愛の狩人

劇場公開日:

解説

対照的なタイプの2人の男の、それぞれめぐりあう女性との肉体関係を通して青春の愛と性の矛盾を衝く。製作総指揮はジョゼフ・E・レビンとクライヴ・リード、製作・監督はマイク・ニコルズ、脚本はジュールス・ファイファー、撮影はジュゼッペ・ロトゥンノ、美術はリチャード・スィルバートが各々担当。出演はジャック・ニコルソン、キャンディス・バーゲン、アーサー・ガーファンクル、アン・マーグレット、リタ・モレノ、シンシア・オニールなど。

1971年製作/アメリカ
原題または英題:Carnal Knowledge
配給:ブエナ ビスタ
劇場公開日:1972年1月22日

ストーリー

ニューイングランドにある大学の寮のルームメイト、ジョナサン(ジャック・ニコルソン)とサンディ(アーサー・ガーファンクル)の話題はやはり、女性に関することが多くを占め、しかも2人は性に対して全く好対照の考えを持っていた。サンディは青春に素朴な夢を抱くロマンチストで、逆にジョナサンは女は肉体がすべてと割り切るニヒリストである。ある秋の夜、近くの女子大とのパーティーに出席したサンディは、校内一の美人スーザン(キャンディス・バーゲン)に一目惚れしてすっかり夢中になってしまった。デートの様子を逐一報告するサンディに、ジョナサンのよからぬ欲望がむっくり頭をもたげた。うまくスーザンを誘い出したジョナサンはやすやすと彼女をおとしめた。そうとは知らぬサンディは、聡明なスーザンにますますのぼせあがり、ある夜、ようやく彼女をくどき落とすことに成功した。スーザンは2人の共通の恋人となった。初めはただの情事の相手としてスーザンを扱っていたジョナサンもいつしか彼女を深く愛するようになり、スーザンは2人の愛のどちらかを選ばねばならなくなった。哀願するジョナサンを振り捨て、スーザンはサンディと結婚した。それから数年、ジョナサンもサンディも税理士と医師と立場は違っても、ともに経済的には恵まれた社会人であった。幸福な家庭を築くサンディに対し、ジョナサンは飽くことなく情事の相手を求め、今はTVのCM女優ボビー(アン・マーグレット)と同棲していた。ボビーはジョナサン好みのすごいグラマー美人だが、やはり女、お定まりの結婚を迫り、自殺未遂をやって、とうとうさすがのジョナサンも屈してしまった。サンディもようやく平穏な生活に疑問を持ち始め、今はシンディ(シンシア・オニール)を情事の相手としていた。やがてジョナサンはボビーと離婚しまた独りとなって、果てしない心の旅路をさまよい歩き、サンディもまた、家庭の幸福から弾き出されたように、肌寒い夜の町を遊び歩くようになった。すでにすっかり若さを失ったジョナサンは不能に陥り、今の相手といえば、ニューヨークの裏町のアパートに住む娼婦ルイーズ(リタ・モレノ)だけだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第29回 ゴールデングローブ賞(1972年)

受賞

最優秀助演女優賞 アン=マーグレット

ノミネート

最優秀主演男優賞(ドラマ) ジャック・ニコルソン
最優秀助演男優賞 アート・ガーファンクル
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映画レビュー

3.5必死なのにユーモラス

2021年2月19日
Androidアプリから投稿

笑える

楽しい

知的

二人の男の女性遍歴が、ユーモラスに、ちょっと皮肉っぽく描かれていて、地味ながら?個性的で面白い映画。 なるほど、男は男でいろいろ悩みがあるのね。理解が深まった。 ガーファンクルとジャックニコルソン、それぞれが相反するキャラを演じていて(世間の男のタイプを極端に強調したキャラ?)、この組み合わせからしてギャグみたいだけれど、男性の本質を突いているのかもしれない。 古い映画だけど、それなりに面白い。 タイトルの「愛の狩人」、って…💦。中身とタイトルから受ける印象が、ちょっと違うのですけど。

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あま・おと

3.5ニコルソンの存在感

2020年12月6日
Androidアプリから投稿

1950年頃 大学生活を送った… と思われるふたりの男性の20年間ほどの女性観とパートナーの変化を描いている サンディ(ガーファンクル)のパートナーに女性(の意識)と時代の変化が見て取れる が、彼が学習するように知らない価値観を持つ相手に惹かれているのか、単に流行に流されているのか判らない ルックス重視のジョナサン(ニコルソン)が一時〈理想〉と考えたボビーはモンローを彷彿とさせる (アン・マーグレットは魅力的) また彼は自立し男らしい(?)シンディに一喝されるが女性の意識の変化には無頓着 そんな彼は最後に娼婦(怪しげなセラピストか)の世話になることに… 唯一手の届かなかったスケーターを夢見ながら… ということだろうか? 男性にとって女性は〈永遠の謎〉ということか?

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jarinkochie

3.0ジャックニコルソンがハゲてない

2017年10月1日
iPhoneアプリから投稿

愛ってうまくいかないものなのね。 ジャックニコルソンが言った、女はルックスだよ!は反感かいます。笑 都合のいい女はいないし、女はわがままな生き物なの 女性目線かもしれないけど、女心が表現されていました。 結婚したい受け身な女と結婚したくない男。 破天荒で男勝りな女と控えめな男。 この男2人、、、無い物ねだりです。笑

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Riri