HOUSE ハウス

劇場公開日:

解説

CF界の鬼才・大林宣彦が初めて手がける劇場用映画で、七人の少女と奇妙な羽臼屋敷を中心に幻想的ななかにスラプスティックな面とブラックユーモアを織りまぜて描くオカルト映画。脚本は「ホテル強制わいせつ事件 犯して!」の桂千穂、監督は大林宣彦、撮影は阪本善尚がそれぞれ担当。

1977年製作/88分/日本
配給:東宝

ストーリー

中学生のオシャレは、今日も仲間のファンタ、ガリ、クンフー、マック、スウィート、メロディーたちと間近になった夏休みのことをワイワイ話している現代っ子。オシャレが学校から帰ると、イタリアから父が帰国していた。父は彼女に、自分の再婚の相手だと言って涼子を紹介する。新しい母など考えてもいないオシャレにとっては、これはショックだった。自分の部屋にもどって、ふと思い出したオバチャマのところに手紙を出し、夏休みに仲間と行くことにする。いよいよ夏休み。オシャレは仲間とオバチャマの羽臼邸へ向かって出発。東郷先生もいっしょに行くはずだったが、あとから来ることになり、七人で出かけた。オバチャマは、七人を歓げいしてくれ、都会育ちの七人は田舎の雰囲気に大喜び。しかし、それもつかの間で、このオバチャマというのが実は戦争で死んだ恋人のことを思いつつ、数年前に死亡しており、今は、その生霊で、羽臼邸そのものがオバチャマの身体であったのだ。そして、奇怪なできごとが七人の少女たちを襲った。まず最初に冷やしておいた西瓜を取りに入ったマックが井戸の中につかっており、このほかにも、ピアノや、ふろ桶や、時計や、電燈などに次々に少女たちが襲われる事件がおき、そのたびに一人一人この家からきえていったのであった。オバチャマは、若い娘を食べた時だけ若がえり、自分が着るはずだった花嫁衣裳が着られるのであった。最後は、オシャレになりすまし、後から来た涼子までも襲ってしまうのであった。

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スタッフ・キャスト

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オソレゾーン

映画レビュー

4.5Essential Film School Viewing

2020年12月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

笑える

楽しい

怖い

No aspiring filmmaker should miss their homework on watching the all-nonsense horror/comedy classic House. It is a psychedelic masterpiece in playful story, sound design, cinematography, and editing, with some famous Japanese actors and musicians featured within. It's gravure idol-like cast is not spared from the male gaze, but far from the exploitative nature of other "pink films" of the era.

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Dan Review

3.5人喰い屋敷

2022年11月23日
Androidアプリから投稿

大林監督の独創性が凄い
これ初の劇場用作品だよな?
ヤバくね?

ホラー映画としては微妙っていうか、怖さより不気味さが勝つ印象。
ただ、他では見られない独特な演出が目を引く。晩年の作品に通ずるものを感じるし、マジで類を見ない感じ。

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カミムラ

5.0女の子が可愛い!

2021年12月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

難しい

萌える

これも0点か満点のどちらかしか評点の付けようがない映画。

1977年公開の映画で、大林宣彦の監督デビュー作。
公開当時、当時小学生だったが見に行ったのだが、エラく怖かった記憶があって、そのため成人するあたりまで清涼飲料の「ファンタ」が何となく怖かったという(笑)

で、久々にDVDを購入して再見したのだが…

この映画のどこが怖かったのだろう?当時の俺は?

映像はおそらく意図的に、徹底してチープな書き割りやセットを背景に繰り広げられる。ロケで撮影されたらしきシーンはほとんど1シーンしかないほど徹底している。
また、特殊効果も恐ろしくチープ。
高校生の時に友人が文化祭で撮った自主映画の方がよほど"らしい"特殊効果だった、と思うほど。

まあ要するに、大林宣彦の「女の子を可愛く撮る」ことに振り切った映画なのかと。

池上季実子(当時18歳)や大場久美子(当時13歳)は今見ても可愛いったらない。特に池上季実子はその若さでその色気は何事だ?と思うほどの妖艶さも見える。
7人のメインキャストの女の子のうち2人(池上季実子と松原愛)は脱いでるし。
ようやるわ大林さん(笑)

当時20代前半の檀ふみもチョイ役で出てるし、セリフはないものの三浦友和まで出てる。
また南田洋子、小林亜星、尾崎紀世彦といった面々も出ていて、若き日の彼らを見るだけで楽しい。

公開当時から賛否両論だったのも分かるが、今見ると貴重な映像ですわ。

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flying frog

3.0大林宣彦の変態的少女偏愛志向。だからカルト。

2021年12月16日
iPhoneアプリから投稿

魔物が張る結界に少女達は一時踏み込み死に近付く。
チープな書き割りと貼絵な特撮で魔界の異様を巧く描く、まどマギの系譜。
池上や大場ら美少女を執拗にねぶる大林宣彦の変態的少女偏愛志向が原典と思しきスピルバーグから一線を画し、そここそが魅力に。
カルト。

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きねまっきい
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