スタンド・バイ・ミーのレビュー・感想・評価
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終始地味な感じが心地よい
ジュブナイル映画はやはり良い。
死体を発見しに行く旅っていうのもどこか闇抱えてて良い。(確かに、子供には刺激的なエンタメなのかもしれないな。)
同じジュブナイル映画でも、グーニーズやE.T.のように劇的な展開があまり起きないから落ち着いて見られる。
例えるなら金曜ロードショーとかのゴールデンタイムでの放送じゃなくて、深夜の番組枠で放送されてるときに観て夜中にしんみりしたい映画。
子供のときには気づかなかったけど、かなり大人向けの映画だと思う。
ところで、ヒルってあんな短時間でたくさん体に張り付いてくるんだ?怖っ。
現実逃避の願望が冒険という形を取って表れている
かなり好きな映画。ストーリーの秀逸さ、森林や湖といった映像の美しさ、途中で挿入される音楽の軽快さ等、どれを取っても最高。
主人ゴーディら4人の少年は、死体探しを行って有名になることを目的に冒険を始める。しかし、これは建前なのだろう。彼らの家庭環境は良いとは言えず、それぞれが問題を抱えている。ゴーディの親友クリスが、冒険の道中で「自分を知る人がいないところに行きたい」と言っていることから分かるように、冒険の本当の動機は現実逃避にあることが窺える。皆子供なりに辛いことがあり、ストレスを抱えながら生きている。そんな彼らの気持ちに共感できる部分があり、切なくなる。冒険を終えて、自分達の住む町に帰って来たときの彼らの呆然とした表情からも、現実逃避の願望が冒険の根底にあることが分かる。うんざりする現実に帰って来てしまったこと、そして楽しい冒険の時間は2度訪れないことが表現されていてるのが秀逸。
本作は超有名だし、数少ないリバーフェニックス出演作品だし、ちゃんと...
本作は超有名だし、数少ないリバーフェニックス出演作品だし、ちゃんと鑑賞し直そうと思った。
吹き替え版だと声優の良し悪しに左右される。
本作は、あえてオリジナル音源にして字幕で鑑賞した。
男なのにお嬢と呼ばれた主人公が、近所の仲間と森へ冒険しに出かけた思い出を小説にした話。
多分、本作は男同士の恋愛を描いている。
そのことをカモフラージュしているのは、この小説を作成している主人公だ。主人公はシカに出会ったことも誰にも話さなかった。まだ語っていない事実があるという可能性を感じる。
森の中で大食い大会のエピソードを語った後、聞き手から、その後どうなったか聞かれて適当に答えたが、そんな終わり方じゃつまんないって言われていた。
話の続きを語り手は用意していなかったと思う。
このエピソードは本作全体と深い関係がありそうだ。
リバーフェニックスの役が良かった。
視聴後、時間をおいてから彼を思い出したとき、感動に包まれそうになる瞬間がある。
今まで一体、何を見ていたのか。
米国からの帰国便(ANA)で通して鑑賞し、これまで考えていたのとは、全く違う映画と思った。少年たちが不明者を探しに鉄道の線路や鉄橋に沿って歩くところと、主題歌しか見ていなかったようだ。
確かに、今の感覚からすれば「12歳でもうタバコかよ」となるのかもしれない。しかし、時代は1950年代末の米国オレゴン州の田舎町、戦争(第二次世界大戦)の影も明瞭に残っている。何よりも、それぞれ異なった家庭環境や才能を持つ4人の少年の過ごした夏の二日間を描いて、彼らが目覚めてゆく瞬間を見事に切り取っている。
映画の終盤で、彼らがその後、どうなったかは示されているのだが、実は、さらに驚かされるのが、4人を演じたそれぞれの子役たちのその後である。
主人公のゴーディは、ストーリー・テラーとしての才能にあふれていたが、両親から愛されていないことを苦に病んでいた。演じたウィル・ウィートンも実生活では、家族との葛藤があったようだ。また、4人のリーダー格で、最も頼もしかったクリスは、明らかに一番能力は高いのに、家が恵まれていないことで、将来を諦めていた。驚いたことに、演じたリヴァー・フェニックスの実人生でも、過酷な運命が待っていた。
つまり、この4人は、それぞれを待っている実人生を、この映画の中で演じきっていたのだ。我々映画を見た者が、強い印象を受けたことも当然である。
長く語り継がれるべき映画と思われた。
「少年期の終わり」
夏になると余計に観たくなり、私はもうどのくらい観たであろうか。
現実に隣町の少年の死体を探しに行く冒険などできる訳ないが、
友人たちと休みを使って大自然の中、線路をひたすら歩いて行くこのような冒険がしたいと、当時少年期だった私は幾度となく妄想した。
しかし、いつからだろう。
ひたすらに「面白い!!」「いいな~」と思っていた作品が、冒頭で何とも言えない気持ちになり、ラストで無性に泣けてきた。
そのようにこの作品に対する感情が変化した時、私の少年期は終わりを告げたのかもしれない。
いずれにしろ、私にとって「スタンドバイミー」は、あの頃も今もこれからも、大好きで大切な作品です。
シンプルでとてもいい
スタンド・バイ・ミーを初めて観たのはいつだろう?
