浪人八景

劇場公開日:

解説

産経時事連載の山手樹一郎の原作を、「七番目の密使」の鈴木兵吾が脚色、「風と女と旅鴉」の加藤泰が監督、「千両獅子」の伊藤武夫が撮影した明朗時代劇。主演は「大江戸七人衆」の市川右太衛門、「大菩薩峠 第二部(1958)」の長谷川裕見子、「火の玉奉行」の雪代敬子、勝浦千浪、進藤英太郎など。

1958年製作/95分/日本
劇場公開日:1958年5月27日

ストーリー

箱根で、浪人比良雪太郎は武家娘松江に頼まれ江戸まで偽装夫婦になることにした。スリの吉松や浪人三井も供についた。松江は侍の追手から追われていた。追手は和州郡山藩のものと知れた。郡山藩は、雪太郎の旧主の姫露姫の輿入れさきである。彼女のお相手役だった彼は秘かに姫と愛し合ってい、自から藩を飛びだしたのだった。江戸で、雪太郎は吉松の家に居候し、郡山藩分家大学邸にやとわれた隣家の浪人堅田、居酒屋の女将お妻や、吉松、三井らの助けで、郡山藩の内情を探った。彼は大学の側用人曲崎に仕官をすすめられた。それがクサかった。松江は彼を一度は公儀の秘密と疑ったが、やがて彼を信じて事情をうちあける。--露姫の縁組の相手、国表の当主又一郎はすでに死去し、跡目相続について、又一郎の弟順之助をたてる松江らの正義派と、先君の弟大学をたててお家乗っ取りを策す曲崎らが対立していた。曲崎らは公儀の実力者明石候を父に持つ姫を奪って、乗取りの道具にしようとした。--郡山藩の菩提寺の法要で、姫は眠り薬を飲まされ、危く大学一味に連れ去られようとしたが、その前に雪太郎らが助けだした。それを知って姫は驚く。松江も彼の心を姫が占めているのを知り、呆然とする。さらに大学一味は間者の腰元を使って雪太郎に逢わせると姫をおびき出し、邸に閉じこめた。雪太郎は堅田の報せでそれを知ると、一計を案じ、江戸家老頼母に裏切りを装わせ、姫と大学との縁組を承諾させた。同時に自からも捕えられた。祝宴が開かれ、姫が無理強いされかけたとき、雪太郎が現れ、曲崎らを滅した。--雪太郎は明石藩の当主から姫を貰ってくれと言われる。主と家臣。彼は断る。二人は未世をちぎる。そのまま彼は旅に出た。--箱根で、旅姿の松江が待っていて、また偽装夫婦を申しこんできた。今度は個人的な目的のためらしいのだ。

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