禁じられた遊びのレビュー・感想・評価

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禁じられた遊び

劇場公開日 2018年9月1日
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はっと我に返るラスト ネタバレ

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 大人たちの身勝手な争いの犠牲となる子供たちの姿が痛々しい。文字通り胸が痛む。
 ここでいう大人たちの争いとは、墓を巡って隣家と諍いが起きることだけを指して言うのではない。この世で最も大きな大人のケンカである戦争こそが、そもそもの主人公の幼女の運命を容赦なく変更している。
 ドイツ軍の飛行機が逃げ惑う一般人に襲いかかるところや、彼女の両親が機銃掃射によって落命するところなどは、テクノロジーの発達した後年の戦争映画の迫力には及ばない。
 だが、自動車のエンジンスターターの不調から始まる、一家の不運にははらはらさせられる。シナリオの上手さに唸らされた。緊張感と必然性を伴って、映画は少女の悲劇に向かって進んでいく。
 少女は、死んでしまった両親のことよりも愛犬の行方のほうを気にしている。この大人には理解しがたい少女の心の動きに非常にリアリティを感じる。
 両親との生き別れという、少女にとっては本来絶望的な状況にもかかわらず、身を寄せることになる農家の家族は親切で、特に少年がとても親身になってくれる。
 戦争の時代には、あり得るケースなのかも知れないが、現在の観客にとっては下手をするとご都合主義ととらえられかねない。
 しかし、観客は、両親の死を忘れるほどに犬のことを心配する少女の主観という視点を得ているので、この後に続く出来事に対しても、幼い女の子の目を通しての評価を下せるのだ。
 墓標を蒐集するという、秘密の遊びが大人たち間に誤解を生み、諍いごとに発展してしまう。「禁じられた遊び」(フランス語原題も同じ)とは、表面的にはこのことを指すが、本当は誰の遊びのことであろうか。大人たちの、特に権力者たちの「禁じられた遊び」である戦争によって、誰が一番傷ついているのか。
 赤十字が迎えに来たことが幸せにつながるとは思わない少女の視点は、すでに観客の主観となっている。観客は少女の価値判断にそって事態を評価している。
 だから、少年の名を呼びながら待合室を離れる少女を見ても、その心情への同一化のほうが強く、彼女の焦りや不安への感情移入が先立つ。
 しかし、少年を求めて駅の雑踏の中へ消えてゆく少女を、カメラが引いていくときに、我に返った観客は事態の深刻さにおろおろとするばかりである。ようやく客観的な視点を取り戻した者たちは、あの少女が永遠に我々の前からいなくなってしまうことに胸を詰まらせるのである。
 戦争が終わっても、消えることのない傷が残ることを、思い知らされる。ナルシソ・イエペスのギターの音とともに忘れることの出来ない感情に襲われる。

よしただ
よしたださん / 2018年12月10日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける 悲しい
  • 鑑賞方法:映画館
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大人のわがままに振り回される子供たち

反戦映画と紹介されていたが、あまり反戦のメッセージは感じられず、大人のわがままに振り回される子供たちの悲哀を描いているように思えた。
現代の日本では、戦災孤児こそ生まれないものの、同じように大人のわがままに振り回されて辛い思いをする子供たちはどこにでもいるのではないか。だからこそ時代を超えた名作なのだろう。

uttiee56
uttiee56さん / 2018年10月7日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける 悲しい 知的
  • 鑑賞方法:映画館
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名作は映画館で ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

初めて映画館で観たいけど、やはり音が良い。戦争のシーンも迫力あり悲惨さが伝わってくる。まして、美術がすごいリアリティ(今じゃできない再現度)

素晴らしい脚本によって戦争で起こる悲劇や現代の難民問題にも通じるあぶりだされる。少年少女の非行はメタファーとして描かれる。ニューシネマパラダイスは絶対にこの映画に影響受けてるんだろうなと、

マーティー
マーティーさん / 2018年9月29日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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最後が………

たとえ子供の遊びでも許されることではない。
この映画悲しすぎて語れない。
最後の「ミシェル〰」が当分頭から離れない。

くる
くるさん / 2018年9月15日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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悲しくて切なくて胸が詰まりそう、今でもそうした子どもたちを作り出し...

