青島要塞爆撃命令

劇場公開日:

解説

「太平洋の翼」の須崎勝弥が脚本を執筆、「ニッポン無責任野郎」の古沢憲吾が監督した航空活劇。撮影は「にっぽん実話時代」の小泉福造。

1963年製作/99分/日本
原題または英題:Siege of Fort Bismarck
配給:東宝
劇場公開日:1963年5月29日

ストーリー

第一次世界大戦の頃、ドイツは青島にアジア政策の拠点として、ビスマルク要塞を築いた。連合軍の懇請により日本は陸、海、空軍を派遺した。こちらは追浜航空研究部。大杉少佐、国井中尉、二宮中尉、真木中尉達は、フランスから買ったファルマン機の飛行に余念がなかった。大杉に出動命令が下り、飛行機二機を積んだ若宮丸は膠州湾目ざして出動した。その途中、わが艦隊の根拠地に寄り、長官の指示を受けた。そして霊山島に基地を設けた。霊山島で真木は、日本兵に乱暴されそうになった中国娘白麗を助けた。ところが白麗は恋人と若宮丸爆破を図った。恋人は殺され白麗も銃殺と決ったが、女だからと命を助けられて追放された。ある日、大杉達二機は敵中に乗りこんだが、貧弱な爆弾では役に立たなかった。突如真木、二宮の乗る一機が煙をはき敵の領地内に不時着した。二人はうまく逃れ中国民家にかくれたがとらわれた。ドイツの独房に入れられたが、そこで敵の士官と一緒の白麗を見た。その頃司令部でも総攻撃決行を指令されていた。一方二宮と真木は護送される途中白麗の助けもありうまく敵を倒して脱出に成功したが、逃げる途中、吊橋がおちて三人は激流にのまれた。戦死したと思われた真木が一人帰り、ビスマルクの砲台の秘密を知った大杉は、単独攻撃を決意した。しかしそれには地上の補給隊と連絡して、ドイツ領内で飛行機にガソリンと弾を積まなければならなかった。あらゆる難関を突破してたどりついた所は、はてしないどろ沼だった。そこへ若宮丸が爆沈して今や一機となったファルマン機が現れ、どろ沼に到着した。沼だらけの爆弾を積んで出発した。上空に舞い上った真木はビスマルク砲台を攻撃、みごと爆砕した。

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スタッフ・キャスト

監督
特技監督
円谷英二
脚本
須崎勝弥
製作
田中友幸
撮影
小泉福造
美術
北猛夫
音楽
松井八郎
録音
伴利也
整音
下永尚
音響効果
知久長五郎
照明
金子光男
編集
黒岩義民
衣裳
鈴木身幸
製作担当者
中村茂
助監督
梶田興治
記録
小林孝子
スチール
岩井隆志
特技撮影
有川貞昌
富岡素敬
光学作画
幸隆生
光学撮影
真野田幸雄
徳政義行
特技美術
渡辺明
特技照明
岸田九一郎
合成
向山宏
合成撮影
三瓶一信
特殊機械
中代文雄
特技小道具(火薬)
山本久蔵
渡辺忠昭
石膏
利光貞三
安丸信行
特技製作担当者
小池忠司
特技助監督
中野昭慶
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映画レビュー

5.0痛快無比

2023年12月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

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しゅうへい

4.5私の好きな特撮シーン

2023年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

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日本初の海軍航空隊としてドイツ帝国軍に立ち向かった若者たち(加山雄三、佐藤允、夏木陽介)を描く、草創期の飛行機モーリス・ファルマン水上機が活躍する珍しい第一次世界大戦を扱った東宝戦争アクション娯楽作です。複葉機の空中戦も見応えありますが、私の好きな特撮シーンは、クライマックスの弾丸運搬列車が大爆発を起こしながらビスマルク要塞に突っ込んでいく円谷特撮。当時「モスラ」「世界大戦争」「妖星ゴラス」と世界の特撮のトップレベルの作品を完成・成功させて黄金時代を迎えつつあった頃の円谷英二と、ダイナミックな演出の古澤憲吾。「特撮は迫力が無いから使わない」と主張していた古澤監督でしたが、特撮の出来を見て「やっぱり円谷だよな」と平伏していたそうです。昭和40年にも古澤憲吾監督は円谷英二と組んで植木等主演の特撮アクション喜劇「大冒険」を監督しています。

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papatyan

4.5日本版ナヴァロンの要塞! とにかく面白い!痛快戦争アクションです

2020年9月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

これは面白い!痛快戦争アクション! 舞台は中国青島なれど、時は1914年大正3年10月 つまり第一次世界対戦のお話です なので敵はドイツ軍です お話は大まかに史実を取り入れていますが、ほぼフィクションです ドイツの青島要塞にあるビスマルク砲台により、陸からも海からも近寄れず攻めあぐねている日本軍は、創設間もない飛行機部隊に出動を命じるというのがお話の発端 何かにお話がにてると思いません? そう「ナヴァロンの要塞」です あちらは原作が1957年刊行の英国のベストセラー、1961年に映画化されて世界的な大ヒット映画なのはご存知のとおり 本作は1963年公開です おそらく、それに強い影響を受けており、青島要塞攻略を題材にして日本版ナヴァロンの要塞というべき内容になっています 第一次大戦のお話ですから、飛行機は複葉機、それもブルーマックスみたいなものじゃなくてもっとボロ 最初の出撃は爆弾もなくレンガや五寸釘を投下する始末 天空の城ラピュタぽい感じがあります 日本の飛行機隊員の服装が、ラピュタの空賊ドーラー一家ぽいです! ドイツ軍もどこか緩いです それでもスパイはでるは、敵地不時着敵中突破はあるは、空中戦はおきるは、それも手持ち機関銃で撃つんです!盛りだくさんです 日本の航空部隊事始的な楽しさがあります 最後はもちろん爆撃大成功で敵要塞大爆発! これがまたナヴァロンの要塞ぽくってドキドキして、大爆発シーンではカタルシスを感じれます 池部良が隊長、部下に加山雄三、佐藤允を配しているのは前作の太平洋の翼の流れですが、独立愚連隊西へのテイストの匂いが漂います 特撮もなかなかです! 弾薬列車のカットはとても良い出来映えです 青島要塞の砲台地下施設の爆発シーンはウルトラセブン最終回のゴース星人の地下基地爆発シーンを彷彿とさせます とくかく難しいこと抜きの痛快戦争アクションです! 第一次世界大戦を題材にした映画は洋画には沢山ありますが、残念ながら日本では本作くらいしか思い浮かびません もっと撮られてもよい題材だとおもいます もったいないです!

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あき240