卒業(1967)のレビュー・感想・評価
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レールを外れてはみたものの。。。
アメリカン・ニューシネマの代表的な1作である。アンチヒーローたちの生き様にフォーカスするアメリカン・ニューシネマ。だが、今やアンチヒーローなんてまるで話題に上らない時代だから、この注釈はほぼ意味ないだろう。そこで、ここいう見方はどうだろう?優秀な成績で大学は出たものの、そのまま親の敷いたレールに乗っかりたくない箱入り息子(確かに彼はいわゆるヒーローではない)が、なんと大胆にも、初めて自分の本能のまま行動してしまう破滅型ドラマという解釈は。そう、これはレールに乗っかったまま楽な生き方をチョイスしてしまいがちな(失礼)現代の若者たちに、人生はそんなに甘いもんじゃないということを、半世紀も前にメッセージとして伝えようとした未来予知映画なのである。卒業の先にある膨大な時間の重み。これは、かつて若者だった中高年世代にも再見して欲しい1作だ。
0015 初代愛しの彼女キャサリンロス
1968年公開 まだ一体何から卒業するのかわからんかった時に観ました。 高一でそんなこと言ってるからざまあないわな(笑) アンバンクロフトは体の関係を持つにはババア過ぎるわ となんとなく思っていたし、対してキャサリンは 絶対的美人でもないんだけど守ってあげたいカワイ子ちゃん。 当時の「ロードショー」誌、「スクリーン」誌で絶大な人気を 誇っており、グラビアだけでぞっこんになってしまいました。 てことでキャサリンの存在を知ってようやく3年後 リバイバルの機会があり鑑賞した次第。 オープニングはサイモンとガーファンクルの 「サウンドオブサイレンス」 アメリカンニューシネマ前に全盛期を迎えるミュージカルは 蒼い歌「さあ、みんなでシアワセになりましょう」だったが この曲は監督のマイクニコルズが推薦し、その内容は 「人々は話すことなく語り、聴くことなく耳に入る。沈黙は 心を蝕んでいく」と能天気なハリウッドでは聞けなかった 過激な歌詞。ニコルズはなかなかオリジナル曲が気に入らず 既にオンエアされていたこの曲を主題歌に選ぶ。 ラスト教会での争奪戦のあと、バスに乗り込んだダスティン ホフマンとキャサリンは大人の社会を打ち破った達成感で したやったり顔を見せるが、だんだんと現実に戻り無表情に なっていきバスはいずこへともなく走り去る。 キャサリンは素人っぽく青春そのものを演じたとニコルズは 絶賛した。原作者のチャールズウエップは二人の後日譚 として「卒業2」を書く。勢いで結婚式を抜け出した二人は 家庭を持つものの社会の荒波にもまれて悪戦苦闘する。 少し現実感強すぎてあまり見返す気になりまへん。 95点 1977年5月31日 三番街シネマ2 1977年10月3日『月曜ロードショー』
無軌道に生きてみたい、主人公に共感は持てないが すごい映画だな。 ...
無軌道に生きてみたい、主人公に共感は持てないが すごい映画だな。 卒業のアレとか卒業のラストとか言われるシーンを見てなるほど〜とゆう気持ち。 シーンのカットやアングルが、挑戦的で面白い。 アメリカンニューシネマ!って感じだけど 荒々しいとゆうより匠な演出って感じで、ルックが良い。 配信で鑑賞
既成権力への反抗
1967年(米)監督マイク・ニコルズ。 ベトナム反戦運動や学園紛争に揺れた60年代の空気を 鮮やかに映し出している この映画、同年製作の「俺たちに明日はない」 と共にアメリカン・ニューシネマの到来を告げる作品と なりました。 大学を卒業したベンジャミン(ダスティン・ホフマン)は 自分の将来と境遇に疑問を抱いていた。 そんな彼は中年の女性ロビンソン夫人(アン・バンクロフト)に誘惑され 成り行きのまま密会を重ねる。 しかし夫人の娘エレーナ(キャスリン・ロス)の純真さに胸打たれ、 真実の愛に目覚めて行くのでした。 