蜘蛛女
劇場公開日:1994年5月21日
解説
美しく冷酷な悪女と、彼女に魅入られて破滅していく悪徳警官の姿を描いたフィルムノワール。「危険な天使」の女性脚本家ヒラリー・ヘンキンのオリジナル脚本を「チェンジリング」「ザ・クレイズ 冷血の絆」のピーター・メダックの監督で映画化。製作はヘンキンと「黒豹のバラード」のポール・ウェブスター、エグゼクティヴ・プロデューサーは「死の接吻(1991)」のエリック・フェルナーと「黒豹のバラード」のティム・ビーヴァン。撮影はダリウス・ウォルスキー、音楽は「リバー・ランズ・スルー・イット」のマーク・アイシャム、美術はスチュアート・ワーツェルが担当。主演は「心のままに」のレナ・オリンと「トゥルー・ロマンス」のゲイリー・オールドマン。共演は「裸のランチ」のロイ・シャイダー、「ドラキュラ(1992)」のトム・ウェイツほか。
1994年製作/100分/アメリカ
原題または英題:Romeo is Bleedings
配給:日本ヘラルド
劇場公開日:1994年5月21日
ストーリー
ジャック・グリマルディ(ゲイリー・オールドマン)は万年巡査部長の生活から抜け出すためにマフィアと内通し、情報を提供して大金をもらっていた。美しい妻のナタリー(アナベラ・シオラ)と若く魅力的な愛人シェリー(ジュリエット・ルイス)に囲まれた彼の生活は申し分ないように思えた。ある日、ジャックはマフィアの女殺し屋モナ・デマルコフ(レナ・オリン)を護送する任務についた。モナは目的のためなら手段を選ばぬ残忍な女で、ドン・ファルコーネ(ロイ・シャイダー)さえ彼女を恐れていた。移送したホテルでモナは、ジャックを誘惑する。彼の情報でマフィアの刺客がホテルに向かったが、モナはFBIの捜査官を殺して逃げていた。失敗を償わせるため、ファルコーネは彼にモナを殺すよう命じる。だが、その彼女が彼の目の前に現われ、自分の死亡証明書を作ってくれればマフィアの報酬の5倍は払うと言う。彼はセクシーなモナの魅力と金の力に屈し、取引に応じる。ジャックの背信を知ったマフィアは彼の足の指を切り落とす。追い詰められた彼は、シェリーと別れ、妻を逃がした。証明書を受け取ったモナは、彼を殺そうとする。やっとの思いで逃がれた彼はモナを射殺するが、それは彼女の罠で、死体はシェリーだった。モナは自らの腕を切り落とし、同じく腕を切ったシェリーの死体を焼いて、自分の死を偽装する。モナに捕らえられたジャックは、彼女のなすがままとなってファルコーネを生き埋めにした。やがて2人は警察に逮捕されるが、すべての罪を彼に着せたモナは無罪放免となる。勝ち誇ったように去る彼女の後ろ姿に彼は銃弾を浴びせて殺した。意外にも釈放された彼は、再会を約束した場所でいつまでも妻を待ち続けた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ピーター・メダック
- 脚本
- ヒラリー・ヘンキン
- 製作総指揮
- ティム・ビーバン
- エリック・フェルナー
- 製作
- ヒラリー・ヘンキン
- ポール・ウェブスター
- 撮影
- ダリウス・ウォルスキー
- 美術
- スチュアート・ワーツェル
- 音楽
- マーク・アイシャム
- 編集
- リー・パーシー
- 字幕
- 岡田壯平