活きる

劇場公開日:

解説

海外の映画祭で輝かしい実績を持つチャン・イーモウ監督が、時代に翻弄される家族の姿を描く。脚本は同タイトルの原作も手掛けたユイ・ホア。博打で家財を失ったフークイは、貧しいながらも家族と平穏に暮らす。生業である影絵芝居の巡業中、内戦に巻き込まれやっとの思いで家へ戻ると、母は亡く、娘は口がきけなくなっていた。原作の悲劇的なエンディングとは違い、救いのあるラストで幕を閉じる。カンヌ映画祭審査員大賞、主演男優賞受賞。

1994年製作/131分/中国
原題または英題:活着
劇場公開日:2002年3月23日

スタッフ・キャスト

監督
製作
チウ・フーション
製作総指揮
グォ・フーフォン
クリストフ・ツェン
原作
ユイ・ホア
脚本
ユイ・ホア
撮影
リュイ・ユエ
美術
ツァオ・チウピン
音楽
チャオ・チーピン
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受賞歴

第52回 ゴールデングローブ賞(1995年)

ノミネート

最優秀外国語映画賞  

第47回 カンヌ国際映画祭(1994年)

受賞

コンペティション部門
男優賞 グォ・ヨウ
審査員グランプリ チャン・イーモウ

出品

コンペティション部門
出品作品 チャン・イーモウ
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映画レビュー

4.0サバイバル

2024年4月13日
PCから投稿

動物的サバイバル生活のようだだと思った。動物たちは傍から見ると優雅に生きてるようにも見える。が、実際には サバイバルで毎日死と向かいあって生きている。彼らが生きることがそんなに難しいかと言ったら、若いうちは 特にそうでもないかもしれない。 何とか生き、生き残り、そして 子孫を残していく・・ここの人間もそうだ。・・ということが この映画では描かれていると思った。・・・中国人は・・ という話を聞くが この映画では全くそれを感じない。日本人や欧米人と全く同じ感性を持った人々だ。 ただ 与えられた状況にアジャストして生きる・・ そのアジャスト力と生き延びようという生命力が現代の日本の若者よりも強いように感じた。日本の若者たちよ、私の思い込みであることを祈る。
映画として特筆すべきなのはカメラが凄い。 このカメラマンは日本の著名なカメラマンよりもさらにいいと思った。 何を撮ってもうまい。 静止画像でなく動いてる画像を撮るのもうまい。そして使ってるレンズがとても良くて味わいのある映像が撮れている。 もし この 映画が現代のレンズ とデジタルカメラで撮影されていたら このような情緒感は出なかっただろう。 もっとドキュメンタリー みたいな作品になってしまっていたはずだ。映画監督よ、映画は フィルムで撮れ。

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タンバラライ

4.0壮大な人生大河ドラマ

2023年9月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

1940年代から60年代の中国の政治的混乱を伴う激動の中で、生と死を乗り越え生きた家族のドラマだった。辛い時代や出来事の中でも根強く生き抜く庶民の生活、家族愛、人々の繋がり、一つ一つが心に染みる。

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Misty

4.0良い

2023年9月8日
iPhoneアプリから投稿

覇王別姫について中国人相手に語っていたとき、「覇王別姫が好きなら同じ時代を描いた中国映画で好きそうなのがあるよ」とお勧めしてもらったのがコレ。

覇王別姫で憎まれ役やった2人が主役やった事にまずびっくりした。全然雰囲気違う!(当たり前だが)
コンリーが駄目夫相手に苦労する話かと思ったら、駄目夫はわりと初期段階で改心したので安心。

今までとは違う極貧生活や、押し寄せる戦争と革命の波にも耐え、家族が身を寄せ合って慎ましく暮らす中で感じる小さな幸せと、突然訪れる不幸。

ただ、その人生を見せてもらうだけ。説教くさくないのがすごく良い。終わり方もあっさりとしていて良い。時代背景についても政治的メッセージが強すぎなくて、あくまでも庶民の暮らしの中で感じるレベル。

影絵の美しさがまた良かったな。文革が壊した古き良き中国の繊細な美しさが、淡いライトの光の中で揺らぐ様が綺麗やった。

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ケロケロケロッピ

4.0【1940年代から60年代の激動の中国の中で、逞しく活きた家族を描いた作品。チャン・イーモウ監督が絶妙に検閲に掛からない様に近代中国の姿を描いた作品でもある。】

2023年8月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

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NOBU