パンツの穴 ムケそでムケないイチゴたち
劇場公開日:1990年3月24日
解説
大人と子供の間で一つ間違えたら自分を見失いかねない少年少女の姿を四話のオムニバス形式で描く。雑誌『BOMB!』に連載の同名記事をもとにした映画化で、脚本は「スクラップストーリー ある愛の物語」の出口出が執筆。監督は新人の井上淳一(第一話)、嶋公浩(第二話)、柳田剛一(第三話)と総監督として「キスより簡単」の若松孝二(第四話)、撮影は同作の伊東英男がそれぞれ担当。
1990年製作/88分/日本
配給:バンダイ
劇場公開日:1990年3月24日
ストーリー
〔第一話「彼女の本当が知りたくて」〕受験生の祥吾は、勉強部屋から見える隣のマンションに住む女子大生の紀子に首ったけで毎晩ノゾいているうちに祥吾の気持ちは高まるばかりだった。そんなある日、祥吾は風になって紀子の部屋の中に飛んでいってしまう。しかし、そこで祥吾は、彼女の男関係を知ってしまう。翌日、紀子から振っ切れた祥吾は同級生の由美子に交際を申し込むのだった。 〔第二話「コードネームはAV」〕中学生三人組の陽一、浩治、弘樹は、アダルトビデオを借りることが出来ないため、自らビデオカメラを持ち、テニスコートへ、草むらへ、そして女湯へと隠し撮りに精を出していた。そんなある日、偶然出会ったビデオ店員亜紀にゾッコンになった三人は、純な気持ちで彼女にアプローチして成功するが、ひょんなことから手に入れたビデオに亜紀の思わぬ姿が映っていた。何と亜紀はAV女優だったのだ。 〔第三話「DEADEND CHASE」〕健太は、仲間三人とバンドを組んでいる。学園祭を間近に控え練習に励む四人だが、健太はトチッてばかり。郊外の街へ引っ越してしまう片想いの相手である美加のことが気掛かりなのだ。同じ頃、美加も密かに想いを寄せる相手に恋の告白をするために、引っ越しのトラックを途中で降り、意中の人の姿を捜していた。そして、美加が告白した恋の相手は、同じバンドの和男だった。そうとは知らない健太は、美加を求めて走りまわるのだった。 〔第四話「終わらない歌を歌おう」〕生徒が教師を指導する。ここは教師と生徒の立場が逆転した世界。高校生のみゆきは、教師の服装検査、持ち物検査、頭髪検査と教師たちに校則を押しつけるのだった。そんな生徒たちに我慢できなくなった校長ら教師たちは、ヘルメットにゲバ棒という姿で遂に立ちあがったのだ。しかし、この世界はみゆきの夢だった。授業中の居眠りが見つかってしまい、廊下に立たされた彼女はそのまま校舎の屋上にかけ上り、自分のパンティを校旗のように空高く上げるのだった。