TSUTAYAのレンタル?だと思うけどうろ覚え
インディ・ジョーンズの過去作品でインディの少年役をリバー・フェニックスが演じてたのを観て、懐かしくとてつもなくスタンド・バイ・ミーが観たくなって、今回はAmazonプライムで鑑賞。
仲良し4人組の少年たちの1人がたまたま盗み聞きした情報で、4人は死体を探す旅に出る。
この死体を探すなんて時点で、何にでも興味津々な少年なたちの度胸試しのようなもの。
いろんなハプニングに見舞われながら、それぞれの持つ問題、悩みに葛藤しつつ成長していく旅。
改めて観たら、40年近く前の作品だというのに、というかだからなのか、シンプルかつ丁寧でとても面白い。さすが名作。
作品の終わりに幾度となく聞いたスタンド・バイ・ミーもさすがだが、劇中に流れるoldiesがいい。
そしてびっくりしたのが、不良グループのリーダーにキーファー・サザーランド。
ゴーディーのお兄ちゃんにジョン・キューザック。
出てらしたのね。これが再発見出来ただけでも観た甲斐が10倍あった( * ॑꒳ ॑*)⸝
not for me…
初っ端からタバコ吸ってる子供たちで「あっなんか苦手かも」ってなった。
アメリカ流の母をネタにする罵詈雑言も多発されるのもサブい。。。
というかそもそもこの12〜16歳ぐらいのイキってて無鉄砲な感じの少年が苦手なのかも。。。現実でそういうティーネイジャーに今まで接触してこなかったし、彼らがどんな生き物かいまいちよくわかってない。関わらないうちに苦手意識ばかり醸成されてしまっていることに気づいた。。。
おじさんの懐古話をダラダラと聴かされてる気分に近いかな。
苦手なものが詰まった映画だった。。。
是枝監督の「怪物」を観た後だからか、登場人物2人に愛が芽生えてるのではとうっすら感じた。愛は美しいから、なんぼでもあっていい。
この映画で少しは10代前半の少年とはどういうものか理解できたかな?
さよなら夏の日
食わず嫌いで観て無かった名作のひとつ
Netflixで鑑賞
いろんな評価を沢山耳にしてから観た映画なのですが、大人になる前の少年達の夏の一日を、上手く描いている、なるほど名作と言われるだけあると率直に思いました。
森に死体を探しに出る旅をやった人はいないと思いますが、誰でも自身の同じ年頃のいわゆる「冒険」のエピソードを繋ぎ合わせれば、忘れがたい思い出は沢山あり、この映画を観る事でそれらが思い起こされ、いつまでも愛される理由になっていると思います。
DVDのパッケージを観ると
If I could only have one food to eat for the rest of my life?"
"That's easy. Pez.
Cherry flavor Per.
No question about it."
印象的な夜の森での会話が記されています。
それも、子供らしい無邪気な台詞。
それこそがシンプルでかけがえのない少年時代を表していると思うのです。
古いアルバムをめくるとこの映画のポスターの前でピースしてる当時12...