主人公のベンジャミンはスポーツ、学問ともに優秀な成績を修めて大学を 卒業しますが、この年頃の誰もがそうであるように説明しようのない焦燥や 不安を抱えています。 主体性のない彼は年上のロビンソン夫人に誘惑され簡単に屈してしまう。 しかしエレナが他の男性と結婚することを聞きエレナを深く愛していることに 気づき彼女を結婚式の最中に奪って逃げんるのです。 このあまりにも有名なラストシーンが若い世代の観客たちの 心をつかみました。 十字架を振り回して大人たちに抵抗して、彼らを教会に閉じ込めて 置き去りにするベンジャミンに、1960年代の若者は、 既成の権威、モラルに対する反乱と見てとったのです。 ダスティン・ホフマンのナイーブな演技、 アン・バンクロフトの妖艶な魅力、 キャスリン・ロスの初々しさ、 そして何よりサイモン&ガーファンクルの歌う清々しい主題歌 「サウンド・オブ・サイレンス」は不滅の輝きですし、 「ミセス・ロビンソン」「スカボロ・フェア」の歌詞の新しさ。 音楽も欠かせない要素でした。 今も映画史に輝く名作です。
大学は出たけれど・・・‼️
初見は高校1年生の頃だったでしょうか⁉️とにかくあの有名なラストシーンにものすごく感動しました‼️「アメリカン・グラフィティ」みたいな青春は送れなくても、ひょっとしたら「卒業」は出来るかもしれないと勝手に思い込んだものです‼️人生の目的や計画を自覚できない青年が年上の女性との成り行きの情事の果て、その女性の娘との真実の愛に目覚める・・・まったく主人公に共感できないとの声を多々聞きますが、愛した女性の母親が自分の不倫相手だった状況、もし自分だったらと考えたら、やはりダスティン・ホフマンと同じ行動を取るのではないでしょうか⁉️ラストの花嫁強奪は分かりませんが。私はあまりダスティン・ホフマンは好きではありませんが、このベンジャミンはハマり役だったと思うし、アン・バンクロフトの妖艶な色気はトラウマになりそうだったし、キャサリン・ロスの美しさといったら・・・花嫁強奪もナットク‼️そしてサイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」の使い方も絶妙で、今でもラジオとかで流れてたりするとダスティン・ホフマンの顔が浮かんでしまう‼️爽やかすぎる花嫁強奪のシーンも、サイレント映画の時代からのアメリカ映画の定番ですよね‼️古くはフランク・キャプラ監督の「或る夜の出来事」から最近の「スパイダーマン2」まで‼️そしてラスト、バスに乗り込んだ二人の表情‼️これから本当の荒波が待っていることを知っているかのような大人の目‼️マイク・ニコルズ監督ってイジワルですね‼️
すごい昔に観た時は、教会の窓バンバンやるシーンで感動したのだけれど...
すごい昔に観た時は、教会の窓バンバンやるシーンで感動したのだけれど、いまだとしないなぁ。内容のせいか。 ラストは素晴らしい。このラストは絶対残る。
2012年7月午前十時の映画祭にて
結婚式に乱入しての「ちょっと待ったー」というイメージが強すぎていたのだけど、肝はラストの二人の様子ですぐダメになるなと思えてしまうところではないかな。 それまでは壮大な前振りで、感情任せの勢いであれだけのことしておいて、ハッピーエンド…と見せかけてうつさないけどすぐ後にバッドエンドが待っている(と思える)ところではないかな。
【若さゆえの性の過ちと、真の恋に目覚めた男の姿をサイモン&ガーファンクルの”ミセス・ロビンソン””スカボローフェア””サウンド・オブ・サイレンス”の名曲で彩った作品。】
