17 セブンティーン
劇場公開日:1997年8月2日
解説
人気DJとの出会いを経て大人への一歩を踏み出した少年の姿を通して、少年期のイノセンスとの訣別を描いた青春映画。「氷の微笑」「ショーガール」などのハリウッドの売れっ子脚本家ジョー・エスターハスの自伝的なオリジナル脚本を、「ベビーシッター」のガイ・ファーランドの監督で映画化。製作は「ショーガール」のベン・マイロンと「バッフィ ザ・バンパイア・キラー」のフラン・ルーベル・クズイ。製作総指揮はブライアン・スワードストローム、ミッキー・リドル、ジョーの妻ナオミ・エスターハス。音楽はニコラス・パイクがスコアを書き、ピーター・アフターマンの監修で61年当時のヒット曲が全編に流れる。主演は「スリーパーズ」に続く共演となるブラッド・レンフロとケヴィン・ベーコンで、ベーコンは挿入歌「ミディアム・レア」の作詞・作曲も手掛けている。共演は「リトル・オデッサ」のマクシミリアン・シェル、「バードゲージ」のカリスタ・フロックハートほか。
1997年製作/102分/アメリカ
原題または英題:Telling Lies in America
配給:松竹富士=KUZUIエンタープライズ配給(松竹=KUZUIエンタープライズ提供)
劇場公開日:1997年8月2日
ストーリー
オハイオ州クリーブランド。ハンガリー移民のカーチィー・ジョナス(ブラッド・レンフロ)は、カソリック系の私立高校に通う17歳。男手一つで彼を育ててきた父イストヴァン(マクシミリアン・シェル)は乏しい家計をやり繰りして学校に通わせていたが、大学進学どころか卒業も危うい成績のカーチィーには、父の期待が重荷に感じてならない。アメリカ人としてのアイデンティティを早く確立したい彼の今の目標は、「THE」の発音を完璧にすることと、同じ市場でバイトする3歳年上のダイニー(カリスタ・フロックハート)をデートに誘うこと。しかし、彼女はカーチィーを子供扱いし「ラジオの人気投票であなたの名が呼ばれたらデートしてもいい」と言う。発奮した彼は本人の投票は認めないというルールを無視して、人気DJビリー・マジック(ケヴィン・ベーコン)の番組に葉書を大量に投稿。見事「高校の人気者」入りを果たしたうえにビリーに気に入られ、彼のアシスタントを務めることに。ビリーの真っ赤なキャデラックを運転させてもらってご機嫌なカーチィーは、約束どおりダイニーとのデートする夢も叶ったが、親友のクローク(ジェリー・スウィンダル)がくれた媚薬が災いして、デートは散々な結果に終わる。謝っても許してくれない彼女の態度に落ち込んだ彼を励まそうとビリーは取り巻きの女性を紹介。カーチィーは初めて女性を知った。今やカーチィーにとってビリーは兄貴のような存在だった。進学の見込みがつかない彼にビリーは放送学校入りを勧め、自分が推薦してやると言う。その言葉に将来の夢を繋ぐカーチィーだったが、ビリーの仲介でレコード・デビューした学友のエイモス(デイメン・フレッチャー)が、契約金の70%をビリーに搾取されている事実を知らされ愕然となる。さらにビリーのワイロ疑惑を追っている刑事が訪ねてきて、ワイロの授受に関する証言を執拗に迫られた。ショックを受けたカーチィーはダイニーの家に行くが、「市場のオーナーと結婚する」と思いもかけぬ言葉を告げられた。やがてビリーの裁判の日、カーチィーは彼のために虚偽の証言をした。裁判が終わり、ビリーは街から去った。カーチィーのは少年時代は、今終わったのだ。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ガイ・ファーランド
- 脚本
- ジョー・エスターハス
- エグゼクティブプロデューサー
- ブライアン・スワードストローム
- ミッキー・ドリル
- ナオミ・エスターハス
- 製作
- ベン・マイロン
- フラン・ルーベル・クズイ
- 撮影
- レイナルド・ビラロボス
- 音楽
- ニコラス・パイク
- 音楽監修
- ピーター・アフターマン
- 編集
- Jill Savitt
- 衣装デザイン
- ローラ・カニンガム
- 字幕
- 戸田奈津子