大きな翼を持った老人
劇場公開日:1990年11月3日
解説
大きな翼を持った老人に大騒ぎする人々の姿に、ラテンアメリカの現実を反映させた寓意的な作品。ガブリエル・ガルシア・マルケスの原作を基に、アルゼンチン出身のドキュメンタリー作家、フェルナンド・ビリが監督、脚本、主演を兼ね、製作はミゲル・メンドゥッサ、撮影はラウル・ペレス・ウレタ、音楽はホセ・マリア・ビティエル、ジャンニ・ノチェンツィが担当。
1988年製作/キューバ・イタリア・スペイン合作
原題または英題:Un Senor Muy Viejo Con Unas Alas Enormes
配給:ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
劇場公開日:1990年11月3日
ストーリー
カリブ海沿岸の小さな村。ペラーヨ(アスドゥルバル・メレンデス)は、翼を生やした老人(フェルナンド・ビリ)が流れついているのを発見する。村の人々は「天使ではないか」と大騒ぎ。神父の否定にもかかわらず、一目天使を見ようと遠くからも人々が集まってくるようになる。ペラーヨの妻エリセンダ(デイシー・グラナドス)は見物料を取ろうと言い出し、たちまち夫妻は大金持ちになる。しかし、そこへカーニバルがやってきて、飛ぶ気配もなく、しゃべりさえしない老人よりも、妖しげで美しい蜘蛛女の方へ人気は移ってしまう。6年後、静けさを取り戻した村で、もはや老人は見向きもされず、見せ物で稼いだ金で豪邸を建てたペラーヨの息子の遊び相手になるばかり。しかし、そんな中で老人は、こっそり鶏の羽をむしり取っては、新しい翼を作り、そしてある風の強い日、はるか海のかなたへ向かって飛び去っていった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- フェルナンド・ビリ
- 脚本
- フェルナンド・ビリ
- 原作
- ガブリエル・ガルシア=マルケス
- 製作
- ミゲル・メンドゥッサ
- 撮影
- ラウル・ペレス・ウレタ
- 音楽
- ジャンニ・ノチェンツィ
- ホセ・マリア・ビティエル
- 字幕
- 野谷文昭