ドランクモンキー 酔拳

劇場公開日:

解説

酔えば酔うほど強くなるという妙闘技“酔八拳”を使って宿敵を倒す若者を描くアクション映画。製作はウン・シー・ユアン、監督はユアン・ウー・ピン、撮影はチャン・ハイ、アクション監督はユアン・ウー・ピンが各々担当。出演はジャッキー・チェン、ユアン・シァオ・ティエン、ホアン・チョン・リー、ワン・チェン、リン・イン、シン・ティエン、リン・チャオなど。

1978年製作/111分/香港
原題または英題:酔拳
配給:東映
劇場公開日:1979年7月21日

ストーリー

清朝末期、広東の地にある小さな空手道場では、多くの若者たちが修業していた。その道場の息子フェイ・フン(ジャッキー・チェン)は若さとエネルギーをもてあまし、ひまがあると悪友と町を闊歩していた。そんなある日、町でならず者の3人組が、ヒスイ売りの親子をいじめているところに出くわし、思いっきり大乱闘、うさをはらして家に帰ると、さっきのならず者たちがホウタイをまいて殴り込んできた。しかし、そこでメゲるフェイではない。かえってケガ人をふやして追い返す乱暴ぶり。しかし、てんやわんやの大騒ぎの末、父親のウォンは、ついに堪忍袋の緒が切れて、ついにフェイを勘当してしまう。精神を鍛え直す特訓のあまりの厳しさにスタコラ逃亡した彼は、町に出たが先立つお金がない。食堂の用心棒にあわや半殺しの目に会わされそうになった時、ベロンベロンに酔っぱらった不思議な爺さんに助けられる。この爺さんこそ、フェイの父親の親友で達人のスウその人だった。彼は、酔えば酔う程無敵となる“酔拳”の極意をきわめた大家で、父親が、1年間の予定でフェイの個人教授を依頼したのだった。かくして、スウの特訓が開始された。あまりの苦しさに、またもやフェイは逃亡した。そんな彼の前に立ちふさがったのが、プロの殺し屋ティエ・シン。彼に最高の屈辱をうけ、今度は自ら志願して、スウの小屋にUターン。本格的な特訓がスタート。ひと通りのレッスンをすませて町に出たフェイは、前とは人が変ったように弱くなったシラフのスウを助けての活躍ぶり。スウは、ある夜、秘伝・酔八拳の極意をフェイに伝授した。その八つの酔神の型の美しさに見惚れながら、フェイは、すっかりマスターした。その頃、捧術使いの王と、殺し屋ティエ・シンが、ウォンの命を狙っていた。しかし、そこへ駆けつけたフェイが、死闘の末、酔拳を駆使してチィエ・シンたちを倒すのだった。

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映画レビュー

4.0ジャッキーの出発点!

2024年6月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

これまで何回、TVで見てきたことだろう。今回は、いつもの BS260ではなく BS12で視聴した。

彼が 今あるのは この映画があるためと思う。

ジャッキーは、普通の漢民族の顔つきとは異なり、まるで 縄文人のように見えるー従兄弟の娘さんと並んだとき、顔が2倍くらい大きい(大袈裟!)ーたくまざるユーモア。しかも、コミカルな動きー最初に師範代を揶揄った時、彼らがやっていたのは、映画「精挙」で出てきた五獣挙(動物をまねる)だったのでは。後にでてくる本題の酔挙「酔八仙」はもちろん、動きがコミックそのもの、しかもジャッキーにピッタリ。

今回は、日本語吹き替え版で見たが、私にとっては、ユエン・シャオティエンの声を担当された小松方正さんの声が非常に懐かしかった。しかも、役柄にもよくあっていた。

思うに、この映画で本当に素晴らしいのは、シャオティエンの演ずるソウ・ハッイー老人の柔らかなカンフーだったのでは。彼の演技からも、その後、数々の役柄が派生している気がする。

それにしても、私は劇場では字幕版しか見ないのに、なぜ、家では吹き替え版でみるのだろう。特に、ジャッキーの映画ではいつも。家では、椅子に座って、居間のTVで見るが、家人もいるし、映画館のように部屋を暗くすることはできない。CMもしょっちゅう入るし、機内やon demandとは違って操作はできないから、集中力も限られていて、やはり吹き替え版が一番、あうのだろう。これからも、何回もこの映画を見て、その度に元気をもらうことになるに違いない。

