ガス・フード・ロジング
劇場公開日:1995年2月11日
解説
荒涼たる砂漠の小さな町を舞台に、母と娘2人の三者三様の生き方を描いた女性映画。リチャード・ペックの小説『Don't Look and it Won't Hurt』を、アリソン・アンダースの脚本・監督で映画化した、彼女の長編デビュー作。製作はダニエル・ハシッド、セス・M・ウィレンソン、ウィリアム・イワート、撮影は監督のUCLAの同級生で「ボーダー・レディオ」のディーン・レント。音楽はバリー・アダムソンとオルタナティヴ・ロックの雄、ダイナソーJRのJ・マスシスが手掛け、ニック・ケイヴ&バッドシーズ、ヴィクトリア・ウィリアムスらが挿入曲を提供。主演は「天国の日々」「ブロスBROS やつらはときどき帰ってくる」のブルック・アダムス、60年代英国のポップスター、ドノヴァンの実娘で「リバース・エッジ」「ウェインズ・ワールド」のアイオン・スカイ、「オズ」「恋の掟」のファイルーザ・バルク。共演は「レネゲイズ」のロブ・ネッパー、アイオン・スカイの兄で「グローリー」のドノヴァン・リーチ、「ニキータ」のジェイコブ・ヴァルガスら。
1991年製作/アメリカ
原題または英題:Gas Food Lodging
配給:アップリンク
劇場公開日:1995年2月11日
ストーリー
ニューメキシコ州の小さな町に住む15歳のシェード(ファイルーザ・バルク)は、地元のスペイン映画館のロマンティックな恋愛映画に慰めを求めている。長距離トラック向けダイナーのウェイトレスをしている母ノラ(ブルック・アダムス)、町で不良娘と評判の17歳の姉トルーディー(アイオン・スカイ)との3人暮らしで、ノラは随分昔に彼女たちを捨てて行方不明になった父親に代わり、家族を養うのに悪戦苦闘している。シェードは父親が帰って来さえすれば家庭は救われ、ノラも幸福になれると信じている。トルーディーは学校を辞めてウェイトレスとして働き始め、自分と同じ道を歩ませたくないと思っていたノラを落胆させる。トルーディーはダンク(ロブ・ネッパー)という英国人の地質学者と出会い、発掘現場に案内される。町の若者たちと同じく一夜だけの遊びと思っていた彼女に対し、ダンクは優しく大切に接した。シェードは親友ダリウス(ドノヴァン・リーチ)に片思いしていて、グラムロックに夢中の彼が憧れるオリヴィア・ニュートン・ジョン風にドレス・アップして迫るが、拒絶される。トルーディーは再びダンクと会い、2人は砂漠で愛し合う。初めてポジティブになれた彼女は、数年前、砂漠で輪姦された悲惨な過去を隠し続けていることを告白した。彼は仕事で町を離れるが、必ず戻ってくると約束した。一方、シェードは映写技師の少年ハビエル(ジェイコブ・ヴァルガス)と仲良くなり、二人は徐々に友情を築いていく。ダンクが戻ってこない上に、自分が妊娠したことを知ったトルーディーは赤ちゃんを産んで養子に出すことを決意し、ダラスの女性センターに向かう。これに打ちのめされたノラは、隣人のハムレット(デイヴィッド・ランズベリー)の誘いに応え始める。シェードはあるパーティーでLAから来たDJだという男に乱暴されそうになるが、年配の配達員ジョン(ジェームズ・ブローリン)に救われる。彼はシェードの父親だった。幻想から醒めた彼女はハビエルに慰めを求め、愛を交わす。ジェードとノラはトルーディーの出産に立ち会うが、無事に生んだ彼女は、ダラスに残ってモデルとして出発するという。その帰途、シェードはダンクが事故で死に、彼が姉を捨てたのではないことを知る。いつか姉にこの真実を話そうと思ったシェードは、ハビエルの元に戻るのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アリソン・アンダース
- 脚本
- アリソン・アンダース
- 原作
- リチャード・ペック
- 製作総指揮
- カール・ジャン=コルパート
- Christoph Henkel
- 製作
- ダニエル・ハシッド
- セス・M・ウィレンソン
- ウィリアム・イワート
- 撮影
- ディーン・レント
- 美術
- ジェーン・アン・スチュワート
- 音楽
- J・マスシス
- バリー・アダムソン
- ヴィクトリア・ウィリアムス
- 録音
- Clifford Kip Gynn
- 編集
- トレイシー・S・グレンジャー
- 字幕
- 伊藤美穂