禁じられた遊び(1952)

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

ルネ・クレマン監督が1952年に手がけ、同年のベネチア国際映画祭で金獅子賞、アカデミー賞で名誉賞(後の外国語映画賞)などに輝いた、映画史上の不朽の名作。ナルシソ・イエペスのギター演奏による主題曲「愛のロマンス」の哀愁に満ちた旋律も広く知られる。第2次世界大戦中のフランス。ドイツ軍によるパリ侵攻から逃れる途中、爆撃により両親と愛犬を亡くした5歳の少女ポーレットは、ひとりさまよううちに11歳の農民の少年ミシェルと出会う。ミシェルから死んだものは土に埋め、お墓を作ることを教わったポーレットは、子犬を埋め、十字架を供える。これをきっかけに、お墓を作って十字架を供える遊びに夢中になった2人は、教会や霊柩車からも十字架を持ち出してしまうが……。日本では53年に初公開。2018年9月、デジタルリマスター版でリバイバル公開(パンドラ配給)。2020年8月には、人気声優による名画吹き替えプロジェクト「NEW ERA MOVIES」で新たに制作された吹き替え版(ポーレット役=戸松遥/ミシェル・ドレ役=小松未可子、ジョゼフ・ドレ役=稲田徹)で公開される(モービー・ディック配給)。

1952年製作/87分/G/フランス
原題:Jeux interdits
配給:モービー・ディック
日本初公開:1953年9月6日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0ナルシソ・イエペスのギターは長調で終わる。

2023年6月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

4.0永遠に名作であり続けるでしょう

2023年4月3日
PCから投稿

今からおよそ70年ほど前の映画。
時代や予算による撮影や編集の粗さはあるけど
大人目線だけで鑑賞すると気持ちがぶれる。

戦争による犠牲
素朴で純粋な姿
語るメロディ

彼らに手を差し伸べたくなったら
物語の核心に触れた証拠。

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星組

4.0幼な子の瞳に映る「死」

2022年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1952年(フランス)監督:ルネ・クレマン。原作:フランソワ・ボワイエ。
舞台は1940年6月のフランスの田舎町。
5歳のポーレットは両親と犬とで疎開の途中、ドイツ軍の空爆に合う。
橋の上で機銃掃射により両親と犬は爆死してしまう。
彷徨っていたポーレットは農家のドレ一家に助けられて寝泊まりさせて貰う。
ドレ家の末っ子ミシェルとポーレットは気が合い友だちになる。

わずか5歳のポーレット役のブリジット・フォッセーが、年端もいかない幼女を
マセた表情で無邪気に演じている。
ポーレットには両親の死が本当はよく分かっていないのではないか!!
死を当たり前に目にする非常時に、神経は麻痺して両親の死が実感として湧かない。
事実ポーレットには涙も取り乱すこともない。
むしろ死んだ愛犬の死を余計悲しんでいるように見える。
ミシェルから、弔いの言葉や、墓には十字架を飾ることを聞く。
墓に惹かれたポーレットは、モグラやひよこの死体を埋めるのにも、綺麗な十字架を欲しがるのだった。
新聞もすらすら読めるし、家族に代わってお祈りの言葉を献げる頭の良いミシェル。
彼には十字架を奪うことの意味が分かっていた筈です。
そしてポーレットの身に起こる出来事。
彼女が戦災孤児だということを嫌と言うほど知らされます。

たった3晩の出来事。
その3晩でポーレットの運命は激変している。
戦争がポーレットの幸せを一瞬にして奪った。
冒頭から何度も流れるテーマ曲「愛のロマンス」
日本では「禁じられた遊びのテーマ」として愛されている名曲です。
ナルシソ・イエペスがギター1本で演奏しています。
戦争の悲惨を静かに訴えています。

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琥珀糖

5.0いいじゃん

2022年6月30日
iPhoneアプリから投稿

遊びくらい、

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共感した! 1件)
ミスター
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