百万弗を叩き出せ
劇場公開日:1961年12月1日
解説
八木保太郎の原作を伊藤直八が脚色。「海峡、血に染めて」の鈴木清順が監督したボクシングもの。撮影もコンビの峰重義。
1961年製作/89分/日本
配給:日活
劇場公開日:1961年12月1日
ストーリー
幼馴染の三井と下山は、ボクシング・チャンピオンを夢みて故郷の小さな島をあとにした。東京へ出た二人は伊庭組の千田と知り合った。伊庭組はジムも経営するヤクザである。下山はそのまま伊庭組に残ることになったが、三井は伊庭組の興業組織におよそスポーツとはかけ離れた雰囲気を感じ、そこを飛び出した。街で三井の目にとまったのは、ボクシング練習生募集のポスターだった。そのポスターには新進ボクサー飯野の写真が載っている。三井が訪ねた原口クラブはオンボロだが、希望に燃える三井の目には輝かしいジムに映った。居候の練習生になった三井は必死の練習を続け、原口もその熱心さにすっかり惚れ込んだ。ある日、愛弟子の飯野が原口を裏切り、設備のいい大洋拳に去った。原口は三井の肩を叩いて“飯野の代りに頑張ってくれ”と頼むのだった。それ以来、三井は死に物狂いに練習を重ねた。選手資格試験に合格後、三井にとって初めての試合が行なわれた。相手は奇しくも下山で、夢中で三井は戦った。気がついたときは下山をノックアウトしていた。だが、三井にも悩みはあった。それは自分が左利きであることだ。下山は三井を慰めるため、夜の歓楽街に誘った。酒に酔った三井を介抱してくれたのは女給の芳子である。原口のもとを去った飯野の活躍は目ざましく、全日本ウェルター級のチャンピオンとなっていた。ある日、下山が飯野を襲ったという記事をみて、三井は警察に駆けつけた。下山の身を案じる芳子もきていた。下山を乗せた護送車が闇に消えると、ガード下で三井と芳子は抱き合った。その後、釈放された下山は血まみれになって、三井のところへきたが「オレの分も……」といってこと切れた。やがて三井は飯野のもつ選手権に挑戦する日がきた。最終ラウンド、凄壮な熱戦のすえ、三井の右ストレートに倒れた飯野はついに立ち上ることができなかった。数日後、世界チャンピオンを目指して三井は羽田を飛び立った。
スタッフ・キャスト
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三井金次和田浩治
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下山藤吉野呂圭介
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小池芳子沢道子
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原口幸三金子信雄
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原口とみ子渡辺美佐子
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安田徳次山田吾一
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石川正夫小沢直好
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中村甚吾木下雅弘
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飯野宏平田大三郎
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白石会長安部徹
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辻村マネージャー伊藤寿章
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伊庭組社長加藤武
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千田三郎深江章喜
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若い女星ナオミ
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佐田トレーナー玉村駿太郎
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石見インスペクター嵯峨善兵
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松木レフェリー宮崎準
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スポーツ記者A長弘
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スポーツ記者B木浦佑三
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スポーツ記者C織田俊彦
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伊庭組若い者A三木正三
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伊庭組若い者B山口吉弘
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伊庭組若い者C戸波志郎
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工員A小林亘
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工員B河瀬正敏
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工員C時照明
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刑事A宮原徳平
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刑事B日野道夫
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警官小野寺応侑
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酔っ払いの男三浜元
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運動具店主人柳瀬志郎
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進行係石川武
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トレーナー青木富夫
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大洋拳会計係高緒弘志
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駅員久松洪介