パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー

劇場公開日:

解説

ジョークを連発するユニークな療法で人々の心と体を癒す実在の精神科医パッチ・アダムスの若き日を描いたヒューマン・ドラマ。監督は「ライアーライアー」のトム・シャドウイック。製作総指揮はシャドウィック、「ミセス・ダウト」のマーシャ・ガーデス・ウィリアムス。製作は「ニッキーとジーノ」のマイク・ファーレルとマービン・ミノフ、「ロミーとミシェルの場合」のバリー・ケンプ、「フェノミナン」のチャールズ・ニューワース。脚本は「ナッシング・トゥ・ルーズ」(監督も)のスティーヴ・オーデカーク。撮影は「マウス・ハント」のフェドン・パパマイケル。音楽は「イン&アウト」のマーク・シャイマン。美術は「ウルフ」のリンダ・デシーナ、編集は「ライアーライアー」のドン・ジマーマン。衣裳は「モンタナの風に抱かれて」のジュディ・ラスキン=ハウエル。出演は「グット・ウィル・ハンティング 旅立ち」のロビン・ウィリアムス、「コン・エアー」のモニカ・ポッターほか。

1998年製作/116分/アメリカ
原題または英題:Patch Adams
配給:UIP
劇場公開日:1999年3月20日

あらすじ

1969年。自殺未遂の果て、精神病院に入院したハンター・アダムス(ロビン・ウィリアムス)は、ジョークで患者たちを笑わせ、心を癒す能力に目覚める。そんな彼に富豪で天才病の患者アーサー(ハロルド・グールド)は「パッチ(傷をなおす)」というニックネームをつける。2年後、パッチは精神科医を目指し、バージニア大学医学部に入学。同級生トルーマン(ダニエル・ロンドン)と白衣を着て病院に潜入し、患者たちの心を掴んでいく。パッチの笑いの療法が次第に功を奏で、ベテラン看護婦たちも温かな目で見守ってくれるようになる。しかし、学部長のウォルコット(ボブ・ガントン)はパッチを快く思わず、放校処分に。常に成績がトップクラスのパッチに学長が理解を示し、学校に残ることが許される。一方、冷淡な同級生カリン(モニカ・ポッター)へ思いを募らせるパッチは彼女の誕生日を温かく祝い、いつしか心を通わせるようになる。パッチは病院や医療制度の理不尽さから無料の病院を作りたいと考えるようになる。精神病院で患者同士として出会った富豪のアーサーの出資により、夢が現実となる。トルーマン、カリンと共にさまざまな患者を無料で受け入れてきたが、ある患者がカリンを殺し自殺するという事件が起こる。ショックから診療所を閉め病院もやめる決心をするが、再び患者の心を捉えたことをきっかけにやり直すことに。しかし、そんな時、医師免許も無いうちに無料で診察していたことを理由に退校が申し渡される。医師会の裁定に判断を仰いだパッチは、裁定の場で医者と患者は対等であることや心をほぐすことが何よりの治療になることを主張。認められ無事大学を卒業し、独自の治療方法を広く伝えることになるのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第71回 アカデミー賞(1999年)

ノミネート

作曲賞(ミュージカル/コメディ) マーク・シェイマン

第56回 ゴールデングローブ賞(1999年)

ノミネート

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ロビン・ウィリアムズ
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写真:AFLO

映画レビュー

4.0【”笑いで患者の苦痛を癒す。そして過剰な幸福感を持つ!”今作は実在の医師、パッチ・アダムスの若き日の姿を名優ロビン・ウィリアムズが素晴しい笑顔で演じるヒューマンドラマの逸品である。】

2025年2月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

  ご存じのように、名優であり、コメディアンでもあったロビン・ウィリアムズが、実は鬱病やアルコール依存や薬物に溺れていた時期がある事は有名である。
  だが、私はだからこそ、それを克服したロビン・ウィリアムズの笑顔や、悲しみの表情には重みがあると、思っている。
  今作でも、ロビン・ウィリアムズ演じるパッチ・アダムスは、冒頭、自殺未遂をしたが故に、精神病院に任意入院をしている。
  だが、彼はそこで様々な精神病患者と触れあい、心を開いた事で、医者になる事を目指すのである。

