十三通目の手紙
劇場公開日:2004年6月12日
解説
監督・脚本の亀田幸則が、自身の著書『苦い蜜』を改訂した『十三通目の手紙』を演出し、シアターV赤坂にて公演された舞台劇を映画化。ジャズバーに居合わせた14人の男女が、過去にこの店で起きたある事件の真相究明に図らずも関わっていく密室推理サスペンス。亀田幸則にとって劇場映画デビュー作となる。
2003年製作/111分/日本
配給:十三通目の手紙製作委員会
劇場公開日:2004年6月12日
ストーリー
舞台は、都会の片隅にあるジャズバー、「バードランド」。店には、気さくなマスター、久保(みやけみつる)と看板娘のいづみ(矢野トモ子)がいる。その夜もいつもと同じように常連客たちが集まり、いつもと同じように店には笑いがあふれていた。しかし、その日は少しだけ特別の夜だった…。久保の書いた推理小説が幸運にも新人賞候補となり、その受賞の知らせを、誰もが今か今かと待っていたのである。そこへ「探偵」(高原知秀)と名乗る見知らぬ男がやって来た。男は、1年前にこの店で起きた、ある事件の真相を知りたいと言うのだ。その事件の謎を解く鍵は、店にディスプレイされた14枚のジャズの名盤と、それに添えられていた14通の手紙。そして、マスターの小説に書かれた40年前の出来事だった。晴れがましいはずの夜に、不釣り合いな男の登場で気の進まないままに、小さなその事件についてそれぞれの思いを話し始めた「バードランド」の14人は、しかし、そこで思いもよらぬ結末に出会うことになる。ほんの些細な出来事をきっかけに、登場人物たちが自分の中の「何か」に目覚め、気づき、変わっていく。