柳生一族の陰謀

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解説

権力に生きる柳生一族の存続を賭けた陰謀が、骨肉の争いへと展開していく姿を描く。脚本は「トラック野郎 度胸一番星」の野上龍雄と「仁義と抗争」の松田寛夫と「ドーベルマン刑事」の深作欣二の共同執筆、監督も同作の深作欣二、撮影は「仁義と抗争」の中島徹がそれぞれ担当。

1978年製作/130分/日本
配給:東映

ストーリー

元和九年五月十一日、徳川二代将軍秀忠が江戸城大奥にて病死した。将軍秀忠の死は、発病後わずか二時間というもじどおりの急死であり、そこに不自然な異変の匂いを嗅ぐ者もいたが、大奥御典医は、食あたりによる中毒死として発表する。三代将軍の座は秀忠の長男の家光が継ぐべき筈であった。しかし亡き秀忠は次男の駿河大納言忠長を溺愛し、秀忠夫人崇源院於江与も、また時の天皇御水尾帝の妃となっていた長女の和子も、次期将軍には忠長を切望していた。熱心な忠長擁立派の老臣たちも多かったが、若手老中松平伊豆守信綱や春日局の一派は、あくまでも家光を推してゆずらず、大阪夏の陣以来十余年の安定に馴れた天下は、再び動乱の兆を見せ始めた。家光を推す松平伊豆守は、今後の策を相談するため将軍家剣法指南役の柳生但馬守宗矩を訪ねた。そして、但馬守は長男の十兵衛三厳を忠長のいる駿府城下にもぐらせ、又土井大炊頭の近辺を見張らせる。数日後、駿府に戻った大納言忠長のために自由の身となって尽くすべく、土井大炊頭は病気保養という名目で老中職を退く。一方、家光側では対抗策として松平伊豆守を老中に、柳生但馬を大目付に据えて、家光陣営の強力をはかった。家光と忠長の争いは将軍職争奪の一点に絞られる。松平伊豆らは御所を訪れ、家光への将軍宣下の詔勅を待ち受けるが、京都宮中の思惑がからみ、返事は得られなかった。そんなある夜、江戸城西丸大奥で家老は、侍女に化けた玄信斎の弟子、歌舞伎役者の雪之丞に襲われる。この事件を機に、但馬守の忠長派打倒は急がれた。但馬守は十兵衛を京都ヘ仕わし、宮中一のきれ者といわれる文麿を討たせる。文麿の死に戦慄した朝廷は、直ちに勅使を江戸に下らせ、弁明と慰撫に当らせる。そして、間もなく家光の上洛が決まった。衝撃を受けた忠長は重臣と策を練り、家光より先に京都へ入り、朝廷と話し合うことを決意する。その頃、家光の行列が、駿府城下の浪人軍に襲われ、三条大納言実条が殺された。この襲撃は、忠長の仕業に見せかけようと、但馬守が根来衆を使って仕組んだものであった。家光は諸大名に檄をとばし、忠長との一戦も辞さずと、決意を披瀝する。忠長は、一戦を混じえる覚悟であったが、信頼を寄せる大納言義直の説得で開城に承知する。そして忠長は上州高崎へ配流された。数日後、家光襲撃は但馬守の陰謀であったとの報を耳にした義直は、但馬守を問いただすが、彼は強く否定する。その直後、但馬守は息子又十郎に命じ、根来衆を惨殺させる。根来衆と十余年を共に過ごした十兵衛はそれを知り、父・但馬守への復讐の念に燃える。その怒りは三代将軍についた家光の首をとることによって示された。そして、柳生一族の陰謀の渦中に展開した闘争も、但馬守と十兵衛の宿命の対決を迎えるに至った。それはまさしく、徳川家の輝しい歴史の中に消えていこうとする、父と子の姿でもあった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第2回 日本アカデミー賞(1979年)

ノミネート

作品賞  
脚本賞 野上龍雄 松田寛夫 深作欣二
主演男優賞 萬屋錦之介
助演男優賞 千葉真一
技術賞 井川徳道
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映画レビュー

