ハイ・ロード
劇場公開日:1983年5月28日
解説
父親の行方を探す女性と、彼女にやとわれた呑んだくれのパイロットがくりひろげる冒険飛行を描くアドベンチャー映画。フレッド・ワイントローブがシティ・フィルムズのために製作。香港のゴールデン・ハーヴェスト・プロとザグレブ(ユーゴスラヴィア)のジャドラ・フィルムが提供。エグゼクティヴ・プロデューサーはレイギンド・チョウ。監督は「ある愛のすべて」のブライアン・G・ハットン・ジョン・クレアリーの「高く危険な道」(角川書店)を、サンドラ・ワイントローブとS・リー・ポゴスティンが脚色した。ロニー・テイラーが撮影、ジョン・バリーが音楽を担当。出演はトム・セレック、ベス・アームストロング、ジャック・ウェストン、ウィルフォード・ブリムリーなど。ユーゴスラヴィアでロケ撮影された。テクノヴィジョンで撮影。日本版字幕は進藤光太。テクニカラー、ビスタサイズ。1983年作品。
1983年製作/アメリカ
原題または英題:High Road to China
配給:東宝東和
劇場公開日:1983年5月28日
ストーリー
イスタンブール。人品いやしからぬ紳士がホテルに投宿。彼の生命を狙う暗殺者を逆に射殺して、クラブにやってくる。当地の社交界の華イヴ(ベス・アームストロング)に会ったこの紳士は、彼女の父卜ーザーの秘書シェイド(マイケル・シェアード)で、イヴに「トーザーが12日以内に帰国しなければ、会社は共同経営者のベンティクのものになる」と告げる。もし、会社を乗っ取られたら、今までのように遊んで暮してはいられない。しかし、父とは3年前にアフガニスタンから手紙が来て以来、音信不通になっている。そこで、イヴは郊外で飛行機の操縦を教えている呑んだくれのオマリー(トム・セレック)と、整備士のストラッツ(ジャック・ウェストン)を6万ドルで、複葉機ブリス一トル・ファイター2機ごと雇い入れた。べンティク配下の殺し屋が飛行場に襲来してきたので、あわてて3人は離陸。アフガニスタンでは、英軍と現地人が争っていた。3人はとある部族の陣地に着陸。酋長スレイマン・カーンは、トーザーは死んだという。しかし、侍女の1人アレッサが、こっそリトーザーはネパールに向かったと打ち明ける。アレッサは4年前にこの部族にとらえられていたネパール人で、逃げる機会を狙っていたのだ。翌日、オマリーは酋長に英軍陣地を攻撃するように強要されるが、逆に部族陣地に爆弾を投下。この混乱に乗じてイヴ、ストラッツ、アレッサも脱出に成功。インドを経てネパールに到着する。しかし、トーザーはこの地にもおらず、中国のシンキョーに向かっていた。今まで、面と向かうと反発しあっていたオマリーとイヴだったが、しだいに恋心を感じ合うようになる。一方、ベンティクは執拗にイヴ抹殺を命じる。ネパールにベンティクの命をうけた飛行機が飛来し、地上にあった1機を破壊するが、オマリーとの空中戦でやられてしまう。かくして残った1機にオマリーとイヴが乗ってシンキョウヘ向かった。やっと探し出した父の卜ーザーは、現地民の指導者として侵略者ワン将軍と闘っていた。ロンドンに残した会社はおんぼろ会社、なんの価値もない、それに現地民を見捨てることはできぬというトーザー。翌日、イヴとオマリーは、ワン将軍の陣を攻め、勝利に貢献した。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ブライアン・G・ハットン
- 脚本
- サンドラ・ワイントローブ
- S・リー・ポゴスティン
- 原作
- ジョン・クリアリー
- 製作総指揮
- レイモンド・チョウ
- 製作
- フレッド・ワイントローブ
- 撮影
- ロニー・テイラー
- 空中撮影
- Peter Allwork
- 美術
- ロバート・W・ラング
- 音楽
- ジョン・バリー
- 録音
- ジョージ・ステファンソン
- 編集
- ジョン・ジンプソン
- 衣装デザイン
- ベッツィ・ハイマン
- アソシエイト・プロデューサー
- Frederick Muller
- 字幕
- 進藤光太