警部

劇場公開日:

警部

解説

南仏ニースを舞台に、警察と犯罪組織の癒着を暴く敏腕警部の活躍をジャン=ポール・ベルモンド主演で描いたポリスアクション。ミシェル・グリリアの原作を基に、「さらば友よ」のジャン・エルマンが脚色を手がけ、「女王陛下のダイナマイト」のジョルジュ・ロートネルが監督を務めた。南仏ニースのモーテルで、地元警察の警部と娼婦が射殺された。白いオープンカーで町にやって来た男は刑務所帰りの悪党として町の2大犯罪組織に顔を売り、そのどちらからも信頼を得る。彼の正体は、パリの内部捜査機関に所属する伝説の警部スタニスラス・ボロウィッツだった。ボロウィッツは2大組織の対立を煽って同士討ちで壊滅に追い込むと同時に、組織と警察の癒着をあぶり出そうとしていた。捜査を進めていく中で、小説家のエドモンド・ビュジェ=ロスタンと恋に落ちるボロウィッツだったが……。エドモンド役に「太陽がいっぱい」のマリー・ラフォレ。1978年製作で日本では80年に初公開。2020年には、ベルモンド主演作をリマスター版で上映する「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選」(20年10月30日~、東京・新宿武蔵野館ほか)で公開。

1978年製作/108分/G/フランス
原題または英題:Flic ou voyou
配給:エデン
劇場公開日:2020年11月6日

その他の公開日:1980年11月22日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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FLIC OU VOYOU a film by Georges Lautner (C)1979 STUDIOCANAL - GAUMONT

映画レビュー

3.0フランスのエスプリ

2023年4月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

寝られる

萌える

悪党を追いつめるために何でもあり。
 原題は『刑事か、ヤクザか』と聞く。
 最初は、正体を明かしていないので、ギャング第三勢力がやってきてきたのかと思ってしまうほど、無茶苦茶。
 周りは迷惑しているのだが、ー悪党も悪党がらみの人も、悪党でない人もー、主人公は意に介せず。上部も「やりすぎだろ」という突っ込みもない。

やりたい放題で悪を追いつめるというと、私的には『ダーティハリー』とかを連想するが、テイストが違う。
 たんにドンパチだけをやっているわけではない。
 ちゃんと対応しない家の応接間に、車ごと乗りこむとか、
 教官のダメ出し付き教習車でのカーチェイス。
 衣服をはいで、目立つところに放置とか…。
 今ではアスレチックの定番になっているロープ渡りとか…。
 すごく多彩。しかも、バイオレンスというよりコント。
  放火に爆発まで来ると、いささか笑えないが。
  原題そのままの言動の数々。

そんな物語を、フランスのエスプリで色付け。
 超高級そうなオープンカーを乗り回し、野宿。ん?
 キャンプ場のテントから、タキシード姿でカジノへ。ヒュー。
 ナンパに成功した付き合い始めて間もない恋人の家に、突然押しかけてきた娘と一緒に居候?え?しかも「お母さんに言うなよ」って、不倫かい!さらにさらに、恋人も娘も、姉妹みたいに仲が良いって…。
 フランスの家族観や恋愛観てこんなものなのか。映画だからか。
 一歩間違えると、イタイ(>_<)人になってしまうのに、ベルモンド氏がやると、なんと格好の良いことか。

「警察と犯罪組織の癒着を暴く敏腕警部の活躍」という解説を読むと、ハラハラドキドキ・ヒリヒリするのだが、この映画ではゆるゆる。
 話がどこに行ってしまうのかというハラハラはあるけれど、話が混迷するほどではなく、
恋人と娘は味付け程度に。
 誘拐騒ぎもあるのだけれど、ゆるゆる。

40代後半のベルモンド氏の立ち振る舞いを愛でて、フランスのエスプリを味わう映画。

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とみいじょん

3.0南仏のニース

2022年10月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

フランスのニースは警察と犯罪組織が癒着、ほとんどやりたい放題だった。
警部と娼婦が殺される事件が起こり、特命警部(ジャン=ポール・ベルモンド)が派遣される。
相変わらず動きは軽妙だ。

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いやよセブン

1.0copの中の嵐

2020年11月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
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梨剥く侍

3.0ベルモンドのやりたい放題刑事ドラマ

2020年11月21日
iPhoneアプリから投稿

潜入捜査官ものと言うと、いつ正体がバレるかのハラハラドキドキなんだけど、ベルモンドがやるとなんか明るい感じです。マフィアのボスをスッポンポンにして路上への放置プレイから、そのボスのカジノを爆弾で二度も吹っ飛ばすなど、やりたい放題。潜入捜査官のくせに、目立つ白いオープンのクラシックカーを乗り回し、途中で仲良くなった女流作家の屋敷に突然現れた娘と居候したりと、おおらか過ぎます。結局あれこれ詰め込め過ぎて、お話の焦点がボヤけて、つながりも悪くなり、ご都合主義満載なストーリー展開が残念。ベルモンドの個性を活かして、思い切りコミカルな刑事ものにした方が楽しかったかも。

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