妖僧
劇場公開日:1963年10月5日
解説
「てんやわんや次郎長道中」の八尋不二の原案より、「嘘(1963)」の衣笠貞之助と「若い樹々」の相良準が共同で執筆、衣笠貞之助が監督した異色王朝もの。撮影は「てんやわんや次郎長道中」の今井ひろし。
1963年製作/98分/日本
配給:大映
劇場公開日:1963年10月5日
ストーリー
厳しい山嶽仏教の修業に百人のうちで唯一人堪えた、行道は、恐るべき魔力を秘めた法力を獲得した。山を下りた行道はその法力を駆使して、病人を治し、やがて、その噂は宮廷に迄およんだ。類まれな美貌の女帝が幼時から不自由であった御足が、とみに悪化してきたというのだ。ひそかに招かれた行道は如意輪の秘法をもって遂に御足の痛みを取り去った。喜びの女帝は行道を重宝にし、忌憚のない言葉に耳を傾けた。政権を欲しいままにする太政大臣・藤原良勝に反感を抱く左大臣・藤原清川、右大臣・藤原光成、大蔵卿犬養らは、行道の勢力に力を得、良勝が金銭を私している事を行道に告げた。この事実を知った良勝は、女帝の耳に達するのを恐れ、行道に刺客をさしむけた。しかし行道の恐るべき法力は、体を貫く刃に一滴の血も流さなかった。追いつめられた良勝は、かねてから不平をかこつ市原の皇子と語らい反逆の兵を挙げた。法術で事を知った行道は、女帝を守るために永久に留まろうと決意、頭を剃り、見違えるような美僧の姿となり名を道鏡と改めた。道鏡の魔力と朝廷側の反撃が功を奏し、良勝の軍は敗走した。女帝の信任をあつくした道鏡は、権力に近づき、女人を愛し、僧の戒律を破った苦悩に悩みつづけた。新に大政大臣に藤原清川が、大政大臣禅師に道鏡が任じられた。女帝の愛寵を深くした道鏡は、天皇の位と同等の法王の位を与えられた。嫉妬に狂った清川は秘かに道鏡を狙った。折も折、女帝は病に犯され必死に如意輪の秘法を念じる道鏡の法力もむなしく、女帝は絶命した。なきながらにとりすがる道鏡の背後から、清川の放った刺客が襲った。かつては、刃も通じなかった道鏡の胸も、今や法力はなく女帝の手を握ったまま崩れた憎の姿があるのみだった。
スタッフ・キャスト
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行道後の道鏡市川雷蔵
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女帝藤由紀子
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千保万里昌代
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阿部ノ君麻呂片岡彦三郎
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広海近藤美恵子
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藤原ノ清川小沢栄太郎
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藤原ノ良勝若山富三郎
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少尉名地小林勝彦
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市原ノ皇子成田純一郎
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少尉松井丹羽又三郎
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大蔵卿犬養島田竜三
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藤原ノ光成稲葉義男
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竹内ノ真人石黒達也
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中務卿曽根春本富士夫
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大輔布勢丸山修
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小輔加茂花布辰男
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大尉秦中条静夫
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神部熊千代杉山昌三九
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石川百足南条新太郎
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奴隷の主人山路義人
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智然僧都荒木忍
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女官宇女近江輝子
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女官藤女橘公子
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老婆小松みどり
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紀浜名南部彰三
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参議文屋玉置一恵
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参議葛比古浜田雄史
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参議大江市川謹也
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奴隷一春日清
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小輔日下部原聖四郎
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米内草持藤川準
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今朝丸堀北幸夫
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参議小野岩田正
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老爺菊野昌代士
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病気の奴隷越川一