成龍拳
劇場公開日:1984年5月12日
解説
盗賊団に両親を殺された若者が様々な障害を乗り越えて目的を果たすまでを描くクンフー映画、製作・監督は羅維、製作総指揮は許麗華、脚本は古龍、撮影は陳鐘源、美術は鄒志良、武術指導は陳信一と陳元龍が担当。出演は成龍(ジャッキー・チェン)徐楓(シュー・フォン)玉霊龍(ジュエ・リン・ロン)クム・コンなど。
1977年製作/107分/香港
原題または英題:剣・花・煙雨江南
配給:東映
劇場公開日:1984年5月12日
ストーリー
中国・江南の山岳地帯。太胡砦では総督の還暦を祝う宴で賑わっていた。外では、総督の息子・小雷(成龍)が、恋人の千々(玉霊龍)に冷酷にも別れを告げていた。実は、小雷は、江南一帯を荒し回っている盗賊団“花蜂党”の来襲を知り、千々を安全な場所にかくまうつもりでいたのだ。そして親友の金川(甲一龍)の元ヘ行けと告げた。やがて“花蜂党”の戦士たちがやって来た。凄絶な戦いの末、父や母を失った小雷は、一味の首領が女であることを知って驚いた。その女首領丁残艶(徐楓)は小雷を一目見た瞬間から好きになってしまった。やがて小雷は、殺し屋集団“血雨党”に命を狙われた際に知り合った飛龍警備隊のリーダー竜四と義兄弟の契りを結ぶ。しかし殺し屋団に再び彼らは襲われ、あわやという時に丁が現われ彼女に救われる。傷を負った小雷は、その傷が癒えた頃、丁に、真の敵は金川であることを聞いて驚く。親友だと思っていた金川は、実は冷酷無残な大悪党で、小雷の父にかわって江南を支配しようとしていたのだ。今では、義兄弟の竜四を殺し、そして、千々まで我がものにしようとしていた。怒り狂った小雷に、丁は「今のままでは金川を倒すことはできない」と、特訓をかって出た。小雷は丁と対決し、負けるたびに体罰を与えられ、日に日に力をつけていった。そして、ようやく“師”である丁に打ち勝つ日を迎えた。小雷は、金川打倒の旅に出た。いよいよ決闘の日、激しい闘いが始まった。死闘の末、小雷は、遂に両親、竜四の仇である金川を倒した。そして、久方ぶりに千々と再会し、抱き合うのだった。二人の幸福そうな姿を見とどけて、旅立ってゆく丁の姿があった。