ー 優秀な成績で大学を卒業したベンジャミン(ダスティン・ホフマン)。 パーティで両親の友人であるロビンソン夫人と出会い、やがてホテルで逢瀬を重ねるようになるが、虚無感は募るばかり。 何も知らない両親はそんな彼を心配し、夫人の娘・エレインとデートをするよう彼に勧めるが…。ー ◆感想 ・劇場で初見時には、ロビンソン夫人の、ベンジャミンを有閑マダムの愉しみの様に誘う姿と、それに抗いながらも、ベッドを共にし、”卒業”したベンジャミンの姿に、”駄目じゃない!”と心中、突っ込んだものである。 だが、それを補う、サイモン&ガーファンクルの”ミセス・ロビンソン””スカボローフェア”の美しい音色に ”仕方がないなあ・・、けれど、私が20歳過ぎだったら拒める自信はないなあ・・、” などと思いながら鑑賞したモノである。 ホント、スイマセン・・。 ・そして、運命の悪戯の様に、ロビンソン夫人の娘、エレインと、ベンジャミンとの出会いが訪れて・・。 彼は、エレインにわざと、嫌われるように、粗い運転で、ストリップバーに行くが・・。 涙を流す、エレインの姿を見て、自らの行為を恥じ、ベンジャミンが言った言葉。 ”君の事が、好きなんだ。本当に好きだ・・。” ・今作の、ラストの解釈が分かれるのは、分かる気がする。 ”結婚式の途中で現れて花嫁を奪うなどとは、新郎のカールや親族の気持ちをどう考えているのだ!” けれど、エレインはベンジャミンが現れた時に、実に嬉しそうな顔で、彼に従うのである。 花嫁衣装で、バスの中でエレインは、ベンジャミンに幸せそうに寄り添う。 あの表情を見れば、カールには申しわけないが、 ”愛の深さで負けたんだよ・・”と言って、慰めたくなってしまうのである。 <きっと、二人の将来は厳しきモノであろう。 けれど、二人はその厳しさを克服するだろうなあ、という想いを持った作品である。> <2019年7月 4Kデジタル版で伏見ミリオン座にて鑑賞> <2022年1月11日 別媒体にて再鑑賞>
思ってたのと違うけど
年上既婚者から誘惑され別れるまでだけじゃなくその娘を好きになるというおまけ付き。そして娘の通う学校のそばに引っ越し付きまといアピールし続ける姿は現代ならストーカー。それを経て最後の結婚式から花嫁を奪って逃げるあの名シーンへ続くので、決してロマンティックな内容の映画ではなかったのが意外だったがそこそこ面白かった。 花嫁役のキャサリンロスが可愛すぎて加点。
名作とは
結婚式で花嫁を奪うシーンはあまりにも有名ですし、サイモン&ガーファンクルをより有名にした映画でもあります。 このようにずっと人々の心に残る映画を名作と呼ぶのでしょう。 ただストーリーは公開当時は良かったのでしょうが現代の倫理観とはかなりズレていて、けしてロマンティックとは呼べ図共感しずらい内容かと思います。
「ターミネーター」を思い出すラストシーン
子供の頃、故郷の映画館「グリーンハウス」 で観たのが最初。 内容は解らなかったが、まだウブだった私 には随分と刺激的な映画だった。 この作品、最後の花嫁略奪シーンが 有名かと思うか、 私には動く歩道上のベンの描写に流れる 「サウンド・オブ・サイレンス」の タイトルバックの方が 強く印象に残っている。 そして、初めに観た時の 「サウンド・オブ・サイレンス」 の意味なんて解ろうはずも無く、 ただただ、卒業=サイモンとガーファンクル との代表的青春映画だった。 しかし、花嫁略奪シーンに痛快さを感じた 若い自分はもういない。 周囲に流されるばかりだった ベンとエレーン、 後半からは主体性を身に付けつつある二人 ではあったものの、 最後の行動は一時的な感情の高揚が もたらしたものと、 今後彼らの前に立ちはだかるであろう労苦を 心配するばかりの年齢になってしまった。 最後のバスの中での彼らの表情には、 そのずっと後に制作される 「ターミネーター」のラストで、 ヒロインが向かう暗雲のシーンを 思い出すばかりであった。
気になった点
スコッチかバーボンか聞いておきながら、必ずスコッチを注ぐMRロビンソン。 バークレーに行ってから俄然、急展開で物語が進みだす。 アパートの家主のおっさん、何となく見覚えがある。 S&Gが有名なのは言うまでもないが、デイブ・グルーシンが音楽担当に驚き。でも、S&Gの歌以外に流れてたか?
