愛と死と

劇場公開日:

解説

「男と女(1966)」「白い恋人たち」のクロード・ルルーシュが、念願の死刑問題をテーマにしたフィクション・ドラマ。オリジナル脚本はルルーシュとピエール・ユイッテルヘーヴェン、撮影はジャン・コロン、音楽はフランシス・レイの担当。出演者は、アミドゥー、カロリーヌ・セリエ、ジャニーヌ・マニャンなど。製作は「パリのめぐり逢い」のアレクサンドル・ムヌーシュキンとジョルジュ・ダンシジェール。

1969年製作/フランス
原題または英題:La Vie, L'Amour, La Mort
配給:ユナイト
劇場公開日:1969年9月27日

ストーリー

幸福そうな恋人たちフランソワ・トレド(アミドゥー)とカロリーヌ(C・セリエ)の行動を四六時中、警官が尾行していた。フランソワは、家に帰れば妻のジャンヌ(J・マニャン)と娘のソフィーと平穏な生活を送っている。二、三日後フランソワとカロリーヌは、バルベ通りのホテルへ行った。ところが、突然警官にふみこまれて逮捕されてしまった。二人は、ケ・デーゾルフェブルにある警察本部に連行され、一晩中訊問された。夜明け近くなって、フランソワは“逃れられぬ証拠”をつきつけられて自白した。何のことか分からないまま、カロリーヌは釈放された。フランソワはサンテ刑務所に送られた。身体検査、質問、写真、番号--そして出廷。裁判の結果、死刑を宣言された。四六時中監視され、別の刑務所に送られて、また同じことのくり返し。独房の孤独。やがて死刑執行の日。ミサに最後のタバコ。死を目前にして、フランンワの脳裏には今までの経過が浮んでは消えた……。ダンスホール、フランソワは女と踊っていた。その女の声は法廷で証言したあの声。彼はその女と性交渉をもとうとしたが失敗した。その後、妻との交渉はうまくいったのに。ブーローニュの森で売春婦を買った時も失敗。ピガール広場で買った女は冷酷だった。自制心を失なったフランソワは、思わず彼女を絞め殺してしまった。サン・ドニで、ハンブルグで、二度、三度と売春婦が殺害された。フランンワが自らの不能に対してなした仕返しだった。そして、義母に密告されたのである。……フランソワの頭上にギロチンの刃が光った。

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映画レビュー

2.5死刑問題についてのルルーシュの社会派映画

2020年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

クロード・ルルーシュ念願の企画というがその真意が解りづらい。途中からモノクロ映像で死刑を恐ろしく暗いイメージで描くが効果的ではない。しかも犯行の動機が主人公の身勝手さからくるもので、同情の余地がない。それでもということなのか。
政治的主張をするならドキュメンタリー映画にするべき。

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Gustav