悲しくて切なくて胸が詰まりそう、今でもそうした子どもたちを作り出している戦争を続けている人間はなんと愚かなものか

かまちゃん
かまちゃんさん / 2017年7月14日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:試写会
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余りに切ない戦争悲話

今もギター1本で奏でられるあの懐かしの映画音楽を聞くたびに、ラストで駅の雑踏へと消えていった純真な心を持った少女ポーレットがどんな大人になったんだろうかと、ふと思い返す時がある。
これは世代を越えて語り継がれてゆく反戦映画の名作と言えるでしょうね。

2017年5月14日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  悲しい
  • 鑑賞方法:TV地上波
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何度観ても泣ける。無邪気な姿がかえって切なさを募らせる。ラストシー...

何度観ても泣ける。無邪気な姿がかえって切なさを募らせる。ラストシーンは辛すぎた。

tsumumiki
tsumumikiさん / 2017年5月11日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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お墓ごっこ ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

空襲でほぼ即死であった両親の死顔を見ても動揺しないが、動かなくなった愛犬の亡骸を抱いて初めて涙する幼女Paulette。死と隣り合わせの生活で、祈り、埋葬、墓というものを知り、色々なデザインの十字架に魅せられていきます。

Pauletteを可愛がる少し年上の男の子Michelは、彼女を喜ばせたくて、実際の墓地から沢山の十字架を盗みます。彼はお祈りを唱えられても、教会や十字架、死者への尊崇は全く理解していません。葬式や墓場での大人達の態度も微妙な点があり、果たして死とは何なのだろうと改めて思います。

彼が作った動物墓地は、いわば子供達の秘密基地。
動物の亡骸を集めて「死」と遊ぶ、墓を集めて楽しむ…。無垢な子供達が墓場ごっこに興じることを通して、戦争が子供達に与える残酷な影響を描いていました。

Michelと離れ、初めて孤独を痛感したようなPaulette。何とも切ない作品です。将来、名字を頼りに彼らが再会出来ることを願いました…。

everglaze
everglazeさん / 2017年1月27日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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いろいろと、複雑な気持ちになる

なんと言えばいいか、感想を表現するのに困る。
戦争の悲惨さと子供の純粋さが、本作をとても残酷な映画にしている。『子供の純粋さは時としてとても残酷なものだ』と、誰かが言っていたが、まさにその通りだと思う。
50年も昔の映画ですが、今観ても心に刺さるものがあり、感慨深いものがある。まさに傑作。

サケビオース
サケビオースさん / 2015年8月12日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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‘午前10時の映画祭’

名作なんです。
皆がそう評しているし。
単純にはわかりませんでした…。
ギターが奏でる名曲は映画の中で何度流れても心打たれます。
十字架を盗み続けてまでお墓遊びに夢中になる戦争孤児の悲哀さを表しているんでしょうか?
反戦も謳っているってどこかに書かれていたけどそういうこともメッセージされているんですね。
先週見た‘戯れなき悪戯’にも通じて感じたことなんだけど、ひたすら純粋な子供の気持ちに戸惑いました。
わからないなりにいい映画ってことは感じたんですが…。

peanuts
peanutsさん / 2012年12月11日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  泣ける
  • 鑑賞方法:映画館
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20年以上前のこと…

これもまた20年以上前の中学校時代の

映画研究部で初めて観ました。

白黒映画で当時の主観で作られているので、

現代の頭で観ると難しいと思います。

深夜の映画番組でも放映していたのを

観たことが有りますが、やっぱり難しかったな…

でもオススメです。

観なければ解りません。

あこちん
あこちんさん / 2009年5月10日 / から投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  難しい
  • 鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波
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