とても良い作品です
有名なラストシーンと曲は知っていたものの今まで見たことはなく勝手によくある純愛ものなんだろうなと思ってました。 でも見てみると挙動不審でちょっとおかしい主人公が堕落したりストーカー気味の行為をしたりなんだこれ糞映画やんと途中思いましたが、最後までみたあと途中のシーンなどを思い返してみると、あー自分も初めてエッチしたとき強がったりテンパったりしたなぁとか初めての彼女と別れる時ワケわからん行動しそうになったなぁとか重なる部分もあってよく分からない気持ちが湧いてきて結果おもしろかったと思えました。 皆が皆そういうわけじゃないだろうけど、思春期の終わりごろ迷走したことがある人はいると思います。そういう人はきっと楽しめる映画だと思います。 僕はまた何年かしたらこの映画見返したいなぁと思えました。
情緒不安定な青年の話
これは、ストーカー推奨作品か!? とにかく、真面目で気弱な主人公の気持ちがコロコロ変わって、ついていけません… 注目は、超有名な結婚式のシーン。 でも、主人公はもちろん、他の誰にも感情移入できないので、感動は無し… この作品が名作と言われてる意味が、最後までよく分かりませんでした(^_^;) まぁ、サイモン&ガーファンクルの曲は良かったんだけど…
優等生からの逸脱
「優等生」というレッテルは周りが勝手に貼り付けたもので本人は実はそんなことどうでもよくて、もっと充実した生き方を模索していて背徳感を覚えながら不倫を繰り返しているうちに本当の恋を見つけ本能と欲望の赴くままに突っ走ってしまう主人公のお話。 相手側の立場で考えれば…とか、不倫、ストーキングなどモラルに反する…とか、映画は道徳の教科書ではないのでそんな観点で語る必要はなくて、主人公の抑えきれない気持ちにすごく共感しました。 エレーンを追いかけるあたりからドタバタコメディの様相だけど誰も笑わせようとしてなくて、それがまたかえって可笑しくて、最後バスの中の二人の表情が微笑ましくて、爽快なハッピーエンドだな、って思えました。すごく良いエンディングだと思います。映画はエンターテインメントなんだから。
これがあの有名な卒業ですか
これが、かなり有名なダスティンホフマン主演の結婚式で元カノを連れ去って行く映画か。 その前半は、まさかの連れ去る元彼女のお母さんに不適切な関係になり、どっぷりとハマる。 そのお母さんからは、綺麗な娘には、会わないでと言われてて、会ってしまって案の定娘に惹かれてしまい、家族崩壊を招き、別の彼と結婚式。 結婚式場を見つけ出し、連れ去るという映画。 ダスティンホフマンが激若でカッコいい。 まぁまぁの内容。
ホフマンとバンクロフトの演技力とキャサリン・ロスの魅力
モラルに反した青春コメディの快作。サイモンとガーファンクルの軽快にして哀愁漂う名曲が全編に流れる映画音楽の雄弁さが特長であり、ニュー・シネマの代表作でも撮影がベテランの名手ロバート・サーティースの斬新なカメラワークの新しさを観るべき映画。目的を見失った卒業生ベンジャミンを演じるダスティン・ホフマンの既に完成の域にある演技力と、「奇跡の人」のサリバン先生とは真逆の中年女性の色香を匂わす独りよがりな婦人を演じ切るアン・バンクロフトが見所である。そして、可憐で淑やかなキャサリン・ロスの魅力が作品を大いに助けている。
明らかに違うイメージが拡がっている作品
内容はふざけとるよね。 不倫から略奪、倫理観ゼロ。 映画のイメージは、よい意味で結婚式の花嫁をさらっていく…だったのが全く違うと言う。 身勝手な言動と行動を繰り返す主人公に全く共感出来ない。 アメリカンニューシネマと当時は持て囃されたのだろうが、今の日本では叩かれそうな内容。
楽しかった〜〜
おもしろすぎ〜 Dustin Hoffuman出ると やはり少しコミカルなるね〜〜 笑うとこちゃうんだろうけど、 おそらく、 当時では当たり前のリズムとか手法が 時が経って今見ると、 今では、慣れてないそのリズム感とかが 心地よくて。 笑ってしまう。 ドアひとつ閉めるリズム、 セリフのリズム、 曲インのリズム、 カメラワーク そして展開。 えー!😂😂😂もう〜〜 って裏切りばかりで 観てる間ずっと飽きなかったし楽しかった ストーリー展開、 現実じゃ、いやいややめとけなんだけど だからこそ、 もう、このまま突っ走れ!! って変に応援しちゃう自分がいる。笑 「は?誘惑してないし。 勘違いしないで」的な 奥様のバリバリ上から目線の誘惑の仕方も 個人的に好き。 なのに脱いでくるんかい! 積極的なんかい! とか。 ウルフオブオォールストリートの 家に入れて脱いでくるやつ これオマージュなんかな〜? 好きだったわ〜〜 楽しかった〜〜
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