日本のいちばん長い日(1967)

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劇場公開日:

解説

1945年8月14日正午のポツダム宣言受諾決定から、翌日正午の昭和天皇による玉音放送までの激動の24時間を描いた名作ドラマ。大宅壮一名義で出版された半藤一利の同名ノンフィクションを原作に、橋本忍が脚色、岡本喜八がメガホンをとった。広島・長崎への原爆投下を経て日本の敗戦が決定的となった昭和20年8月14日、御前会議によりポツダム宣言の受諾が決定した。政府は天皇による玉音放送を閣議決定し準備を進めていくが、その一方で敗戦を認めようとしない陸軍将校たちがクーデターを画策。皇居を占拠し、玉音放送を阻止するべく動き出す。キャストには阿南陸軍大臣役の三船敏郎をはじめ、笠智衆、志村喬、加山雄三ら、当時の日本映画界を代表する俳優陣が集結。

1967年製作/157分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1967年8月3日

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映画レビュー

4.5終戦の手続き

2024年12月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:その他

総合福祉センターでの上映会。 初めて鑑賞した。 二度三度観ないといけない映画です。

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新一

5.0儚い日本陸軍の最後の足掻き 真夏の夜の夢

2024年9月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

萌える

過去数回鑑賞 監督は『肉弾』『殺人狂時代』『座頭市と用心棒』『ダイナマイトどんどん』『ジャズ大名』『助太刀屋助六』の岡本喜八 脚本は『羅生門』『生きる(1952)』『蜘蛛巣城』『隠し砦の三悪人』『私は貝になりたい(1959)』 『切腹』『白い巨塔(1966)』『日本沈没(1973)』『砂の器』『八甲田山』の橋本忍 粗筋 終戦の御聖断 ポツダム宣言受諾 しかし一部あくまでも本土決戦に拘り終戦を拒否する近衛師団の若い軍人グループが決起を促しクーデター計画を開始した なにかと言えば比較し批判するとお叱りを頂くがこれはどうみても比較するなと言う方が到底無理な話 2015年のリメイク版に比べると全体的にだいぶ熱さが伝わってくる あちらはいい意味でも悪い意味でもクール こっちは出演者の多くが戦争体験者 リメイク版の多くは戦後生まれ そもそもこっちの監督は予備士官学校の生徒として空襲を体験し軍部を恨んだものだがあっちの原田某監督は戦後生まれで「日本はロシアを批判する資格はない」という的外れなニュアンスの発言をTVで発言したらしい典型的団塊パヨク その違いは大きいのかもしれない あっちを星一つの評価したレビュアーもいたが改めて岡本喜八版を鑑賞するとその気持ちわからないでもなく星3の自分を恥じたい気持ちだが今更数を減らすつもりはない あっちは役所広司堤真一松坂桃李山崎努 いずれにせよ名優だが岡本喜八版の主な出演者に比べると見劣りしてしまう 三船敏郎加藤武黒沢年男笠智衆 その他に志村喬山村聡藤田進高橋悦史佐藤允天本英世などなど錚々たる顔と顔 特に黒沢年男の芝居が鬼気迫り狂気に満ちたその表情はとにかく凄い 暫く前からバラエティー崩れしており歌手のイメージも強く俳優としてはあまりピンとこなくなってはいるが彼もまた三船志村クラスに負けない名優といえる 怪奇俳優天本英世もあんな大きな声が出るんだな 男臭い汗臭い映画だ 漢の映画だドラマだ人生だ 女性俳優といえば日の丸の手旗を降り特攻機を見送るモンペのエキストラくらい 終盤に登場した鈴木首相私邸で働く女中役新珠三千代が記憶に残るくらい あっちはNHKに松坂桃李の嫁の歯茎がいたし阿南の家族を描くことによって有名女性俳優が出演した でもNHKはあっちが歯茎でこっちは昭和の大スター加山雄三だもんな それだけでも格が違う クーデーターを起こした近衛師団の連中の思想に共感はできないが大きな流れに贖う姿は天邪鬼の自分としては好感が持てた 彼らは狂ってるとか愚かだと評価する者も多いが正義感に駆られて罪の意識なく誹謗中傷を繰り返し徹底的に追い込み中には自殺者まで出してしまいネット民の方がよっぽど酷いじゃないか 