4.0夢でござる

2020年5月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

オールスター過ぎて話の流れがちょっと早すぎるところも何となく見れてしまう。成田三樹夫の文麿、丹波哲郎の玄信斎の存在感ったら。

真田広之の細さ若さひたむきさにやられる。可愛い。

あまりにもみんなキラキラしていて、どこか現実感がなく、ああ今自分は映画みてるなあ、ていうこの映画自体が夢を見ているような感覚に浸れます。

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filmpelonpa

5.0夢だ夢だーと家光の首をもってうろうろ

kkhさん
2020年4月27日
スマートフォンから投稿

最近、リバイバルで作り直しテレビで放映(2020)されたものは、いくら俳優さんが頑張っても、くだらん放送規定を気にして作ったのか、それとも家制度というものを理解してない者が脚本を作ったのか。柳生一族が鬼気迫るようなことを何故したのか、あんなんでは柳生一族の陰謀は茶番劇になってしまった。情けなかった。「年老いたオヤジが金持ちになりたいだけで、身内も殺したんだよー」的なくっだらないドラマだった。これからも、思想を理解できないものが時代劇を作るのだから、時代劇離れは進むだろう。全く、悲惨。
それに比べて!この萬谷錦之助版は完璧。なぜ人間は必死になるのか。そこんとこをわかるためにも、是非、今の人にみてほしい。金が欲しいなんて短絡的な話じゃないんだ。

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kkh

5.0親に会えば親を殺し、仏に会えば仏を殺す…

2020年4月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

「芝居を始めた頃、柳生一族の陰謀を観ました。日本を代表する名優達、スター達が名を連ねる中、萬屋錦之介さんの圧倒的な存在感、迫力、太刀捌きに終始釘付けになり、度肝を抜かれた憶えがあります。その役を私が演ずる事になり、身の竦むような思いです。錦之介さんには比ぶべくも有りませんが、何とか必死に自分なりの柳生宗矩を作り上げる事ができればと思っています…」🎬(BSで4/11に放送された、本作のリメイクドラマ製作発表時、吉田鋼太郎さんのコメント)

…鋼太郎さんが好きなので、かなり贔屓目に観てしまったが、斬新な吉田版宗矩を熱演され、良く出来ていた…ただ、本作のスケールを思えば仕方ない事だか、殺陣の迫力とCGにせざる得ないセット…原点の本作を懐かしく思い、再観。

リメイクを切り離し考えても、演者から何から桁違いの凄さ、重鎮の錦之介に対向する、善悪演じてきた千葉&松方の過剰かつ鬼気迫る演技、深作監督ならではの集団抗争図を、本家東映のきらびやかな時代劇に持ち込んだ斬新さ、全盛期に及ばないながらも、70年代の各映画会社、各民放で作られた全ての時代劇を総括する様な内容は、錦之介や三船敏郎などの黄金期スターをTVから映画へ再起させた。そして、なにより映画として理屈抜きに面白いのだ。

以下、多くが故人となった方々への敬意も込めて…再現不可能な国宝的演技陣を紹介。

萬屋錦之介、千葉真一、松方弘樹、原田芳雄、三船敏郎、丹波哲郎、芦田伸介、高橋悦史、西郷輝彦、真田広之、志穂美悦子、大原麗子、浅野真弓、中原早苗、山田五十鈴、成田三樹夫、室田日出男、中谷一郎、夏八木勲、曽根晴美、工藤堅太郎、小林稔侍、矢吹二朗、金子信雄、梅津栄、汐路章、大塚剛、岩尾正隆、林彰太郎、田中浩、成瀬正孝、野口貴史、片桐竜次、福本清三、峰蘭太郎、司裕介、白井滋郎、白川浩二郎、高月忠、高並功、鈴木康弘、阿波地大輔…監督/深作欣二。

本作に携わった全ての方々に感謝し、亡くなった全ての方々に追悼の意を表します🙏

1978年2月1日/三宮東映にて鑑賞。

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観賞菩薩

4.0ギュウギュウに詰めこまれた演者味

散歩男さん
2020年1月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

78年東映。オールスター娯楽時代劇。
次から次と出て来るまさに昭和スターの夢の共演。幼少時に見たが再見するとその濃厚さに驚いた。

深作欣二監督だけに千葉・真田・志穂美は安定のアクション。成田三樹夫は今なお語られる怪演。そこ以外の役者、萬屋錦之介や大原麗子の輝きが面白い。

大作だが堅いナレーションで締める感じも東映的。史実を無視して面白く作る姿勢は素晴らしいと思いますね。

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散歩男
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