ダーティハリー4

劇場公開日

解説

悪に対して法律すれすれの荒っぽい手段で敢然と挑む、サンフランシスコ警察の孤独な一匹狼ダーティハリーことハリー・キャラハン刑事の活躍を描くシリーズ第4弾。製作・監督・主演は「センチメンタル・アドベンチャー」のクリント・イーストウッドで、これが彼の10作目の監督作品である。アール・E・スミスとチャールズ・B・ピアースの原案を基にジョセフ・C・スティンソンが脚本を執筆。撮影はブルース・サーティーズ、音楽はラロ・シフリン。主題歌をロバータ・フラックが歌っている。出演はイーストウッドの他に、ソンドラ・ロック、パット・ヒングル、ブラッドフォード・ディルマン、ポール・ドレークなど。

1984年製作/アメリカ
原題:Sudden Impact
配給:ワーナー映画

ストーリー

サンフランシスコのゴールデン・ゲートを望む丘の上で、カーセックスの最中、女(ソンドラ・ロック)が突然、男の急所を射ち抜いた。現場検証に来たハリー・キャラハン刑事(クリント・イーストウッド)は、手掛かりをつかめぬまま、以前に挙げた殺人犯の判決が下る州裁判所へ向かう。裁判で、犯人は無罪釈放となった上、逆にハリーの捜査の行き過ぎに警告を発するという結果になった。釈然としない気持ちで行きつけのコーヒー・ショップに立ち寄ったハリーは、強盗団に遭遇、激しい銃撃戦の末、事件を片づけた。その夜、ハリーは同僚たちが張り込んでいたマフィアのボスの孫娘の結婚式場に単身のり込み、ニセの証拠をつきつけて脅すと、ボスは心臓麻痺で倒れた。重ね重ねのハリーの無謀な捜査に批難の声が上がったため、北カリフォルニア沿岸の町サン・パウロヘ彼は出張を命じられる。シスコの連続殺人事件の犠牲者の1人がサン・パウロ出身だったからというのが表向きの理由だった。到着早々、銀行強盗の事件を片づけたハリーは、この街でもシスコの連続殺人事件と同じ手口で殺人が行なわれていることを知る。そんな時、彼は画家であるジェニファーと知り合い心引かれていく。ハリーが連続殺人事件を追ううちに意外な事実が浮かんできた。一連の事件は数年前のレイプ事件に端を発しており、その被害者がジェニファーと妹で、襲った犯人たちが次々に殺されているというのだ。レイプ事件の主謀者であるミック(ポール・ドレーク)はジェニファーと事件を追うハリーを片づけようと、仲間のクルーガー等と共にハリーを襲い、海に突き落とす。一命をとりとめたハリーが常宿としていたモーテルに戻ると、彼を尋ねてきた同僚のホレース刑事が殺され、彼が以前にくれた愛犬も傷つけられていた。怒りに燃えたハリーは新型の44オートマグナムを持って、ミックらがジェニファーを殺そうとしている遊園地に向かった。ハリーの銃弾に、またたく間に2人の仲間を失ったミックは、ジェニファーを人質にして逃げようとする。ジェットコースターの軌道の上を逃げようとするミックが、ジェニファーの手を離した瞬間、ハリーのマグナムが炸裂し、ミックは息絶えた。涙ながらに罪の許しを乞い哀訴するジェニファーにハリーは事件の犯人を彼女にすることなく解決することを優しく約束するのだった。

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映画レビュー

4.0【若気の至りでは済まない悪事に対する相応の報い。ハリー・キャラハンは、真の悪と、哀しみによる悪の違いが分かる男なのである。】

NOBUさん
2022年4月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

幸せ

ー 吉田秋生の「河よりも長くゆるやかに」の中で、主人公の高校生と彼を密かに想う女子高生とが交わす台詞がある。
  ”あたし 昔 むりやりやられたことあんだよね・・”
  あんなこと 人間のすることじゃないよ”

  ”・・忘れちゃえよ 悪い犬にかまれたとおもって”

  ”そんなこと言わないでよ”
  ”無神経ね あんたたち男って”
  『じゃあ あんたは犬にかまれたことを忘れられるの?』ー

◆感想

 ・今作は、上記の様な過去が物語のベースとしてあり、それにより傷ついた姉妹(妹は神経性ショックで無表情のまま椅子に座ったままである。だが、姉の言葉には涙を流す。)の姉(ソンドラ・ブロック:ご存じのようにイーストウッドと良き仲になり、長く一緒に暮らした方である。)が、自分達の人権を無視し、尊厳を傷つけた男女に対し、苛烈な報復を行う物語である。

 ・この作品が心に響くのは、ラストシーンでのハリー・キャラハンの姉に対する態度と言葉である。
 - 彼の、傷ついた者の心情を理解し、その側に立つスタンス。
   イーストウッドの多くの映画の根底に流れる、尊き思想である。-