彼らは自決したがネット民は居場所を突き止められ罪を問われたら「言論の自由だ」「違法というなら取り消す」「名前を明かさないでくれ」と泣き言をいうばかり 情けない 星5星4とあっちを高く評価した者はおそらくこっちを観たことがないんだろう そうでなければありえない もしそうならば頭を切り開いて中身を見てみたいものだ 今作で昭和天皇を演じたのは現・松本幸四郎の祖父 声だけで顔は出さない 堂々と本木雅弘が出演したリメイク版とは大きな違い 当時は畏れ多く特別な配慮でノンクレジット 僕は皇室制度廃止論者なのでそういう対応には多少怪訝な気分にはなるのだがまあ星5の評価は揺るぎない 配役 内閣総理大臣の鈴木貫太郎に笠智衆 外務大臣の東郷茂徳に宮口精二 海軍大臣の米内光政に山村聡 陸軍大臣の阿南惟幾に三船敏郎 厚生大臣の岡田忠彦に小杉義男 情報局総裁の下村宏に志村喬 農商務大臣の石黒忠篤に香川良介 大蔵大臣の広瀬豊作に北沢彪 司法大臣の松阪広政に村上冬樹 軍需大臣の豊田貞次郎に飯田覚三 大臣に山田圭介 大臣に田中志幸 内閣書記官長の迫水久常に加藤武 内閣嘱託の木原通雄に川辺久造 内閣官房総務課長の佐藤信次郎に北村和夫 内閣理事官の佐野小門太に上田忠好 総理秘書官の鈴木一に笠徹 海軍軍医の小林に武内亨 首相官邸警護の巡査に小川安三 外務次官に松本俊一に戸浦六宏 電信課長の大江晃に堤康久 情報局総裁秘書官の川本信正に江原達怡 宮内大臣の石渡荘太郎に竜岡晋 総務局長の加藤進に神山繁 庶務課長の筧素彦に浜村純 総務課員の佐野恵作に佐田豊 陸軍次官(中将)の若松只一に小瀬格 軍務局長(中将)の吉積正雄に大友伸 軍事課長(大佐)の荒尾興功に玉川伊佐男 軍務課員(中佐)の井田正孝に高橋悦史 軍事課員(中佐)の椎崎二郎に中丸忠雄 軍事課員(中佐)の竹下正彦に井上孝雄 軍事課員(少佐)畑中健二に黒沢年男 陸軍大臣副官(中佐)の小林四男治に田中浩 参謀総長(大将)の梅津美治郎に吉頂寺晃 第一総軍司令官(元帥)の杉山元に岩谷壮 第二総軍司令官(元帥)の畑俊六に今福正雄 参謀兼司令官副官(中佐)の白石通教に勝部演之 東部軍司令官(大将)の田中静壱に石山健二郎 参謀長(少将)の高嶋辰彦に森幹太 高級参謀(大佐)の不破博に土屋嘉男 参謀(大佐)の稲留勝彦に宮部昭夫 参謀(中佐)の板垣徹に伊吹徹 参謀(少佐)の神野敏夫に関田裕 司令官副官(少佐)の塚本清に滝恵一 近衛師団第一師団長(中将)の森赳に島田正吾 近衛師団参謀長(大佐)の水谷一生に若宮忠三郎 歩兵第一連隊長(大佐)の渡辺多粮に田島義文 歩兵第二連隊長(大佐)の芳賀豊次郎に藤田進 参謀(少佐)の古賀秀正に佐藤允 参謀(少佐)の石原貞吉に久保明 大隊長に久野征四郎 宮城衛兵司令所の伍長に山本廉 徳川侍従を殴る師団兵に荒木保夫 師団兵に桐野洋雄 師団兵に中山豊 陸海混成第27飛行集団飛行団長(大佐)の野中俊雄に伊藤雄之助 陸海混成第27飛行集団基地副長の児玉に長谷川弘 少年飛行兵に大沢健三郎 横浜警備隊隊長(大尉)の佐々木武雄に天本英世 航空士官学校の黒田(大尉)に中谷一郎 東京放送会館警備の憲兵(中尉)に井川比佐志 軍令部 軍司令部総長(大将)豊田副武に山田晴生 軍司令部副長(中将)大西瀧治郎に二本柳寛 海軍省軍務局長(中将)の保科善四郎に高田稔 厚木基地第三〇二海軍航空隊司令(大佐)の小園安名に田崎潤 厚木基地第三〇二海軍航空隊副長(中佐)の菅原英雄に平田昭彦 厚木基地第三〇二海軍航空隊飛行整備科長に堺左千夫 内大臣の木戸幸一に中村伸郎 枢密院議長の平沼騏一郎に明石潮 侍従武官長(大将)の蓮沼蕃に北竜二 侍従武官(中将)の中村俊久に野村明司 侍従武官(中佐)の清家武夫に藤木悠 侍従長の藤田尚徳に青野平義 侍従の徳川義寛に小林桂樹 侍従の三井安弥に浜田寅彦 侍従の入江相政に袋正 侍従の戸田康英に児玉清 侍従の岡部長章に関口銀三 日本放送協会会長の大橋八郎に森野五郎 国内局長の矢部謙次郎に加東大介 技術局長の荒川大太郎に石田茂樹 報道部長の高橋武治に須田準之助 放送員の館野守男に加山雄三 放送員の和田信賢に小泉博 技師の長友俊一に草川直也 技師に今井和雄 技師に加藤茂雄 鈴木首相私邸女中の原百合子に新珠三千代 政治部記者に三井弘次 佐々木大尉の後輩で横浜工高生(横浜必勝学生連盟)に阿知波信 ビラを拾う街の男に夏木順平 ビラを拾う街の浮浪児の兄に頭師佳孝 ビラを拾う街の浮浪児の弟に雷門ケン坊 枢密院会議の重臣に秋月正夫 枢密院会議の重臣に野村清一郎 ナレーターに仲代達矢 昭和天皇に八代目松本幸四郎

