四つの恋の物語(1947)

劇場公開日:

解説

スト解決後最初の東宝第一プロ作品で、四つの物語を別々のスタッフが製作した。「わが青春に悔なし」の監督黒澤明、「或る夜の殿様」の小国英雄、終戦後最初の山崎謙太「十一人の女学生」「霧の夜ばなし」等の八住利雄の脚本を、「檜舞台」の豊田四郎「浦島太郎の後裔」の成瀬巳喜男、「明日を創る人々」の山本嘉次郎、「或る夜の殿様」の衣笠貞之助がそれぞれ監督し、「緑の故郷」の川村清衞、木塚誠一、「霧の夜ばなし」の伊藤武夫、「わが青春に悔なし」の中井朝一がそれぞれ撮影に当っている。

1947年製作/112分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1947年3月11日

ストーリー

〔第一話〕父の転任で正雄の家に預けられた女学生の由起子と高等学校の生徒である正雄は相寄る心をほのかに感じ合うが、正雄の母の二人を危険視する心持が由起子に反映して二人がよく聴いた由起子の母の形見のオルゴールを遺して由起子は去って行く。 〔第二話〕有田は美津子が二度目の旦那と別れてダンサーだった頃美津子と知合って同棲したが絹子という新聞売りの娘と知って以来自己を反省し真剣に働きたいと考える。そのためには美津子との生活を清算しようとする。美津子は有田の生き方を理解して彼女の方から去って行く。 〔第三話〕ある劇場のオペラ役者金ちゃんとバレーの踊子ナミちゃんはお互いに好きであったが、金ちゃんは気の弱さから愛を告白しようとはしない。ナミちゃんは金ちゃんの煮え切らなさに耐えられず金ちゃんの許を去ると言い出す。さみしく泣いている金ちゃんのところへ、やはりナミちゃんは帰ってくる。 〔第四話〕空中サーカスのまり子は同じ芸人の富蔵と内縁の関係にありながら野育ちの荒っぽい刹那的な富蔵の対手の庄吾をも惹きつけているような女であった。富蔵はまり子を命がけで愛していた。庄吾を愛する出刃打の三勝は庄吾がまり子に惹かれるのを悲しんでその事を富蔵に打ち明ける。その結果、富蔵は庄吾をサーカスの最中に殺して警官に引かれて行く。

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