皆月

劇場公開日:

解説

妻に捨てられた中年男が、ヤクザな義弟とソープ嬢と一緒に妻探しの旅に出る姿を描いた恋愛ドラマ。監督は「極道懺悔録」の望月六郎。第19回吉川英治文学新人賞を受賞した花村萬月の同名小説を基に、「絆-きずな-」の荒井晴彦が脚色。撮影を「駅弁」の石井浩一が担当している。主演は、「プライド 運命の瞬間」の奥田瑛二と「日本黒社会 LEY LINES」の北村一輝、「ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち」の吉本多香美。スーパー16ミリからのブローアップ。

1999年製作/114分/日本
配給:日活
劇場公開日:1999年10月23日

ストーリー

橋梁設計士の諏訪憲雄は、コンピュータおたくの冴えない四十男。ある日、妻の沙夜子がみんな月でした。がまんの限界です。さようならという謎の置き手紙を残し、預金通帳を持って失踪してしまった。失意の諏訪は、沙夜子の弟でヤクザ者のアキラに気晴らしにソープランドへ連れていってもらうが、そこで由美というソープ嬢に会い、いつしか彼女に想いを寄せるようになっていく。やがて、諏訪は由美と同棲。しかし、アキラの組の事務所でコンピュータの仕事を貰ったとは言え、由美がソープを辞めたことでふたりの生活は決して楽とは言えなかった。そんな時、由美から二千万円を騙し取った荻原の行方が判明し、ふたりはアキラと一緒に取立に行くのだが、そこでアキラは荻原は殺してしまう。それから暫くして、沙夜子がアキラの組のヤクザ・高岡と共に駆け落ちしたことが分かった。沙夜子に会い、全てのケリをつける為、3人は高岡の故郷である石川県皆月へ向かう。沙夜子と再会した諏訪は、沙夜子に「私たちはみんな自分では光ることの出来ない月だった。そんな生活に耐えきれなかった」と気持ちを吐露される。その後、荻原殺しで手配中のアキラは、姉への愛情を告白すると警察へ出頭。沙夜子と正式離婚した諏訪は、由美と共に東京へ戻っていくのだった。

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映画レビュー

5.0オヤジのファンタジー・・・「皆、月でした」

2024年5月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

幸せ

萌える

この映画、吉本多香美さんのソープ嬢姿を見たいがために鑑賞した想いがあります。
吉本さんと言えばあの「ウルトラマンティガ」で清純な可愛らしい隊員を演じていたはずなのに・・・。
そして、鑑賞後、あまりのギャップに打ちのめされた気分でした。 でも、当初の目的と違って、非常に魅入ってしまった・・・大好きな映画の一本になってました。

数年後、縁あってか久しぶりに鑑賞する機会が訪れました。何年かを得た後の鑑賞というのも非常に感慨深いものがあり、当時の思い出に浸るとともに新たな視点での想いというものが出てきます。 くしくも奥田瑛二さん演じる主人公の年齢と同年代の頃の鑑賞で、ますますの親近感を持って映画に魅入ってしまいました。
若い娘と良い仲になれる夢のような話で、羨ましかったです。

そして、今回。
年代は自分の方がかなり上になりましたが、定年退職となったことから、作中の奥田瑛二さんと同じような立場として、ますます親近感を持っての鑑賞となりました。
勿論、羨ましいという感覚が前面にはあったのですが、連れ添ったカミさんが出ていってしまったら・・・
なんて、不安も過りながらの鑑賞になっちゃいました。
やっぱり見る時の状況により、感じ方は変わりますよね。

それでも、あのラストシーン!何度見ても素晴らしい。あそこですべてが報われた気がします。
実に微笑ましい。実に可愛らしい。
そして、同年代の男にとって、本当に夢のまた夢のような物語です!
本当に大好きな一本です!

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ratien

4.5北村一輝かっけー

2023年9月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

幸せ

萌える

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カールⅢ世

4.0すご味ある作品

2021年6月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ヨコ劇にて鑑賞
こういった機会でないと
なかなか見れない作品
荒々しくて良かった

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jamjam

3.5吉本多香美が素晴らしい

2021年6月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

幸せ

萌える

ヨコゲキ32弾にて観賞。
妻・沙夜子(荻野目慶子)に有り金を全部持って逃げられた中年男・諏訪憲雄(奥田瑛二)が、チンピラで妻の弟・アキラ(北村一輝)とソープ嬢・由美(吉本多香美)との3人で、持ち逃げされたお金を取り戻すため、妻探しの旅に出る話。
月の意味は自分から輝く事が出来ないというネガティブな例えみたいだが、そう言った魔性の女、荻野目慶子は裏が有りそうな感じで良かった。
奥田瑛二はもちろんだが、ともかく、北村一輝と吉本多香美が素晴らしかった。
北村一輝の世捨て人感がこの作品のメインのように感じた。終盤の岩場でのウンチシーンが、奥田、荻野目、吉本の仲間に入るために北村の提案で監督に尻出しシーンを追加してもらった、との裏話を聞きチームに連帯感を出そうとした北村の姿勢にアッパレです。この時はまだ無名に近かった北村一輝が一気にスターになっていくきっかけと作品らしく、良い作品に出会えたな、と思った。
それと、ウルトラマンティガにヒロイン役で出てた吉本多香美が胸や尻を出してのソープ嬢役、素晴らしい。北村一輝にサラダ油をかけられながら、台所でバックから犯されるシーンなど圧巻です。最近の女優は本人の覚悟が欠けてるのも有るが、事務所やCMスポンサーの意向とかで胸出しが難しくなってるとの解説を聞き、少し寂しい気持ちになった。
公開時期が1999年と、ノストラダムスの大予言の地球滅亡か、って騒いでた時で、終末感がある時代の公開で、アメリカではアルマゲドン公開の年だった、との横山解説を聞いて、映画って公開される時期も重要なんだな、と改めて思った。

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りあの