こわれゆく女
劇場公開日:2012年5月26日
解説
精神を病んだ妻とその夫の愛と葛藤を描き、ジョン・カサベテス監督の代表作の1つとなった傑作ドラマ。専業主婦のメイベルは、土木工事の現場監督を務める夫ニックや3人の子どもたちと暮らしている。精神バランスの不安定なメイベルは、ある晩ニックが仕事での突発的なトラブルで帰宅できなかったことを発端に、異常な行動を見せるようになり……。カサベテス監督の旧友ピーター・フォークと妻ジーナ・ローランズが主人公夫婦に扮する。
1975年製作/147分/アメリカ
原題:A Woman under The Infulence
配給:ザジフィルムズ
日本初公開:1993年2月
スタッフ・キャスト
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病名ははっきり出てこないけど、躁鬱かボーダーかと思われる妻と、その家族の物語。
とにかくジーナ・ローランズの演技がすごすぎる。
表情ひとつ、指の動きひとつであそこまで表現できるのか。
そして、その妻を愛しながらも激しい言葉と態度もぶつけてしまう夫をピーター・フォークが演じる。
妻を深く愛しているのは伝わってくるけど、支えようとしつつも引きずられる故にああいう言動になるのか、途中から、妻が壊れてるのか夫が壊れてるのかわからなくなってくる。
そんな、はたから見たら危険すぎるバランスの家族を成り立たせ、救っているのは子供たちなんだろうな。
2020年3月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
1人で過ごすわびしさを紛らわすため街に出て、酔ったいきおいで見知らぬ男を家に連れ込んでしまった。しかし、その男をニックと勘違いしてしまうほど精神状態があやふやだ。
メイビルのこわれていう過程をジーナ・ローランズが見事に演じていた。『きみに読む物語』でも老人になってからのアルツハイマーによって記憶力はなくなっていたが、この映画では軽度の記憶障害と強迫観念とそううつ症。精神病の患者を持った家族の辛さも胸が苦しくなってくるほど。
白目を剥いたり、医者に対して「悪魔よ去れ!」と叫んだり、徐々に病状が悪化する。悪魔が取り憑いているのは本人であるかのように二重人格ぶりも発揮する。。
インディペンデント系の名監督カサヴェデスらしい、ある意味ドキュメンタリータッチのような撮影法で、リアリティは十分すぎるほど。しかし、この調子で145分という長さになるのは、正直言って集中できなくなります。冗長部分が多く、うまく編集できるのになぁと残念でならない。
2019年11月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
終盤、子供たちを部屋に連れて行く度に母親の元に引き返す件が、切なくて滑稽で可愛らしい場面にも。
こわれゆく妻を認めないような強い態度で関係性を壊さずに必死な旦那が、徐々にこわれゆく男に、、、?
一見、天真爛漫で問題も無い奥さんに見えるし、旦那も奥さんを褒めるような、仕事も一生懸命で幸せそうな家庭の筈が。
自分が旦那だったらシンドイなぁ、、、子供たちには罪はナシ、、、ん?この物語には、誰一人として悪いヤツも酷い登場人物も出ては来ない。
2018年8月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
精神不安定な妻を危なげに演じるジーナ・ローランズ、こっちの方が病的に思える気の短いイタリア系夫ピーター・フォークに凄みを感じます。
愛ある家庭内暴走が延々続きます。