底抜け西部へ行く

劇場公開日:

解説

お馴染みマーティン=ルイスの「ニューヨークの休日」の次回作。今回は西部の天地に一騒動を巻き起こす。マーヴィン・J・ハウザーのストーリーから「お若いデス」のシドニー・シェルダンが脚本を執筆し「ニューヨーク……」に続きポール・ジョーンズ=ノーマンタウログのコンビが製作=監督を担当した。撮影も同じくダニエル・L・ファップ。編曲は「攻撃」のフランク・デヴォール、歌曲は作詞サミー・カーン、作曲ジェームズ・ヴァン・ヒューゼンと「夜は夜もすがら」のチーム。マーティン=ルイスの他「怒りの河」のロリー・ネルソン、「最初のテキサス人」のジェフ・モロー、「ラスヴェガスで逢いましょう」のアグネス・ムーアヘッド、「勇者のみ」のロン・チャーニーなどが出演する。

1956年製作/90分/アメリカ
原題または英題:Pardners
配給:パラマウント
劇場公開日:1956年12月15日

ストーリー

19世紀の終わり頃、12人の覆面の賊がアリゾナ州のキングズリー牧場を襲った。牧場主のウェイト・キングズリーと牧童頭のスリムが殺され、幼いウェイドとスリムの息子は母親の手で避難した。その後キングズリー夫人は息子のウェイド(J・ルイス)を伴いニューヨークへ行き事業の成功で莫大な財産を作った。歳月が流れ、ウェイドも牧場に戻った牧童頭の息子スリム(D・マーティン)も一人前の青年となった。ウェイドは父の面影を慕い西部に憧れていた。一方スリムは牧場の経営不振を救おうとロデオの賞金目当てにニューヨークヘやってきた。スリムは従妹のキャロル(ロリー・ネルソン)とウェイドを訪れ、ウェイドは一緒に西部へいくことになった。その頃、西部では12人の賊の息子達が悪事を働いていた。頭目は銀行を経営するホリスであったが正体は誰も知らなかった。彼とキングズリー牧場の牧童頭リオは気脈を通じ牧場乗っ取りを策していた。西部に着いたウェイドは素性が知れると悪漢に狙われるため“殺しやジョーンズ”と変名した。彼は偶然のことから踊り子ドリー(T・ラワリー)と愛し合うようになった。賊の暴力から財産を守るため住民大会が開かれた。ホリスの発言で警備隊が作られシェリフはリオの推薦でジョーンズに決まった。リオは悪事を働くのに頭の少々足りないジョーンズなら都合がいいと思ったのだ。リオはドリーに想いを寄せていたが、ドリーはウェイドを愛していると知って彼に喧嘩を売ったが遂にのされた。ウェイドとスリムが勝利の祝杯をあげているころ牧場が賊に襲われた。ウェイドは直ちに義勇隊を作り賊を追い払った。一方ホリスは借金を理由に牧場を取り上げようとした。ウェイドは銀行に出かけ借金を払い本名を明かした。するとホリスは一策を案じ、リオに銀行を襲わせウェイドの金を強奪させようとした。ウェイドは賊の1人に変装、金を奪って賊と一緒に彼等の隠れ家にいった。山分けする段に遂にウェイドの素性がばれ、賊は彼を縛り、点火したダイナマイトをそのポケットに入れた。アワヤ、ウェイドもコッパミジンと思われた瞬間、救援に駆付けたスリム。彼はすぐさまウェイドを助けだし、口火の尽きかけたダイナマイトを悪漢の隠れ家へ投げつける。珍妙な大格闘の末ホリス一味は壊滅、ウェイドはドリーと目出たしと相なった。

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