ドラゴンを消せ!
劇場公開日:1974年7月6日
解説
百万ドルの現金をめぐって香港-ロサンゼルス間で展開するアメリカ製空手映画。製作はバーナード・シュワルツ、監督はヘンリー・レヴィン、チャールズ・ジョンソンの原案をクエンテイン・ワーティが脚色、撮影はジェラルド・フィナーマン、音楽はチャールズ・バーンスタインが各々担当。出演はフレッド・ウィリアムソン、風間健、バイロン・ウエブスター、ミコ・マヤマ、中村哲など。
1973年製作/アメリカ
原題または英題:To Kill a Dragon
配給:ユニヴァーサル映画=CIC
劇場公開日:1974年7月6日
ストーリー
香港刑務所の独房内で熱心に空手の型を練習している1人の黒人がいた。運び屋を商売に回転の早い頭脳で世の中を渡ってきた男ボルト(フレッド・ウィリアムソン)だ。ある日、グリフィス(バイロン・ウエブスター)という男が彼を訪ね、百万ドルの現金を香港からロスアンゼルス経由でメキシコ・シティに届けるようにともちかけた。ボルトがその話しに乗ると、男は早速彼の釈放を手配した。ボルトが約束通りロスに着くと、謎の殺し屋一味が待ち構えていたが、彼は一味の車を失敬して、逃げのびた。ラスベガスに着いたボルトは、真先にカジノを経営する友人コニー・メルスを訪ね、アタッシュ・ケースに詰まっている札束の鑑定を依頼した。案の定、札は全部偽札だった。その夜、カジノに遊びに出たボルトは、昔なじみの美しい黒人歌手サム・ナイチンゲールに出会い、一夜ベッドを共にした。だがその最中、何者かが部屋に忍び込み、銃でボルトの命を狙ったが、弾丸はサムの胸を貫いた。サムを失った悲しみに、ボルトは事件真相の謎を探る決意をかため、再び香港にとって返すが、何者かに襲われた。ボルトが意識を回復したとき彼は手術台に縛り付けられていた。2人の男が金のありかを吐かそうと拷問にかけるが、ボルトは気合もろとも縛られていたロープをひきちぎり、群がる男たちを打ち倒す。香港式お楽しみバスでボルトが大激戦の汗を流しているところへ、グリフィスが現われた。グリフィスは、本当は自分は政府機関の者で、ベトナムの闇ドル市場を調査していること、ボルトに預けられた百万ドルもベトナムから流れてきたものでその背後には日系商人クマダ(中村哲)がいることを打ち明ける。その夜ボルトは、クマダの愛妾ドミンク・クアン(ミコ・マヤマ)を誘惑した。クマダは激怒し、ドミンクを罰したあと香港沖の自分の島に姿を消した。ボルトも後を追い、その要塞島に潜入、秘密工場を爆破した。やがてボルトの前にクマダの恐るべき用心棒スパイダー(風間健)が現われ、対峙した。激闘の末、スパイダーとクマダを倒したボルトは晴れて自由の身となった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ヘンリー・レビン
- 脚本
- クエンティン・ワーティ
- 原作
- チャールズ・ジョンソン
- 製作
- バーナード・シュワルツ
- 撮影
- ジェラルド・フィナーマン
- 音楽
- チャールズ・バーンスタイン
- 字幕
- 川名完次
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Jefferson_Boltフレッド・ウィリアムソン
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Spider風間健
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Grittithsバイロン・ウェブスター
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Dominique_Kuanミコ・マヤマ
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Kumada中村哲