狼王"ロボ"

劇場公開日:

解説

1890年頃、最も獰猛な狼として千ドルもの莫大な懸賞金をその首にかけられた、狼王国のキング“ロボ”の生涯を劇的に描いたウォルト・ディズニーの大自然冒険ドラマ。原作はアーネスト・トンプソン・シートンのシートンの動物記「狼ロボの伝説」で、それを「ジャングル・キャット」のジェームズ・アルガーとドワイト・ハウサーが脚色した。撮影は「絶海の島々」のジャック・クーファー、「ワイルド・ドッグ」のロイド・ビーブ、音楽は「絶海の島々」のオリヴァー・ウォーレス、製作はウォルト・ディズニー。日本語版解説は宇野重吉。

1962年製作/67分/アメリカ
原題または英題:The Legend of Lobo
配給:日本RKO
劇場公開日:1963年4月27日

ストーリー

1889年の春。西部の奥地に毛皮商人たちから「エル・フェロツ」(獰猛なもの)と呼ばれ恐れられている狼がいた。ある日、エル・フェロツは5匹の子狼の父親になった。その中の1匹が後の狼王ロボだった。数週間後、独りで遊べるようになったロボは、カモシカの赤ん坊と無二の親友になり毎日遊んでいた。そのころ、母狼は、牧童たちの銃弾にあたって殺された。ロボは初めて知った。人間に「銃」という恐ろしい武器のあることを……。また、父狼も人間の仕かけた罠にかかって死んでいった。やがて、ロボはある群れのボス狼を倒して自らボスの地位についた。そしてかねてから願っていた通り、美しい黒色の雌狼、ソンブラを妻とし、断崖の穴倉住宅に新居を構えた。やがて、ロボとソンブラの間にかわいい子供が生まれた。ロボは家族ができた以上、養わねばならなかった。その時以来、ロボは最も獰猛な狼として南西部一帯に鳴り響き、彼の首に千ドルの懸賞金がかけられるようになった。そうしたある日、テキサスから数頭の猛犬を引き連れた猟師がのりこんできた。そして、一本橋を渡ってすみ家に帰るロボを発見した。狼の習性を知りぬいている彼は、その一本橋のたもとに強烈な罠を隠して待ちぶせた。その翌朝、運悪く妻のソンブラが罠にかかり猟師に捕らえられてしまった。ソンブラを捕らえた猟師はすぐ撃ち殺そうとしたが、狼は夫婦愛が極めて強く、一方を捕まえると必ず片方が奪い返しに来る習性を思い出し、ソンブラを牧場の小屋に閉じ込め、奪い返しに来るロボを狙う計画を立てた。果たせるかなロボは妻の危険を知って、夜に乗じて現れた。そしてロボを先頭とした狼の一群は牧場の牛に襲いかかった。驚いた牛の群れは暴走をはじめ、アッという間に柵を破り、ソンブラが閉じ込められていた小屋を引っくり返した。ロボは妻の救出に成功したが、もはやこの一帯は安全な場所ではなくなったことを知った。そして、一群を引き連れると、未開の奥地へ安住の地を求めて去っていくのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0みごとな執念

2014年7月3日
PCから投稿

泣ける

悲しい

知的

動物が主人公の映画をCGのない時代に
ここまで作り上げる。
執念と愛を感じる見事な作品。

ウオルト・ディズニーさんをはじめこの仕事に携わった方々に
それなりの賞賛を贈りたくなります。

今の2014年のディズニーは創業者の心を失った
利益主義に飲み込まれた会社ですが
松下電器産業がパナソニックになって幸之助さんの心を失って行った歴史と酷似していて人間の愚かさを感じます。

この映画のロボが語りかけていることと同じで面白い。

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seisinsei