花と蛇(1974)
劇場公開日:1974年6月22日
解説
SM作家・団鬼六の同名小説を映画化したもので、性倒錯の妖しい世界のアブノーマルSEXを描く。脚本は「実録エロ事師たち・巡業花電車」の田中陽造、監督は「ロスト・ラブ/あぶら地獄」の小沼勝、撮影は「巡業花電車」の小沼勝がそれぞれ担当。
1974年製作/73分/日本
配給:日活
劇場公開日:1974年6月22日
ストーリー
大人の玩具店を経営している美代は、終戦当時G・Iたちを相手に肉体を売って、一人息子の誠を育てあげた。今では一流会社に勤務している誠だが、幼い頃、母を抱いていたG・Iを拳銃で殺して以来、勃起不能になり、わずかに女の緊縛写真を眺めては自慰でまぎらわせていた。ある日、誠は社長の遠山千造の自宅に呼ばれた。千造は誠母子のことを調べていて、最近千造の欲求を拒む妻の静子を縛って教育してくれ、というのだった。数日後、手筈通り、誠は悪酔いした静子を自分の部屋に連れ込み、ベッドに縛りつけた。眼を覚ました静子は抗議するが、千造のいいつけだと聞いて呆然とする。彼女の着物を剥ぎ取った誠は執拗に責め始めた。初めは悲鳴を上げていた静子だが、次第に恍惚にのたうちはじめていた。興奮した誠は思わず彼女を抱いてしまった。誠の不能が回復したのだ。こうして誠の飼育によってマゾの快感を覚えた静子を、誠は千造に返そうとはせず、自分の玩具のように可愛いがるのだった……。