インフェルノ(1980)

劇場公開日:1980年9月13日

解説

“3人の母”という謎に満ちた本を読んだ人が次々に殺されるという事件を発端に、その秘密に捲き込まれた人々の恐怖を描く。製作はクラウディオ・アルジェント、監督・脚本は「サスペリア2」のダリオ・アルジェント、撮影はロマノ・アルバニ、音楽はキース・エマーソン、編集はフランコ・フラティチェリ、美術はジュゼッペ・バッサン、衣裳はマッシモ・レンティーニ、特殊効果はマリオ・バーバとピノ・レオニが各々担当。出演ハレイ・マクロスキー、アイリーン・ミラクル、サッシャ・ピトエフ、ダリア・ニコローディ、エレオノラ・ジョルジ、ベロニカ・ラザール、アリダ・ヴァリ、フィオドル・シャリアピンなど。

1980年製作/アメリカ
原題または英題:Inferno
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1980年9月13日

あらすじ

女流詩人ローズ・エリオット(アイリーン・ミラクル)は、ニューヨークの古い大邸宅に間借り住いをしていた。この彼女にある恐怖感がつきまとうようになったのは、彼女が「3人の母」という本を読んでからのことだった。それは、メイター・サスピリオルム(嘆きの母)、メイター・ラクリアム(涙の母)、メイター・テネブラルム(暗闘の母)という、3人の魔女を扱ったもので、何と偶然にもローズの住む邸は、著者である錬金術師が“暗闇の母”のために建てたものだった。それ以来、何者かに監視されているような恐迫観念に襲われ出したローズは、ローマで音楽を勉強中の弟のマーク(レイ・マクロスキー)に手紙を書いた。しかし、この手紙をマークが見る前に同級のサラ(エレオノラ・ジョルジ)が読んでしまい、「3人の母」に興味をもった彼女は、それが基で何者かに殺された。血まみれで死んでいるサラの部屋で、手紙の断片をひろい、早速、姉に電話したマークは、ニューヨークへと飛んだ。邸では、恐しさのために気も狂わんばかりのローズが、遂に暴風雨の中で惨死した。ニューヨークヘ着いたマークは、女管理人キャロル(アリダ・ヴァリ)に案内され、そこでローズの上に住む病身のエリサ(ダリア・ニコロディー)と会った。部屋にローズがいないことを不審に思ったマークは、じゅうたんの血痕から、不吉な予感を抱き、姉の行方を探した。その間、エリサが何者かに襲われ絶命した。マークはローズに「3人の母」を売った骨董屋カザニアン(サッシャ・ピトエフ)を探しあてるが、そこではそれ以上のことは発見できず、再び邸にもどった。やがて、管理人のキャロルと執事も不可解な死をとげ、唯一生存している車椅子の老人と看護婦に会いに行ったマークは、そこで、全ての秘密を知った。その老人こそ、「3人の母」の著者であり、呪われた邸と共に人人を不幸に追いやった人物だったのだ。そして、この本と邸に関わった人々がすべて死んでいった事実を覆すように、マークだけは、その邸を逃れることができた。後には不気味に燃えさかる邸の姿があるのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

フォトギャラリー

映画レビュー

2.5 意味がわからない

2025年10月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ダリオ・アルジェントのアメリカ・ハリウッドデビュー作。魔女3部作の2作目にあたり、『サスペリア』の続編に位置づく作品です。ちなみに、『サスペリア2』は続編ではありません。

内容は支離滅裂・・・。適当か!?と言える展開、人物につながりも無し、意味不明な登場人物の死、無理な魔女の館という設定、魔女のあっけない最後と、何にも考えられておらず、破綻してしまった脚本になっています。冒頭から終わりまで???が頭に駆け巡る。

突っ込みを入れだすと、止まることがないほど不思議なシーンばかりで、ストーリーに期待してしまうと、痛い目にあいます。

といっても、描かれる赤青の色彩、見事なカット割、要所で流れる音楽と世界感はさすがダリオ・アルジェントの仕事っぷり思わせるすばらしさ。芸術作品として観れば、まぁなんとか持ちこたえることができますかね。

注目のシーンは、ホットドック屋の意味不明な行動。足の悪い男が猫を池に投げ込んで殺している途中にずっこけて立ち上がれなくなっているところにねずみの大群にかじられまくっている。それに気づいた、ホットドック屋は急いで、助けにスタスタと走ってきたとおもいきや、一思いに包丁で首をグサッ・・・。ん?やっぱり意味分からん!

ラストもこんなあっけなくて良いのか!?とあっけらかんになってしまう仕上がりでした。。。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
いちごだいふくもち

3.5 ポスターデザインめちゃくちゃ好き

2023年8月27日
iPhoneアプリから投稿

この作品唯一アルジェント作品で劇場で観てないやつで
した。
色彩がサスペリアの同じでわけわからん内容で盛り上がりは無いんだけど自分はこの世界観が好きで何回見たのかわかりません、水中に鍵を取りに行く意味不明のシーンや障害者の人が倒れて助けに来たのかと思ったらそのまま殺される意味不明シーンなどわけわからんシーンが盛りだくさんで世界一ダリオのこの頃の作品は好きっす
曲やら雰囲気やらが最高である意味サスペリアより好きかも❤️

コメントする (0件)
共感した! 0件)
お主ナトゥはご存じか2.1ver.

1.5 これは"ナシ"ジェント

2022年10月18日
iPhoneアプリから投稿

もう、コレはダリオ・アルジェントの映画だからまぁまぁまぁ…と割り切ってみるしかないですね。
むちゃくちゃです。
良いところは照明の色使いと、急に掛かるプログレ音楽だけ。色々と疑問点を持って最後まで観ても何も伏線などの回収も、謎の解決もなされずに映画は終わっていく…。
そんな映画です。
他の方も言ってたけど、色んな殺しをオムニバスで見せたかったのかな?ホットドッグか何かの露店オヤジの脈絡のない謎行動にはニッコリ。何であのシーン急に入れたんだろう…?←ハイ、コレも考えてもムダ。猫娘も最後まで意味分からないし、途中に首吊りのシーン急にカットインしたり、あの調理してる肉はもしかしてローズ…?なんて思うけど、全部思うだけ考えるだけ無駄。
だってソレがダリオ・アルジェントだから。
この人の映画はいかに殺しのシーンをチグハグに繋ぎ合わせるか、だけしか脳がないから、ストーリーなんて最早関係ないですしね。時間使って色々考察しても時間の無駄です。
小さい頃から照明の色使いとか、ゴブリンの音楽とかで好きな監督ではある。一部神格化されていてファンも多いけど、私は稀代のダメ監督だと思います。
だからこそ愛されるんだろうかね。逆説的に。

〜劇終〜

コメントする (0件)
共感した! 2件)
チラ見ヶ丘キネ太郎

2.0 タイトルなし

2019年1月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

猫祭りです。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
豆

「魔女3部作」シリーズ関連作品