古いアルバムをめくるとこの映画のポスターの前でピースしてる当時12歳か11歳かの自分が写っていて半券といっしよに貼り付けてあるのが残っている。もっと古いアルバムめくると(ナダソウソウではない)ミッドナイトクロスの看板の下で変なポーズで写ってる写真が半券とともにあった。6歳とか、全然内容わかっていなかっただろうなと思う、全く覚えてないし。スタンドバイミーの頃には物心がついていたし、ちゃんとその雰囲気まで覚えている。まるで自分がほんとに遠くまで冒険してきたような気持ちになれた。自分の中に起きた出来事のように錯覚した。
劇場内は笑い声とかがけっこうあって、子供の観客が多かったように記憶してる。ゲロのとことか、沼にハマるとことか。失神しちゃうとことか。その当時ヒルに血ついてるのとかは本気で怖ぇぇと感じていたし。テレビで放映された次の日にはビビったバツというのが学校のクラスで流行ったりもした。
地上波は過去7回で、2023子供の日の今日で8回目。昔観た吹き替え版の時にはゴーディの台詞「その薄汚えケツによう」だったはずだがセリフ変わっていた。
ゴーディの大人版は、スティーブンキングの分身ともいえる役だからエンドロールであえて作家というクレジットにしているのだろうけれど、この語りが入ることによってもう一つの視点があるのがただの冒険物語にはしていない。大人は汚いし、卑怯な奴らはいっぱいいて、浅いと確認して進んだら、その先の一歩が凄く深かったとか、ビビったら罰を受けるとかも実は凄い深い。チンコの血吸われたら急激に大人になるとか、メタファー的なやつなんじゃないの。
その当時は次に何が起こるかなんてわからない。何がなんだかわからなかったことが、時間が経ってわかる。
大人は急がば回れなのだけれど、子供は近道を恐れない。最後には自分たちを捩じ伏せてきた者を撥ね除ける。これは間違いなく、大人になるにつれて失っていくものを呼び戻す。人生に必要な勇気と友情の物語。
誰でも過ぎ去る時がある。それを思い出す時がある。
普通に通り過ぎてもおかしくない物語を
丹念に、さり気なく積み重ねた映画。
また、無駄な題材やキャストを入れず
見るものを集中させてくれたことは大きい。
この映画で覚えていることは
*仲のいい友人と森へ探検に行く。
*4人は家庭で問題を抱えている。
*心に痛みを持っている。
*進級後は疎遠になる。
誰にも話せないこと、
誰かと共有したいこと、
世界の誰もが持っていること、
問題を解決するヒーローもいない。
それが強く、共感を呼ぶ。
※
クリス
面白いところや悲しいところはほぼないが、リヴァーがもういないということを考えるととてつもなく悲しくなる。
やんちゃな四人組が列車事故で亡くなった少年の死体が未だに見つかっていないというニュースを見て、小学校の仲間と線路を歩いてその死体探しをするという物語。
キーファー・サザーランドがクリス(リヴァー)の兄役で出演している。
リヴァーが泣くシーンが映画の泣くポイントだったのかな…?
エンディングソングが良い!
20年後に見たい作品
19歳の自分には刺さりそうで刺さらなかった。
恐らく、年を重ねた時に過去の自分等と重ねながら見るのがベスト。
少年時代の友人とあの頃のように遊んだり、
成長するにつれてあんなに仲の良かった友人と疎遠になったりすることなどは少し切なさを感じるが、まだ自分には早かった。
リアルタイムでもないし、劇場で観たことすらないけれど
テレビ放送で観て心を撃ち抜かれて以来、不動のマイオールタイムベストワン。DVDは所有しているが、もったいなくて何年かに一回しか観られない。
でもきっとこの映画を一番好きなのは原作者のキング自身なのだろう。キングの分身とも言える作家(リチャード・ドレイファス)の回想であることが、年取ってくると余計に重みを増してくる。実際にはこんな経験をしたことがなくても、彼らとともに旅した12歳の(つもりの)夏の記憶は、死ぬまで消えることはないだろう。リバー、何で死んじゃったんだよう…。
好きなところはいくらでもあげられる。
ニセモノのタバコ使わせるライナー監督好き。
ブタケツのエピソードはキングらしくて(キングの短編を組み込んだらしいが)好き。
ひねくれ者にしか見えなかったテディが、父ちゃんを馬鹿にされて激昂する描写で、複雑な心のうちが垣間見えるところ好き。
主題歌Stand by me 好き。
挿入歌Lollipop好き。
線路のとこ好き。
ヒルのとこ好き。
焚火のとこ好き。
別れるとこ好き。
エース・メリル嫌い。
大人が観るべき名作青春映画
行方不明になった死体を探しに旅に出た4人の少年たちの冒険とそのひと夏の思い出を描いた青春映画。
表現こそ粗暴で荒いものの根本にあるメッセージはフレッシュでまぶしい。
誰にでもあるひと夏の思い出、というわけではないが、少年期にしかない感情を思い出す。
友人関係がどこまで続くのか、兄弟との比較、家族との軋轢、やんちゃ連中とのいざこざなどは大人ならどこかしら感じ取れるものがあるはず。
ただ、劇的な展開がある訳ではないので見る人によっては退屈。やはり大人向け。
クリス演じるリヴァーフェニックスが子供ながらに素晴らしい演技。
クリスのキャラクター自体も本作の中で一番の存在感を放っている。
どこか懐かしく、せつない、そんな子供のころの冒険や成長を描いている映画です。
子供たちの成長が描かれています。
普段は、ちょっとしたことで喧嘩したりするような関係だけど、
一つの目標を達成するために協力し合い、一緒に乗り越え、少し大人になっていく、
そんな感じのストーリーです。
とくに、見せ場があるわけでもなく、「面白い!」というものではありません。
でも、皆、子供の頃に、きっとどこかで、
本作品のような「ちょっとした冒険、初体験」というものに
心躍らせた経験があるんじゃないかなと思います。
そんな子供の頃の心の変化や大人への成長を等身大で描いている、
ちょっとせつない青春映画です。
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