華氏451(1966)

劇場公開日:

解説

ヌーベルバーグの巨匠フランソワ・トリュフォーが1966年に製作したSF作品で、トリュフォーにとって初の英語作品。レイ・ブラッドベリの原作小説を映画化し、読書が禁じられた近未来の超管理社会を舞台に、焚書係の男と本を所持していた女の心の交流を描いた。読書や本の所持が禁じられた未来。書物の捜索と焼却を仕事にするモンターグは、妻リンダと瓜二つの女性クラリスと知り合う。本に対して情熱を持つクラリスに刺激され、モンターグも禁じられた本に手を出し、その魅力にとりつかれていく。しかし、夫が読書をしていることを知ったリンダにより、モンターグは密告され……。後に映画監督となり「美しき冒険旅行」「赤い影」などを手がける名手ニコラス・ローグが撮影を担当。音楽は「タクシードライバー」のバーナード・ハーマン。2014年12月、「ヌーヴェル・バーグSF映画対決!トリュフォー×ゴダール」と題し、ジャン=リュック・ゴダールの「アルファヴィル」とともにデジタルリマスター版上映。

1966年製作/113分/イギリス
原題または英題:Fahrenheit 451
配給:マーメイドフィルム
劇場公開日:2014年12月27日

その他の公開日:1967年12月20日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0本(文字文化)に対する映画(映像文化)からのオマージュなのかも。

2023年2月10日
Androidアプリから投稿

害毒の根源として、もっぱら燃やされる本の数―。
しかし、本(脚本)がないと映画は作れないわけですから、やっぱり本(文字文化)は、すべての文化の基本になっていると言えると思います。
最後には、本の焼却については名うてだった主人公も、本を読むことの魅力に気づいたというのも、理由のないことではなかったと思います。
You Tube動画を始めとして、映像文化全盛期とも言える昨今ですが、改めて読書の面白さ、興味深さに気づくことのできる一本ではないでしょうか。

(追記)
本来は火を消す役割の消防士が、本作では火を点ける(本を燃やす)役回りを果たしているという設定は、面白かったと思います。
(追記2)
451℉は、紙の発火点のようです。
主人公が所属する消防署が451分署というのも、監督のウィットでしょう。
(追記3)
いかにもフランスっぽいのか、主人公が乗る消防車が、とてもスタイリッシュでした。格好はいいのですが、フルスピードでカーブを走って乗員に遠心力がかかると危なくて、あまり実用的ではないかも知れませんね。

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talkie

4.0トリュフォー監督の失敗作でも、忘れられない映画の奇跡

2022年9月18日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

フランソワ・トリュフォー監督の失敗作。SF映画の失敗作でも、ラストの奇跡で忘れられない映画になる。映画の神様に守られたトリュフォー監督の野心と苦労が、映像の美しさの極みに到達する。何て素敵なラストシークエンスであろう。大好きなジュリー・クリスティの代表作の一本。

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Gustav

4.01966年の未来を観る

2021年10月14日
Androidアプリから投稿
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momo

3.5トリュフォーらしくないが

2021年7月21日
iPhoneアプリから投稿
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ジョニーデブ