深夜カフェのピエール

劇場公開日:

解説

山奥からパリに出てきた少年が昼のパリでの生活について行けず、次第に夜のパリで男娼になっていく過程、そしてその後を描くヒューマン・ドラマ。監督は「バロッコ」、「ランデヴー」のアンドレ・テシネ。製作はモーリス・ベルナール、ジャック・エリック・ストラウス。オリジナルの脚本はテシネ本人とジャック・ノロが共同で執筆。撮影は「ニキータ」「赤と黒の接吻」のティエリー・アルボガスト。音楽はフィリップ・サルドが担当している。出演は新人のマニュエル・ブラン、「美しき諍い女」のエマニュエル・ベアール。「危険な友情 マックス&ジェレミー」のフィリップ・ノワレ、「人生は長く静かな河」のエレーヌ・ヴァンサンなどのベテラン俳優が脇を固めている。

1991年製作/フランス・イタリア合作
原題または英題:J'embrasse pas
配給:デラ・コーポレーション
劇場公開日:1994年6月4日

ストーリー

ピエール(マニュエル・ブラン)はピレネー山中に暮らす17才の少年。パリに憧れていて、有り金をかき集めてパリに出てくる。頼りにしていたのはリゾートで知り合い、戯れに遊びに来るように誘ってくれた年老いた母と2人暮らしの中年女性エヴァリーヌ(エレーヌ・ヴァンサン)だった。初めは実際に訪ねて来たピエールに迷惑そうな顔を見せていた彼女だが次第に息子ほど年齢の違うナイーブなピエールと関係を持つようになり、のめりこんでいく。しかしピエールはある朝彼女の家を出て、帰ってこなかった。ピエールは、男色家の文化人ロマン(フィリップ・ノワレ)と知り合い、次第に夜の倒錯した世界に魅かれていく。目指していた役者修行もあきらめ、ピエールは、「キスはなし」を条件に夜の公園に立ち、客引きを始める。やがて美しいが陰のある娼婦イングリッド(エマニュエル・ベアール)に恋をする。歌手になる夢が果たせなかった彼女は愛を交わしたピエールに歌って聞かせる。しかしピエールはイングリッドのヒモに彼女の見ている目の前でヤキを入れられてしまう。ピエールはパリを出て、兵役に就く。彼はいつか海が見たいと思うようになり、電車に乗り、旅立つ。

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