空飛ぶ戦闘艦

劇場公開日:

解説

空想科学ものの原作者として知られるフランスの作家ジュール・ヴェルヌの原作を「空挺肉弾部隊」のウィリアム・ウィットニーの監督によって映画化したもの。原作の脚色に当たったのは、「縮みゆく人間」のリチャード・マシスン。撮影は「空挺肉弾部隊」のギルバート・ウォーレントン、音楽は「恐怖の振子」のレス・バクスターがそれぞれ担当。出演者は「ビッグ・サーカス」のヴィンセント・プライス、「独立騎兵隊」のチャールズ・ブロンソン、「大海賊」のヘンリー・ハル、「胸に輝く星」のメアリー・ウェブスター、ウォーリーカンポ、ヴィト・スコッティなど。

1961年製作/アメリカ
原題または英題:Master of the World
配給:映配
劇場公開日:1961年12月26日

ストーリー

1886年、フィラデルフィアのウェルドン気球協会では新型気球が完成した。軍需品業者のプルーデント(ヘンリー・ハル)とその娘ドロシー(メアリー・ウェブスター)の二人に彼女の婚約者(デイヴィッド・フランカム)と内務省の役人ストロック(チャールズ・ブロンソン)の4人が乗った処女飛行が行われることになった。初の飛行は快適だったがやがて、ある火山の上空にさしかかったとき、火口から発射されたロケット弾で気球は墜落し、4人が気がついたときには、得体の知れぬ“空飛ぶ戦闘艦”の中に捕らえられていた。艦長はロバー(ヴィンセント・プライス)といい、世界征服を夢見て、この艦に乗り、機会をねらっているのだという。4人はこの国籍不明の艦から脱出しようとするが、その計画は失敗してしまう。やがて、世界征服にのり出したロバー艦長は、アメリカ、イギリスの艦隊と戦って全滅させ、残された国アフリカを攻撃する。しかし、この戦いで傷ついた艦は、地中海の孤島で修理することになる。4人は絶好のチャンスとばかり、弾薬庫に爆弾をしかけたまま、脱出する。艦はやがて爆発、地中海に突っこんだまま姿を消してしまう。この不思議な戦闘艦はこうして、乗組員もろとも消滅してしまったのだった。

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