スタンド・バイ・ミーのレビュー・感想・評価
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床下の空き瓶と拳銃とゲロと死んだ者たち
STAND BY ME
1986年製作。アメリカ。コロンビア映画。スティーブンキング「THE BODY」の原作小説の映画化。
エースという若者がでていて誰か気になったが、若き日のキーファー・サザーランドでした。
キーファー・サザーランドVSリバー・フェニックスともとれる構図になるような映画だが、主軸はそこではなく、ある親友を回想した時の二泊三日の出来事を描く。
12歳の夏。クリスとバーンとテディとゴーディの四人の少年たちは森で死んだという同世代の少年の死体を探しに森の奥深くへ徒歩で入っていった。
線路を走るのは煙を吐く汽車。そしてすべての少年たちはタバコをプカプカ吸う。主人公がのちにタイプライターとして使用しているパソコンはGU Iが普及する前のグリーン文字のディスプレイ。それだけでこの映画が古いものだとわかるが、それほど古さを感じさせないのは、古さのなかに良き魂みたいなものが入ってるからだと思う。
画面に出てくるのはアメリカ郊外のチープな田舎町の住人たち、と世代の違う少年の二つのグループ11人だが、編集と撮影がしっかりしていていることを確認。シンプルな話だが、名作だ。
ただし、クレジット明けのおじさんになった主人公が車に乗っているシーケンスで、引きの絵と寄りの絵で襟から見えるシャツの色が違っており、何度も見返したが、多分リチャード・ドレイファスではないスタッフか誰かが上着を着て車に乗ったのだろう。髪の量も違う。
1959年。小さな町。キングが売れっ子作家になる前の前の少年時代の物語。二十数年前の回想。おそらく全編ロケ。とくに故リバーフェニックスがいい。二泊三日の物語で、前半の一泊二日の昼までを丁寧に描く。少年たちの服装はずっと同じだしメイクも大して変わらない。
木の上の秘密の隠れ家、隠し場所のわからなくなった小銭入りの瓶、父の引き出しから拝借してきた拳銃、ろくに食料のないハイキング、ショートカットしたためにヒルのいる沼に入ったり、兄たちは二台の車でいとも簡単に追いついてしまうところなど、面白い。クオーターバックだった兄デニーが事故死して4ヶ月、町の住人はほぼ顔見知り。
自分は再見ですが、ほぼ全くストーリーを覚えてませんでした。森に入って行ってどうなったか、四人は無事に帰ってこれたのか、彼ら四人の生い立ちその後など、全く忘れてました。
しかし、今回再見して、太った少年は、おしゃべりで心配性だったなとかメガネの少年はフランス人の軍人の息子だったのかとかの再発見がありました。
四人は九月から中学校。そのあたりの複雑な気持ちも丁寧に描かれています。進路、才能、子供であること、上の世代への反発、少年時代の終わり。暴力。
多分、自分が前回見たときは、台詞をろくに読んでいなかったのだと思われます。理解力もなく、死体をただ発見して帰ってきただけの物語としてしか覚えていませんでした。
今回、二回目見てわかったのですが、作家になった家族持ちの男(リチャード・ドレイファス)が、少年時代を回顧する話で、とくに、弁護士になったクリス(演リバー・フェニックス)を思い出していたのでした。
自分的には理由もなしにリチャード・ドレイファスはあまり好きな俳優ではないのですが、最初と最後とナレーションでしか出ませんでした。
若いときには、分からず、歳をとってからわかるようになる名作のひとつです。
名作を今更。
子どもも大人と同じ1人の人間
主人公は4人みんなだと思うのだけど、語り手として、大人のゴーディが昔の話を語ってる形だから、主人公はゴーディなのかな。
内容的に主となるものは、友達の死体を見つけに行くってものだから、原本がホラー作品なのは、超理解。笑
ふつうに、子供たちだけで死体見にいくってやばいよね、、、
兄弟の蟠り、兄との比較、みんな現実にあり得ることばかりだった。1986年の作品だけど、真新しい感覚だった。アメリカ映画だから、壮大で、カラッとしてる中でのストーリー展開
クリスが良い子だった、ラストはまさかすぎた。実際に彼は亡くなっているそう。クリスが誰もが見習わなくちゃいけないリーダー性を表してる気がした。最後まで人のためだった。。
面白いところもあり、そこをとりあげられることが多いと思うけれど、これは深い部分が多すぎる。観てよかった。子供だけど、大人のような悩みを持っている。後世に残る作品の理由がわかった気がした。
このエンディングの曲も、あ、これなのか!ってわかった!いや、エンドロールの歌詞のところ必ず観るべき。ものすごく繋がってた。あの曲自体よく聴いたことがあるけれど、こんなに物語性があったとは、、。字幕に感謝。
良い物は色褪せない。
少年時代の良い思い出
あつい友情物語!モンスト映画がインスパイア!
じわじわと胸に染みる
「そばにいるということ」
何故か親近感を抱く「あの頃」を
線路を歩くだけだが退屈ではない
一生の友になる。
THE名作!
同性愛に近いような距離感
子供のころ何回か見ているのに、ほぼ見ていないに近かったとわかる。パイゲロとヒルだけはなぜか鮮明に覚えていたのが、自分の当時の頭の悪さを物語っている。そういえば、学校で観賞として見せられたような気がするが、あれはいったいなんだったんだろう。(あとウエストサイドストーリーとサウンドオブミュージック)
で、見直してみて、一番思ったのは。子供の時の友だちへの愛着、感情というのは、同性愛に近いような距離感、そういう描き方してるよな、と。とくにこの作品は女の子が一切出てこない。あの二人の友情は、将来大きくなっての恋愛それに似ている。忘れがたい、という後書きからも、その雰囲気が漂う。(て、原作読んでないし、思っただけだが)
作品全体としては無駄のない構成がとてもすばらしい。
それにしてもラスト、別れて消えるリバーフェニックスの姿が今となっては悲しいよなあ。
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