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野川新栄

勝手に死ぬな

2024年8月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

【日本のいちばん長い日】 岡本喜八 生誕百周年記念プロジェクト - その7  丁度79年前の8月14日、国民の知らぬ間に進んでいた敗戦の詔勅と玉音放送を巡る軍人と政治家の断末魔を描いた記念碑的名作です。小学校3~4年生で公開時に父親に連れられて観て以来の鑑賞となりました。おそらく、父親は「分かっても分からなくても息子に観せておきたい」と思ったのではないでしょうか。子供心にも、切羽詰まった熱気が満ちているのは感じられ、特に、日本刀で人を切ると噴水の様に血が噴き出す描写に驚き、帰ってからもそれが怖くて怖くて仕方なかったのをよく覚えています。モノクロ映像がその熱気を更に高め、薄紙一枚を差し挿む隙も無い程、全編緊張感に満ちた157分でした。脚本も監督も俳優も漲る熱量が半端ありません。  それにしても、と思います。既に日本がポツダム宣言を受諾する事を知りながら、特攻隊の出撃を命じた司令官が居たのです。戦後、その人は一体どんな言い訳をしたのでしょう。聞きたいな。そして、敗戦と共に割腹自殺して行った人々。責任を感じるのならば、「何があったのか」「どこで間違ったのか」「何故間違ったのか」「どうすればよかったのか」を後世の人間に伝える義務があった筈です。それなのに逃げるなんて卑怯だよな。  そして、本作中で二度、何の説明もなく倉田百三の『出家とその弟子』の岩波文庫が映し出されるシーンが2度ありました。僕も高校生の頃読みましたが、戦時下にあってあの本がどう読まれていたのか何か言葉が欲しかったです。  そして、本イベントの呼び物、上映後トーク、今回は春日太一さんによるタップリのお話でした。本作をも「戦争の中で置き去りにされた人々」と見る視点にはなるほど。そして、春日さんの最新刊で、本作の脚本をも担当した橋本忍さんの評伝「鬼の筆」にサインを頂き、大満足。

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La Strada

4.0終戦の日に観て79年前を想う

2024年8月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

1945年7月26日のポツダム宣言に明確な回答を行わなかった事から、これを無視したと連合国に受け取られ、広島と長崎に原爆を落とされ、中立だったはずのソ連まで参戦してきて、それでも本土決戦を主張する陸軍の大反対の中、8月14日正午、ポツダム宣言受諾決定した。それから、翌日15日正午の昭和天皇による玉音放送までの激動の24時間を描いた話。 広島・長崎への原爆投下で日本はもう勝てない事が決定的で、昭和20年8月14日、御前会議によりポツダム宣言の受諾が決定したのだが、陸軍が大反対。上司を殺してあんなに抵抗してたとは、少し驚きだった。もし玉音放送のレコードが発見されて壊されてたら8月15日の終戦は無かったかも、とまで思えるほどの迫力だった、 阿南陸軍大臣役の三船敏郎の苦悩、笠智衆のひょうひょうとした首相、50年以上前の若い加山雄三など超豪華で素晴らしい演技だった。もう1人、黒沢年男の熱血将校も素晴らしかった。 本作をたまたまだけど、終戦の日に鑑賞できたのも感慨深かった。

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りあの