劇場公開日 2019年6月7日

「ホフマンとバンクロフトの演技力とキャサリン・ロスの魅力」卒業(1967) Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ホフマンとバンクロフトの演技力とキャサリン・ロスの魅力

2020年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

モラルに反した青春コメディの快作。サイモンとガーファンクルの軽快にして哀愁漂う名曲が全編に流れる映画音楽の雄弁さが特長であり、ニュー・シネマの代表作でも撮影がベテランの名手ロバート・サーティースの斬新なカメラワークの新しさを観るべき映画。目的を見失った卒業生ベンジャミンを演じるダスティン・ホフマンの既に完成の域にある演技力と、「奇跡の人」のサリバン先生とは真逆の中年女性の色香を匂わす独りよがりな婦人を演じ切るアン・バンクロフトが見所である。そして、可憐で淑やかなキャサリン・ロスの魅力が作品を大いに助けている。

Gustav
琥珀糖さんのコメント
2023年10月21日

ご無沙汰してます。

久しぶりに懐かしくなって観ました。

時代の空気を鮮やかに映し出している気がしました。

琥珀糖