母の居る場所 台風一過

劇場公開日:

解説

味の素の特定保健用食品「カルバタイル」のキャンペーンの一環として配信されたWebドラマを、劇場用に編集した3話構成の母子物語。母が子を思う気持ち、子が母を思う気持ちをテーマに、沖縄を舞台にしてそれぞれ物語が繰り広げられる。監督は「海の夢、都会の虚」の秋原正俊。出演は烏丸せつこ、堀北真希、村井美樹、黒田アーサーほか。

2004年製作/38分/日本
配給:KAERU CAFE
劇場公開日:2004年5月8日

ストーリー

「美智子とさゆり」数年前に主人を亡くした美智子(烏丸せつこ)は、ひとり娘のさゆり(堀北真希)と一緒に雑貨屋を切り盛りしていた。ある日、かつて夫と新婚旅行で行った沖縄の賃貸物件を見て、美智子はいきなり沖縄に出店を出すことを思い立つ。母の突拍子のない行動にいつもハラハラさせられているさゆりの心配をよそに、母娘は沖縄へ移住する。期待と希望を胸いっぱいにふくらませ、友だち同士のような母娘は、意気揚揚と沖縄の街を闊歩する。しかし、「移住」という大きなイベントに水を差すかのように現れた「大型台風」が、ふたりを襲う。そこで、本心をぶつけ合う美智子とさゆり。そこから初めて見えたこととは……。「美咲」海外でいろいろな海に潜った経験を持つスキューバーダイビング・インストラクターの美咲(村井美樹)。女性とは思えない彼女の強い好奇心に沖縄の海は常に応えつづけ、美咲は毎日のように海へ潜る。はなれて暮らす母親は、沖縄=台風が多い=海は危険、という三段論法で、台風が沖縄にやってくるたびに、心配して美咲に電話をかけるのだった。そして、「大型台風」が間もなくやってくる。台風の強さと母の電話の本数は比例するので、「今回は母さんからの電話もすごいだろうなあ」とかまえていた美咲。だが、電話はいっこうに鳴らない。台風が近づくにつれ、美咲はだんだん不安になってくる。もしや、母の身に何か起きたのだろうか?「陸男」定食屋の息子として生まれ、後継ぎとして家族から期待されていた陸男(黒田アーサー)。だが実家の仕事をそのまま続けることに疑問を持ち、父親との意見の対立から家を出て、沖縄で「宅配弁当屋 まんぷく」を立ち上げる。目標は、彩り鮮やかで健康的な食材をふんだんに使った、だれにでも愛されるお弁当屋。陸男の独立の背景には、いつも心配している母(菅井きん)の姿があった。忙しい毎日を送る陸男に、母からの電話が。「たまには、帰っておいで」。そんな母の言葉に、いつも忙しいと言って電話を切る陸男。母は、息子が元気でやっているかどうか、心配なのだった。

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