恐怖の砂

劇場公開日:

解説

クリストファー・ランドンの体験にもとづく小説を舞台演出から転じた新人J・リー・トンプソンが監督映画化した戦争映画。脚色は原作者とT・J・モリスンの共同。撮影を「思春期の感情」のギルバート・テイラー、音楽をレイトン・ルーカスが担当している。出演者は「激戦ダンケルク」のジョン・ミルズ、「美わしのロザリンダ」のアンソニー・クェイル、新人シルヴィア・シムズ、ダイアン・クレア、ハリー・アンドリュース等。製作W・A・ウィッテイカー。

1958年製作/イギリス
原題または英題:Ice Cold in Alex
配給:東和
劇場公開日:1959年2月14日

ストーリー

一九四二年の北アフリカ戦線。トブルクに駐屯していたアンスン大尉(ジョン・ミルズ)は、部下のトム・ピュー特務曹長とともに、ダイアナ(シルヴィア・シムズ)とドニーズという二人の看護婦をアレクサンドリアまで送り届けることになった。給油所で燃料を補給している時、ヴァン・デル・ポエル(アンソニー・クェイル)と名のる南阿軍大尉の制服を着た男が現われ、同行を頼みこんだ。アンスンは、彼の袋の中にジンがあることを知ると承諾した。五人を乗せた車は、苦難の末地雷原を通過した。突然、目の前にドイツ軍の戦車が出現した。アンスンはジグザグを画いて逃げようとしたが、その一弾はドニーズに当った。ヴァン・デル・ポエルはそんなアンスンをとどめ、一人でドイツ軍と交渉に当った。車は通過を許された。怪我人がいるという理由で。が、ドニーズは死んでいた。アンスンは悩んだ。自分がジンに酔って停車しなかったためにドニーズを死なせてしまったのだと。彼は「今度飲む酒は冷いビールだ。アレクサンドリアのバーでな」と言った。埋葬をすませ祈りを捧げる彼らの前に、またしてもドイツ軍が現われた。が、ヴァン・デル・ポエルの交渉にまたドイツ軍は姿を消した。三人はこの南阿軍の将校に初めて疑いを抱いた。やがて、車は湿地帯にさしかかった。一人でしばらくの間姿をかくすヴァン・デル・ポエルの正体を見きわめようと、アンスンがライトを当てたため、彼は湿地に落ちこんだ。この時、ヴァン・デル・ポエルがドイツ軍のスパイであることが分ったが、三人は彼を救い上げた。最後の障害の長い大きな砂丘は、四人が力を合わせて乗り越えた。そして、アレクサンドリアに着いた。が、まだ問題は残されていた。ヴァン・デル・ポエルをスパイとして引き渡し殺すことは、三人にとって忍びがたいことだった。四人はバーへ行き、冷いビールを飲んだ。そして、アンスンはヴァン・デル・ポエルを普通の捕虜としてMPに引き渡した。三人はバーの入口でいつまでも彼を見送った。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く