死の愛撫
劇場公開日:1996年11月2日
解説
貧困と死が常の炭鉱の町で生きる娘の数奇な半生をたどり、彼女が愛する男を失った時にとった異常な行動を描いたシリアス・ドラマ。シェルドン・カリーの短編小説『The Grace Bay Miner’s Museum』(本邦未訳)を、ドキュメンタリー畑出身のモート・ランセンの監督で映画化。アイリッシュ色豊かな音楽はミラン・キムリッカが担当。主演は「誘惑のアフロディーテ」のヘレナ・ボナム=カーター。共演は「パワー・オブ・ワン」のスコットランド人俳優クライヴ・ラッセル、「キルトに綴る愛」のケイト・ネリガン、「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」のケネス・ウェルシュほか。
1990年製作/115分/イギリス・カナダ合作
原題または英題:Margaret's Museum
配給:マクザム
劇場公開日:1996年11月2日
ストーリー
北大西洋に面した炭鉱の町。生まれてこのかた、マーガレット(ヘレナ・ボナム=カーター)は炭鉱に貧困と死だけを見てきた。父と兄を落盤事故で失い、祖父(ピーター・ボレッキー)は炭鉱夫の持病である肺病にやられ、母キャサリン(ケイト・ネリガン)は神経症だった。彼女は弟ジミー(クレイグ・オレジニク)だけは炭鉱に行かすまいと誓っていた。ある日。彼女は元炭鉱夫のニール(クライヴ・ラッセル)と知り合う。バグパイプと祖国の言葉を愛し、ユーモアあふれる彼は、彼女同様に仲間を奪った炭鉱を憎んでいた。二人は結婚し、岬に新居も建てて、新生活をはじめた。が、生活の貧しさや状況が、ニールと医者を目指していた弟を炭鉱に働きに行かせることとなった。そして、事故が二人の命を奪い、同じ日、祖父も亡くなった。半狂乱の彼女は死体を強引に家に持ち帰った。遺体の引渡しを命じるため、警察が到着したとき、彼女は遺体の一部を切り取っていた。彼女は精神病院に収容され、医師の前でその行為を説明した。2年後。岬の家に戻った彼女はホルマリン漬にした愛する男たちの一部を飾り、“マーガレットの博物館”と命名した
スタッフ・キャスト
- 監督
- モート・ランセン
- 脚本
- ジェラルド・ウェクスラー
- 原作
- シェルドン・カリー
- モート・ランセン
- 製作
- モート・ランセン
- クリストファー・ジンマー
- クラウディオ・ルカ
- スティーブ・クラーク=ホール
- 撮影
- ビク・サリン
- 美術
- ウィリアム・フレミング
- 音楽
- ミラン・キムリッカ
- 編集
- リタ・ロイ
- 衣装デザイン
- ニコレッタ・マッソーネ
- 字幕
- 伊原奈津子