  彼が、医学部に入ってからの医学界の常識を覆す、”患者を笑わす事で苦痛を癒す””患者と同じ目線に立つ。””患者と医者ではない。人間と人間である。”行動や言動は可笑しくも、多くの事を考えさせてくれるのである。

  彼が恋したカリン(モニカ・ポッター)が、徐々に彼に感化され、無料の診療所で共に働き出しながら、精神病患者のラリーの家に呼び出され、殺されてしまう事件は哀しい。自分の所為だと責めるシーン。彼は無料の診療所の近くの且つてカリンを連れて行った素晴らしい眺望の場所に立つ。そこは足元は断崖絶壁だ。彼は神を呪うが、そんな彼の鞄に美しい蝶が留まり、その後、彼の胸に留まった時のロビン・ウィリアムズの泣き笑いの表情は素晴らしい。

  そして、彼を放校処分にしようとするウォルコット学部長との対立の果て、彼が医師団から判断を下されるシーンでの、彼の医師としての持論を述べる姿は素晴らしい。そして、そんな彼を応援するように、且つて彼が励ました子供達がズラリと登場するシーンには、素直に感動するのである。

<今作は、実在の医師、パッチ・アダムスの若き日の姿を名優ロビン・ウィリアムズが素晴しい笑顔で演じるヒューマンドラマの逸品なのである。>

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NOBU

4.5医者は患者に向き合うことの大切さをいつも心に忘れずにいて欲しいと思う

2025年2月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

楽しい

ジョークで患者たちを笑わせ、心を癒す能力に目覚めた主人公が色んな患者を笑わせ感謝される。学部長を除いて。
こいつがまた顔といい、しゃべる事といい、やることまで実に憎たらしい。
そんな学部長に負けずに頑張れたのは親友と彼女がついてきてくれたからこそ。
そして看護師の皆さんも良い味出していた。
それが、彼女の事件がきっかけで狂っていく。
最終的に立ち直り夢を実現していくサクセスストーリーなのだが実話と言うことだ。
何処まで実話なのだろうか?
彼女とのい悲しすぎる別れも事実なのだろうか?
希望の持てる話の中の唯一の絶望である。
見終わってどことなく心が晴れないのはその絶望がつらいからかなあ。

自殺未遂の果てジョークで患者たちを笑わせ、心を癒す能力に目覚めたのに肝心の本人は自殺してしまった。
ロビン・ウィリアムズこそこの映画を観なければならなかったんとちゃうんか!
大好きな俳優だけに腹が立つ。

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♪エルトン シン

5.0映画が大好きになったきっかけ

2024年10月6日
iPhoneアプリから投稿

中学生の頃、TSUTAYAでたまたま見かけてなんとなく借りてみようと思い鑑賞。私が映画好きになったきっかけの一本。

あらためて見返すと、ああこんなシーンあったな〜ってとても懐かしい気持ちに。産婦人科医を招くシーンとか、天使のシーンとか思わず笑ってしまう。

お高く止まったお医者様ではなく、生を充実させるためにどうするかその使命のために演説するパッチにグッときた。患者という枠組みではなく1人の人間として対等に向き合う。癒しを与える。私が患者なら、パッチのようなお医者さんに診てもらいたい。

ロビンウィリアムズの笑顔は本当に心が洗われる。ロビンウィリアムズの出演作って人生とは?幸せとは?愛とは?とか訴えかけるものが多く何度も何度も元気をもらった。彼が亡くなってしまったのが本当に残念でならない。もっと出演作観たかった。

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める

3.5物語の時点ではパッチは医学生だったのでそもそも医師ではない。 医師...

2024年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

物語の時点ではパッチは医学生だったのでそもそも医師ではない。
医師が病院の規則に反するだけならともかく、医師でない者が勝手に治療行為をしたり、ましてや病院の消耗品を盗むなどというのは処分されない方がおかしい。
美談とは思わないが、こういう医師がいてもいいな、という気持ちはある。

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省二

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