軍曹
劇場公開日:1970年7月15日
解説
デニス・マーフィの原作を、彼自身が脚色。監督はジョン・フリンで、これが監督第1作。音楽は「バーバレラ」のミシェル・マーニュ、撮影は「凶悪犯」のアンリ・ペルサンが担当。出演は「夜の大捜査線」のロッド・スタイガー、「黄金の眼」のジョン・フィリップ・ロー、新人リュドミラ・ミカエル、他にフランク・ラティモア、エリオット・サリヴァンなど。製作は「南海の楽園」のリチャード・ゴールドストーン。
1969年製作/アメリカ
原題または英題:The Sergeant
配給:ワーナー
劇場公開日:1970年7月15日
ストーリー
ベテラン曹長アルバート・カラン(ロッド・スタイガー)が、フランス駐留のアメリカ陸軍中隊に赴任して驚いたのは、その軍律の乱れだった。勲章十字章が何より自慢なカランは、苦りきった。が、そんな中で、スワンソン1等兵(ジョン・ロー)だけは、彼に清新な印象を与えた。カランはスワンソンに中隊事務室付きになるよう勧め、スワンソンも迷いながらこれを承諾した。スワンソンにはソランジュ(リュドミラ・ミカエル)という恋人がいたが、事務室付きになってからの彼は、カランの都合で、ソランジュとの約束を破らねばならぬこともたびたびだった。そのため、スワンソンとソランジュの仲は決裂した。こんなことから、カランとスワンソンは、一緒に過ごす時間が多くなり、親密さを増した。カランは、スワンソンを独占した喜びで一杯だった。カランは、何度もスワンソンに「部下としても、友としても君を大切に思っている」というのだった。一方、ソランジュは、スワンソンと会えぬ日々に耐えきれず、ついに兵営にまでやって来てしまった。再会に狂気する2人。この場を偶然みたカランは逆上し2人を口汚くののしった。この時から、カランとスワンソンの間は気まずくなった。再び孤独になったカラン。カランはその寂しさを紛らすために、酒に溺れていった。勤務中にまで酒を飲むようになったカランに、中隊長(フランク・ラティモァ)は、免官を言い渡した。その翌日、銃器庫からライフルを持ち出したカランは、朝もやの森で寂しい一生を閉じた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョン・フリン
- 脚色
- デニス・マーフィ
- 原作
- デニス・マーフィ
- 製作
- リチャード・ゴールドストーン
- 撮影
- アンリ・ペルサン
- 美術
- Mark Fredericx
- ウィリー・ホルト
- 音楽
- ミシェル・マーニュ
- 編集
- Francoise Diet