トゥルー・ロマンス
劇場公開日 2014年12月13日
解説
クエンティン・タランティーノが監督デビュー前に執筆した脚本をもとに「トップガン」のトニー・スコット監督がメガホンをとり、マフィアと警察から追われるカップルの破滅的な愛と逃避行を描いたバイオレンス&ロマンス。プレスリーとカンフー映画を愛する青年クラレンスは、勤め先の上司が差しむけたコールガールのアラバマと瞬く間に恋に落ち、結婚する。アラバマの元ヒモを成りゆきで殺してしまったクラレンスは、彼女のものと間違えて持ち帰ったスーツケースから、大量の麻薬を発見。ふたりはその麻薬を売って新生活を始めようとするが、マフィアと警察に狙われるハメになってしまう。クリスチャン・スレイターとパトリシア・アークエットが主人公カップルを演じ、共演にもブラッド・ピット、ゲイリー・オールドマン、クリストファー・ウォーケン、デニス・ホッパーら豪華キャストが結集。日本では1994年の初公開時から20周年を迎えた2014年、「キリング・ゾーイ」とともにデジタルリマスター版としてリバイバル上映。
1993年製作/121分/アメリカ
原題:True Romance
配給:パルコ、ビーズインターナショナル
日本初公開:1994年1月22日
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2022年6月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
サントラいつまでも聞いていたいです。特に木琴ぽい曲。そこで使うかぁ、なんだけど心地いい。リズムに体をゆだねてしまう。
オチもすごい。皮肉にしか見えない。
題名からこてこてのメロドラマを期待。かつ高評価映画で『トップガン』の監督だしと鑑賞。
う~ん、期待していた話とは違い、目が点。
「いつか王子様が現れて、私をハキダメから連れ出してくれる」という点では、まさしく乙女が描くロマンチック映画そのものなんだけど。
最初のメイクラブの描写もおしゃれだし。
成りたいと思ってではなく、流れ着いてしまったコールガールという職。ヒモだって愛しているわけじゃなく、縛り付けられているだけ。これ以上落ちようがない生活をしていると思いながら生きているアラバマ。
そこに現れた王子様・クラレンス。けじめをつけようとしたところは勇気があるなと思ったが、そのけじめのつけ方とか、偶然の出来事に巻き込まれてからの対応は…。思考回路が『闇金ウシジマくん』に出てくる債権者同様、何も考えていない。
大人目線で考えれば、アラバマと幸せな生活送るために、とるべき手段は他にもいろいろあるだろうに、リスクとリターンを計算することなく、手だてを講じることなく、現実を甘くみての逃避行。
”相手の為に全てを捨てて”突っ走るというところが、”ロマンス”に見えるんだろうなあ。たしかに、腕の中に愛する人。それ以外は存在しないなんて、究極のシチュエーション。空想の世界ではね。
とはいうものの、危ない人にあんなことをして、危ない物を手にしての逃避行となれば、暴力の嵐が吹き荒れる。
台詞の応酬でじっくり見せてくれる場面もあるかと思えば、緊張が高まるようなハラハラする場面の後に、感情が爆発したかのような一気にストレス解消!!!といいたくなる場面がくる。その合間をぬって、親子愛、夫婦愛の場面が挟み込まれる。なんとも緩急がよい。
そして映像・色使い。
例えば、田舎のほこり臭い景色にアラバマの衣装。それだけでかぐわしい香りが漂ってきそう。
例えば、クライマックスの羽毛が雪のように飛び交う。白に白。ファンタジックな世界。
そこに軽妙な音楽。
悲惨なことが行われているという感覚がマヒして、いつの間にか妄想の世界に誘われて、ロマンチックな恋に酔いしれている気分になっていく。
『トップガン』の監督。だからか、クラレンスが『トップガン』の真似しているのかと突っ込みたくなる。あえてそういう格好にしたんだろうなあ。
主人公のスレイタ―氏は『インタビューウィズバンパイア』にも出演。ピット氏も出演していて吹いた。
他にも、オールドマン氏、ジャクソン氏…と夢の共演。
『6歳の僕が大人になるまで』のアークエットさんの綺麗なこと。モンローさんを意識した意匠なのかしら?
ウォーケン氏は、大好きな『ヘアスプレー』のお父さん。まったく違う役にびっくり。
純愛?周りを破滅させても自分達が良ければいいか?周りを破滅させていることにすら気がついていないのではないかとも思うが。
「You so cool」 危険なことをすることがクール? 大切な人を守るために知恵を使うことがクールだと思っている大人にはわからない感覚。
若者にはクールなんだろうけど、子どもを育てるという地道な作業を続けながらもお互いを愛し続けられるのかなあ?こういう恋愛好む人って、子育てのような地道な作業に飽きちゃう人が多いので心配。でも、あのお父さんの息子だもの、きっと家族を守り抜くのだろうな。
幸あれです 。
2022年6月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館
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ラブコメ、バイオレンス、サスペンス、、、
最後はドキドキハラハラ、色々 盛りだくさん(笑)
最後、ハッピーエンドだったから、エンタメとして
見終わって爽快感があり良かったです!
監督 トニー・スコット
脚本 クエンティン・タランティーノ
役者さんたちは、
クリスチャン・スレーター
パトリシア・アークエット
この主演二人の無謀なまでの根性がまた素晴らしくて清々しい。
で、他にもですよ‼️
デニス・ホッパーとクリストファー・ウォーケンがシュールな掛け合い漫才みたいなんです。
でもって、きちんとその場を締めてくれます。
ブラッド・ピットは、座敷わらしみたいに役立たずな居候なんだけど、映画の雰囲気を殺伐とした暴力に支配させないような絶妙な立ち位置を演じてます。
ゲイリー・オールドマンに至っては、顔立ちが良くてどう見てもハンサムなのに、印象的には『ファーゴ』に出てきた〝変な顔〟の男みたいな存在感。
ヴァル・キルマーは、よくぞ引き受けてくれたと言うほかありません。
それに加えて、音楽はなんと今や超のつく大御所
ハンス・ジマー。
あ、忘れちゃいけないのが、サミュエル・L・ジャクソンです。え?それだけ???
どうです?
これでつまらないはずないですよね⁉️
『流浪の月』の家内更紗も幼い頃、この映画を両親と見てるのです。映画では、広瀬すずさんが演じるようですが、この映画観たのかなぁ…
ちょっと気になります。
主人公がぶっ飛びすぎてて全然共感できねえ……最初から最後まで愛と暴力とエルヴィス、って感じ。アラバマちゃんがめっちゃ可愛い。タランティーノ脚本の頭の弱い女の子は総じて可愛い。
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