晩春

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説・あらすじ

小津安二郎監督が広津和郎の小説「父と娘」を原作に父娘の絆を描いた名作ホームドラマ。大学教授の周吉は早くに妻に先立たれ、娘の紀子と2人きりで鎌倉に住んでいる。いまだに独身の紀子を心配する周吉だったが、周吉の妹まさが縁談を勧めても紀子は頑なに受け入れようとしない。周吉はそんな紀子に、自分も再婚を考えていると告げる。小津監督が娘の結婚や親の孤独を題材にした初めての作品で、その後の小津作品の作風を決定づけた。原節子が紀子役を演じる「紀子3部作」の第1作にして、原が初めて出演した小津作品でもある。小津監督が野田高梧と共同で脚色も手がけた。

1949年製作/108分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1949年9月19日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1

(C)1949/2015松竹株式会社

映画レビュー

4.0父の優しさと残酷さ。

2024年1月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
すっかん

5.0面白い

2025年2月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

中身がないのに見せ方がうまい。

監督が凄いとしか言えない。計算された感じが
すごく伝わってくる。 俳優も生き生きしてるし
今だと絶対作れないんだろうと思った。ネチネチと
しつこい監督なんだと思う。映画にかける執念とか
も才能があってのことなんだろか。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
四葩

4.0三部作のトップ

2025年1月21日
PCから投稿

麦秋、東京物語と小津/原節子三部作を形成しますが、あとの二作とは明らかに趣が違います。
小津親分に特有の、同じ言葉の反復、意味のない会話の応酬などが過剰で、演出も形式主義で映画としての流れは二の次です。「演技よりシャシンが大事」な親分の面目です。
裏返せば、所謂小津調が非常に強いともいえるでしょう。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
越後屋

4.5あたたかい晩春の夜‼️

2025年1月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

泣ける

楽しい

幸せ

父は婚期を逸しかけている娘が気にかかる。娘は母を失って久しい父を一人にはできないと思っている。ただそれだけの、父と娘の、日本映画における根幹、小津安二郎監督が最も得意とする物語であります‼️この父と娘の感情の起伏とささやかな葛藤を、叔母役の杉村春子さん、父の親友の三島雅夫さんや、その娘の桂木洋子さんなど、個性的な周囲の人々との交流を交えながら、鎌倉や京都の素晴らしい風景の中にじっくりと描いています‼️笠智衆さんの父親役はホント日本映画の名物ですよね‼️世界に誇れるな‼️ようやく結婚することになった娘が、父と水入らずで一夜を過ごす京都の宿の場面、花嫁姿の娘が父に手をついて挨拶するシーン、結婚式がすんで帰宅した父が独りで眠りにつくラストへと、思わずタメ息が出るような、小津安二郎監督の名人芸が堪能できる名作ですね‼️あのまったく動かないカメラ‼️格調高すぎですね‼️ "紀子" に扮した原節子さんの美しさもホントに別次元‼️

コメントする (0件)
共感した! 5件)
活動写真愛好家