ジャッキーは、ここで気づいた自分の特質をそのままに、その後、アクション映画に進んで、大成したのだ。

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詠み人知らず

4.0「そうだ、カンフーを観よう」 映画ってこのくらいがちょうどいいんだよ!と思う作品。

2024年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館、TV地上波

笑える

楽しい

単純

なんか、思いっきり「バカバカしい映画」を“サクっと”観たい気分になって。
難解だった(そうかぁ?)『秘密の森の、その向こう』を観て、頭こんがらがった後でしたので。
“サクっと”バカバカしいといえば古臭い香港映画。←失礼やぞ!
洗練された『少林サッカー』とか、ましてや香港ノワールの代表作『男たちの挽歌』などとは違って。

この作品、初見はTVの“ゴールデン洋画劇場”だったです。懐かしぇ。石丸博也吹替の。
そう、ジャッキー=石丸さんなんですよね。てか、むしろ石丸博也=ジャッキーかも。
大変面白かった作品だったので、後にリバイバル上映を劇場に観に行ったです。
調べてみると、年代的に多分『蛇拳』『笑拳』との三本同時上映の「ジャッキー大会」を。

再鑑賞して、やっぱり一番強く心に残ったこと。
それは「映画ってこのくらいがちょうどええねん!」です。時間も111分じゃないですか。ゾロ目の。
ポリシーよりも客のウケを!アートなんか犬が喰え!みたいな。
アイロニーじゃないです。正直者です。みんなやってんじゃねぇか。

おちゃらけた主人公のコメディ―劇→めっちゃ強い悪役登場→イキった主人公、一敗地に塗れる→主人公、師匠(何故かいつもユエン・シャオティエン)と出会う→猛特訓で新拳法を会得→リターンマッチで勝利→“終劇”ドーン!(余韻なんかクソ喰らえ!)
うん!これだよ!この潔すぎるテンプレワンパターンだよ!これを観たかったんだよ!久しぶりに!
でもね…香港カンフー映画といえば、食べ物の雑な扱いが、生理的にちょっとNGだったりするんですよね。
本作でもジャッキーのお行儀の悪いこと悪いこと。

音楽についても触れておきますね。TV放映ver.だったのか、劇場で観たver.だったのかの記憶が定かではないのですが。
四人囃子による主題歌「カンフー・ジョン」が、クライマックスで使われていたと思うです。この軽快な歌がコミカルな劇に合っていて好きなんですが、手持ちのセル版DVDには未挿入なんですね。惜しぇ。

ちなみにジャッキー映画の拳法って詠春拳なの?『イップ・マン』と、よく似てるから。
両腕を棒のように振り回す“ブン!ブブン!タン!タタン!”って、あり得ないSEがリズミカルなアクションと相まって心地いいです。
『刃牙道』で宮本武蔵が愚地独歩に言い放つところの「武というよりは舞。舞踊だな」→「なんだァ?てめェ…」みたいな。また訳わからんこと書いてごめんなさい。

このジャッキーアクション。OK出るまでどのくらいテイク繰り返したんだろう?っていつも思うです。
観察してみると、コマ落としで誤魔化してもいないし。
調べてみたです。ブルース・リーやジャッキーは、そのコマ落とし撮影自体に反感を持っていたらしいですね。
一見滑稽に見えるジャッキーアクションも、当時の制作陣がリアリズムを求めたアクションの新境地だったのかな?とか思って。後にジャッキーも監督を務める際、その魂を受け継いだのかな?とか思って。←私のくせになんか難しげなこと言ったっぽい

いいこと言ったっぽいところから、ボロ出さないうちに今回のレビューをお開きとさせていただきますね。
ここのところ長文続きなので。
「レビューってこのくらいがちょうどええねん!」この手の作品ってネタバレも何もないですよね。
ちなみに私はお酒の一切がダメです。

【終劇】ドーン!

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野球十兵衛、

3.5酔っ払ったら発動

2024年1月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

中国ってこうゆう所なんだと思っていたが、時代劇だった。
未成年者なのか大人なのか不明なジャッキーチェンが酔っ払って強敵を倒す。
貧相な師匠との修行は醍醐味。
テレビ録画したものを何度も観た。

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共感した! 4件)
Don-chan

3.0見た

2024年1月1日
PCから投稿
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共感した! 2件)
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