<シリーズ中、イーストウッドが唯一監督を手掛けた作品。
 イーストウッドの嗜好が反映されたノワール的な空気に満ちている作品でもある。
 ハリー・キャラハンの様々な悪に対しての対応の仕方、考え方、行動が個人的には好きである。>

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NOBU

3.5ブルドックの扱いが雑だなぁ

2021年9月9日
iPhoneアプリから投稿

ダーティハリーのシリーズ4作目にして御大自ら監督として撮り上げた作品。エンディングのロバータ・フラックの曲からして異色作、今は無き松竹セントラルでの鑑賞が思い出される。
時代柄かオープニングもヒップホップ調の曲で始まるが、ハリーの法律無視の捜査方法は警察・裁判所の判事から疎ましく思われている中でやり過ぎで地元ギャングから狙われる事になるが、ことごとく返り討ちにして死体の山が出来上がる始末。それらのエピソードでイーストウッドものでは珍しくカーチェイスシーンがある。これがまた調子が出ない。イーストウッドもこれは畑違いだと認識している感じがニヤリとさせるね。
一方で作りは、巨匠と評される前だからか突っ込み所も多い印象。まずは、ブルドックの扱いが雑(笑)。そしてソンドラ・ロック(笑)。おまけに下半身がだらしないハリーも明るみになる事となり、何だかな〜という印象。
それでも44オートマグを携えて登場するあのシーンは、見栄を切る歌舞伎、印籠を構える家来の脇で睨みを効かす水戸黄門の様な様式美を感じられる。仲間がやられた後の銃の準備する様は、正に西部劇のソレだったね。
また、ハリーが地元もサンフランシスコを離れていき、エピソード毎に遠くの任務を与えられ最終的に舞台となる町に行きつく展開もユニークな作品だ。

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movie_curator

4.5マグナムオートマチック

myzkkさん
2021年8月13日
iPhoneアプリから投稿

マグナムオートマチックの登場
前作で黒人グループのリーダー役だった俳優が、ハリーの相棒で登場したが、すぐに殺されてしまう。
作品の中でもハリーが言っているが、ハリーの相棒になるとみんな殺されてしまう。

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myzkk

5.05分に一度の見せ場とサイコノアール

2020年8月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

不可解な殺人事件を捜査するハリー刑事が、田舎町で起きた事件が発端の復讐犯を追う。

イーストウッド監督作品に多い空撮から、発端のデート殺人場面など全編、夜のシーンも多いフィルム・ノアールのような陰影の深い撮影は、名匠ブルース・サーティーズ。
この後にイーストウッドと組んだ「タイトロープ」でも更にこの雰囲気を強く出している。

今作の犯人は、基地外で粗野な田舎白人(ホワイトトラッシュ)で、過去のシリーズに登場した悪役からすると、小物で物足りない印象もあるが、公開当時のキャッチコピーにある、5分に一度の見せ場に偽りない小気味良いアクションとイーストウッドの千両役者振りでとても楽しめる。

特にハリー刑事の悪党には老若男女問わず容赦ない対応振りは相変わらずで、ハリーにコケにされて復讐に来た不良青年を皆殺しにしたり、事件の発端でもあるアバズレ女を酒場でブン殴るところなど冷静に考えてると結構凄い。

ダイナー強盗やマフィヤの殺し屋を44マグナム(銃声が良い)で次々に片付ける場面やイーストウッドの初期作品に多くあった、リンチからの復活と逆襲のお約束場面も、逆光の照明と低音ドラムのビート共に現れるハリー・キャラハン刑事のカッコ良さ。途中で披露したオートマグナム拳銃の威力を見せつける名場面でもある。
とにかく理屈抜きで悪党を退治するのはいい。

名コンビでもあったソンドラ・ロック扮する姉が妹と共に集団レイプに合って人生を狂わされた経緯や復讐の告白場面などがある事で、ハリーの最後の計らいにも納得が行く。

事件の発端が重く悲しいので、公開時は、根暗(これも死語)映画と揶揄していた人(批評家)もいたと記憶しているが、犬との絡みや常連俳優とのユーモアのあるやり取りで、陰惨な印象は弱い。

イーストウッド監督作品としては、テンポも快調でソツなくこなしいるが、犯人の描写などに神経質で不気味な雰囲気もあり、次の事実上の監督作品でもある「タイトロープ」で更にその傾向は強まる。

後期のダーティハリーシリーズは、自分のプロダクション維持とワーナーからの要請による興行的側面の強い印象で、イーストウッドが力を入れた企画の不振の穴埋め的ポジションだと思うが、やはり、銃を構える姿を見るとワクワクして楽しめるのと、フィルム・ノアールなところは素晴らしい。

そういえば、この映画の初期の没脚本がチャック・ノリスの「野獣捜査線」に流用されたらしい。

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