胸さわぎの放課後
劇場公開日:1982年4月17日
解説
誰もが学生時代に経験する胸のときめき、初恋物語を描く、村生ミオの同名漫画の映画化。脚本は「ダイナマイトどんどん」の古田求、監督は「あゝ野麦峠」などの助監督を経てこの作品がデビュー作となる石山昭信、撮影は西浦清がそれぞれ担当。
1982年製作/90分/日本
配給:東映
劇場公開日:1982年4月17日
ストーリー
都立花野高校一年生の沢田知佳は恋人を見つけることが今一番の関心事だった。親友の弘美には放送部の武田が、紀子には新聞部の西田と、恋人のいないのはオクテの知佳だけだった。そんなある日、女子バレーボール部に入った知佳は、雨降りのため体育館で練習をしていた。練習といってもまだ球拾い。そこで知佳はころがって来たボールを拾いに来た男子バスケット部の一平に一目惚れしてしまった。夏休みに女子バレー部と男子バスケット部の合同合宿が行なわれることになり、知佳は一平に愛を打ち明けるチャンスだと思った。しかし親友の紀子が一平にラブレターを渡してほしいと知佳に頼んで来た。親友の頼みとあっては断わることも出来ず、泣く泣く一平に渡したが、一平は封も切らず、知佳に東京で会って欲しいと言われ、知佳は飛び上って喜んだ。渋谷の公園通りから原宿へデートの最中、一平が喧嘩に巻き込まれてしまう。ようやくそこから逃げ出し、一平の母がママを務めるバーへ行き、一平が母子家庭で育った事を聞かされて、知佳は胸を熱くする。二学期になると、一平が原宿で不良と喧嘩したことから、バスケット部の都大会出場中止になったという暗いニュースが待っていた。知佳はそもそもの原因が自分にあると思い、悩んだ。しかも家では厳格な牧師の父親に一平とつき合うことをやめろと言われてしまう。落ち込んだ知佳を見ていた弘美や紀子は知佳を校内放送に出演させて、事情を話させた。こうして一平の嫌疑は晴れ、バスケット部の都大会出場も決まった。そして決勝戦へと進み、一平のシュートはあざやかに決まる。知佳と一平の青春が始まったのだ。