大脱走

ALLTIME BEST

劇場公開日:1963年8月3日

解説・あらすじ

史実を基にしたポール・ブリックヒルの同名小説を、スティーブ・マックィーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーンらオールスターキャストで映画化した戦争ドラマ。第2次大戦末期、ドイツにある絶対に脱走不可能といわれた捕虜収容所で、連合軍兵士250人の大量脱走計画が持ち上がる。連合軍兵士とナチス軍のせめぎ合いや集団脱走の顛末が壮大なスケールで描かれる。監督は「荒野の七人」の巨匠ジョン・スタージェス。共演にリチャード・アッテンボロー、ジェームズ・ガーナー。

1963年製作/165分/G/アメリカ
原題または英題:The Great Escape
劇場公開日:1963年8月3日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第21回 ゴールデングローブ賞(1964年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
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映画レビュー

4.5 面白い!!!

2025年11月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

ドキドキ

ジョジョの荒木さんの映画紹介本で知って観てみましたが、面白い!!
映画序盤から「お、これはちゃんと作られている名作の映画だな?」という香りがプンプン匂ってきます。そしてその期待を裏切ることなくテンポ良くストーリーが進んでいくので長めの上映時間に関わらず飽きずに観ることができました。
古い映画であまり詳しくはないですが、俳優さんも味のある実力派がたくさん出演している模様で、マックイーン以外のシーンもしっかり観れました。

荒木さんの紹介本にあった通り、脱獄ものなのに不思議と暗くない。自由と独立の精神アメリカの良い所を見せてもらいました。見習いたい。
実話をベースにしているので、描きたい部分も入れて3時間弱の長さになってしまったのかもしれませんが、マックイーンの出演している映画の中でとても好きな作品の1つになりました。ブリットの方はちょっとつまらなかったので、大丈夫かな?と思っていましたが杞憂に終わりました。

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ニック

4.5 S.マックィーンて高倉健に似てない?

2025年11月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

楽しい

興奮

中一か中二位に
月曜ロードショー(!)でやってた
囚人役のマックィーンが罰で穴掘り➡️穴埋めを延々と繰り返させられてしまいに音を上げるシーンが印象に残ってる
バイクで刑務所の柵を越える場面がカッコよかった覚えが

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やま

4.5 スタラグ・ルフトIII の脱走劇(史実)を超越した作品。

2025年10月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

単純

1963年公開、アメリカ映画。

【監督】:ジョン・スタージェス
【脚本】:ジェームズ・クラヴェル、W・R・バーネット
【原作】:ポール・ブリックヒル〜『The Great Escape』

主な配役
【独房王ヒルツ】:スティーブ・マックイーン
【調達屋ヘンドリー】:ジェームズ・ガーナー
【″BIG X″ ロジャー】:リチャード・アッテンボロー
【ラムゼイ大佐】:ジェームズ・ドナルド
【トンネル王①ダニー】:チャールズ・ブロンソン
【トンネル王②ウイリー】:ジョン・レイトン
【偽造屋コリン】:ドナルド・プレザンス
【製造屋セジウィック】:ジェームズ・コバーン
【処理屋アシュレー=ピット】:デヴィッド・マッカラム
【情報屋マック】:ゴードン・ジャクソン
【測量屋カベンディッシュ】:ナイジェル・ストック
【元騎手アイブス】:アンガス・レニー
【ヒルツのグラブ保管役?ゴフ】:ジャド・テイラー

【収容所長フォン・ルーゲル】:ハンネス・メッセマー
【監視兵ウェルナー】:ローベルト・グラフ

◆スティーブ・マックイーンカッコいい!
撮影時33歳の彼は、もう完成形に見える。
渋くて、可愛くて、ちょっと不器用で、クールで、侠気があり、タフ…

松田優作と高倉健を足して2で割らない(笑)

そんな存在だ。
物語のメインストリームに居ないのに、誰よりも輝いてみえる。

51歳で病死した彼だが、
映画界は、彼に変わる存在をいまだに得てない。
不世出の役者だろう。

◆実話と原作と脚本と
「スタラグ・ルフト III」という名称の捕虜収容所で発生した大量脱走とゲシュタポによる処刑。
跡地は史跡化され、脱走用トンネルの一部も公開されているらしい。

生き残った捕虜の一人が小説化し、
監督のジョン・スタージェスが映画化権を手に入れた。

原作未読だが、原作と映画脚本は
登場人物の名前や出身国など基礎情報を含めて、
かなり異なるらしい。

一年がかりの脱走を、172分の娯楽作品に仕上げるのだから省略やデフォルメは必須だ。

しかも、本作は抜群に面白い。
特定人物にスポットを当てるのではなく、
個々人ごとのストーリーを紡いでいく。

また、
ドイツ軍の中にも良識派がいたことを表現している。
監視兵の一人(ウェルナー)を巧みに取り込んでいく流れなどはスパイ映画の要素もあり、面白い。
独房で壁当てに興じる捕虜(ヒルツ)を放置するのも面白い。
事実だったかどうかは関係ない。
事実ならすごいし、虚構ならナイスアイデアだ。

BIG Xを演じたリチャード・アッテンボローは、のちに『遠すぎた橋』のメガホンをとるが、
本作に大きな影響を受けているように感じる。
(↑いつもの勝手読みです)

◆キャスティング
スティーブ・マックイーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン…
彼らだけに留まらず、登場人物ひとりひとりに完全に感情移入できる。
脚本とキャスティングが完璧に噛み合っている。

◆監督
ジョン・スタージェスの最高傑作だろう。
『荒野の七人』より緻密で、
『鷲は舞い降りた』よりエンターテイメントがある。

◆まとめ
この古い作品に、映画.comで100件を超えるレビューがあることに驚かされる。
古くて新しい、まさに、そんな作品なのだろう。

史実にこだわりすぎず、
それでいてリアリティやディテールには徹底的にこだわり、戦争という枠を超えた娯楽作品に仕上げた。
☆4.5

※マイナス0.5は何なのか。
自分でもうまく言語化できない。
わかれば、追記します。

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共感した! 17件)
Haihai

4.0 4Kレストア版で鑑賞

2025年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、その他、TV地上波

子供の頃から、すでに何度も観ており、その評価は揺るぎませんが、こうして「レストア」されると、細部までこだわった演出にあらためて感心してしまいます。

20世紀の名画達も、お色直しをして生き残っていくんでしょうね。「観たい」と思う人がいる限り。

今回、主人公たちが脱走をする背景や、動機を初めて知り、戦争の捕虜たちが収容所を逃げ出し、少しでもドイツ軍を手こずらせること、うまくすれば、戦場に復帰することを目的とするのだという使命がやや古臭い概念に感じられました。

ベトナム以降のアメリカでは、戦争に対する考え方もずいぶんとリベラルに染まっていったのでしょうが、この時代はまだパトリオティズムが幅を利かせていたんでしょうね。

戦争を背景とする割には、画面が開放的で、軽快な音楽の影響もあって、起きていることほどの深刻さはありません。

それにしても結末の厳しさは、マックイーンの苦笑いもあいまって、皮肉が利いていますね。

2016.10.3

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うそつきかもめ