砂丘

劇場公開日:2026年3月13日

砂丘

解説・あらすじ

1960年代にベルリン、ベネチア、カンヌの3大映画祭すべてで最高賞を受賞したイタリアの巨匠ミケランジェロ・アントニオーニが、1970年にアメリカに渡って手がけた作品。ロサンゼルスとデスバレー(死の谷)を舞台に、一組の男女が繰り広げる愛の心象風景を描いた。

大学紛争の嵐が吹き荒れ、学生が武装警官と衝突する、カウンターカルチャー真っ盛りの1960年代末のロサンゼルス。学生集会でのむなしい議論に嫌気がさしたマークは、拳銃を手に学内で弾圧行為に及ぶ警官隊に立ち向かうが、発砲するチャンスを逸して逃走する。そして飛行場でセスナ機を奪い、大空へと飛び立った。一方、ロサンゼルスの不動産会社で秘書として働くダリアは、会議に参加するため、車で広大な砂漠を横断していた。そんな2人が偶然出会い、死の谷を見渡すことのできるザブリスキー・ポイントにたどり着くが……。

主演は、アントニオーニが街中でスカウトした新人のマーク・フレチェットとダリア・ハルプリン。音楽にはピンク・フロイドを筆頭に、グレイトフル・デッドのジェリー・ガルシア、カレイドスコープ、ジョン・フェイヒー、ローリング・ストーンズ、ヤングブラッズらの楽曲が効果的に使われている。

日本では1970年に公開されたほか、1996年にもレイトショー公開された。2026年に、30年ぶりとなるリバイバル公開。

1970年製作/113分/アメリカ
原題または英題:Zabriskie Point
配給:コピアポア・フィルム
劇場公開日:2026年3月13日

その他の公開日:1970年4月25日(日本初公開)、1996年2月

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.5 学生運動とヒッピー

2022年10月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

当世アメリカ若者風物詩

「イージー・ライダー」も最後には撃たれたが、僕はあのシーンは、映画製作者たちの、世に染まってしまった自己への総括、自身への糾弾だと思っている。

本作、
「ラジエーター用の水」が、=黄色いタンクが、何もない道路脇に置いてあって、ハッとした。
砂漠の一本道で何かに飢え乾いている僕としては、印象的なそのシーンに見入った。

映画のオープニングは学生集会。
理想と現実の境界線で、卒業を前に進むべき道を探って激論を交わす学生たち。
黒人、白人、ノンポリにモラトリアム。

干上がった湖底は自分の心。
乾いた砂の上で肉体を交える若者たち。
あの年代に我々を翻弄する激情と、世のシステム・親世代への憎しみと反発・・
「自分とは何か」を苦しんで自らに問うていたあの頃の焦燥感をヒリヒリと思い出す。

そういえば僕の実家は大学の正門のすぐそばで、機動隊とゲバ棒の闘いをいつも見ていた。
教員だった両親のもとに学生たちはよく来ていた。
火炎瓶が飛び交っていた。

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きりん

5.0 タイトルなし(ネタバレ)

2022年3月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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ケ

3.0 芸術は爆発だ!

2020年5月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 2件)
たなかなかなか

2.5 実はお話の筋書きなぞ、監督に取っては前作同様どうでも良いことなのだ

2019年9月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ミケランジェロ・アントニオーニ監督の作品はどれも観るのに忍耐力を試される
本作はその最高峰だ
果てしなくつまらない
いや果てしなくつまらないようにわざと撮っているのだ

本作のテーマは一体何だったのだろう

アメリカは広大だ
ミケランジェロ・アントニオーニ監督もハリウッド進出でそう感じたであろう

原題の「ザブリスキー・ポイント」は、サンフランシスコからラスベガスに向かう飛行機の航空路の下にある
上空から見下ろすと、本作にあるような見渡す限りの砂漠が広がっている

もしかしたら監督も撮影前にこの光景を見たのかも知れない

前作欲望では1966年のロンドン
そして本作では1970年のLA
同じようにその若者文化を描くことがテーマだ

1970年の米国の若者達は空疎な論議に明け暮れている
やっていることは、若ければ何でも許されるというような甘えた独りよがりな行動に過ぎない
単なる遅すぎた反抗期の集団ヒステリーだ
それを全くシンパシーのない目でフィルムに残して行く

アルバイト秘書の娘が探していたのはドライブインの親父がうろ覚えでいうジミー・パターソンではなく、フィリリスとロン・パターソンのことだ
つまり彼女はヒッピーの集団ルネッサンス・フェア ―ズに加わろうと居そうな場所を探していたのだ

学生運動で浮き上がった若者とヒッピーに憧れる娘のつかの間の愛
ザブリスキー・ポイントの枯れた塩湖の底でマリファナでトリップしつつ砂まみれで愛し合っているといつしかヒッピー達と乱交状態になっている
そして愛し合った若者が大人達に殺されたことを知る
職場に戻ろうと会社に向かうと、彼女は会社の作った砂漠のリゾートで遊ぶ主婦達を目にし、秘書として目にした大人達のビジネスの会話を思い出す
若者は大人達に殺されたのだ
大人なんかみんな死んでしまえば良いのだと、彼女は砂漠のリゾート住宅の大爆破を夢想するのだ

それなら何故あれほど大規模な爆破シーンを延々と執拗に写すのだろう?
そう、これはハリウッド映画なのだ
ハリウッド映画ってのはこうなんだろ、だからたっぷりいれといたよ
そういう監督の嫌味が聞こえるような気がする
爆発シーンは米国映画らしさの表現なのだ

実はお話の筋書きなぞ、監督に取っては前作同様どうでも良いことなのだ

監督が描きたいのは彼が米国らしいと感じた風景と、そこに暮らす若者たちの行動と風俗なのだ
それだけなのだ

だからラストシーンに流れる曲はロイ・オービソンのSo Youngなのだ
なんたる皮肉だろう

期待したピンクフロイドの楽曲は肩透かしだった
全く存在感もないし、本作に使用する意義すらもない
単に超スローで撮った爆発シーンの破片の浮遊シーンに合うというだけのことでしかない
ニック・メイソンが批判するわけだ

しかし、捉えられた映像は美しい
ずっと後年のパリテキサスのような映像がもう既にここにある
また終盤の大爆発シーンはどんな特撮映画よりもリアルで、現代の今でも目を見張るクオリティがある
それだけが観る価値かも知れない

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あき240

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