閉じる日
劇場公開日:2000年11月25日
解説
作家と高校生の姉弟が封じ込めた”過去“を巡る愛憎劇。監督は「ひまわり」の行定勲。脚本は行定監督と益子昌一の共同。主演は、「富江 replay」の冨樫真と「ブギーポップは笑わない」の沢木哲、「SIMPLE LIFE SYNDOROME」の綾花。尚、本作は『ラブシネマ』の第3弾作品として製作・公開された。DV作品。ビデオプロジェクターによる上映。
2000年製作/91分/日本
配給:シネロケット
劇場公開日:2000年11月25日
ストーリー
幼い頃に受けた父親からの性的虐待、その父親を一緒に殺害し壁に埋めた弟・拓海との近親相姦。作家の名雪は、それらの呪縛から解放されたいと願い、小説にそのことを綴る。そんな折、彼女は拓海が同級生の悠里とつきあっていることを知り、嫉妬から編集者の川上と体を重ねてしまう。一方その頃、悠里に秘かな想いを寄せていた拓海の親友・明が、悠里に拓海と名雪の関係を話していた。ショックを受けた彼女は、スナックを営む母親に言われるまま、客として店を訪れた川上とホテルへ行くが、それを救ったのは拓海だった。川上から金を奪い、悠里と共に町を出ようとする拓海。しかし、川上の持っていた名雪の原稿を読んだ悠里は、どうしてもふたりの真相を確かめたくて名雪の元を訪れるのだが、揉み合っているうち彼女を刺してしまう。そして、名雪は後を追ってやって来た拓海の腕の中で息絶え、拓海は悠里と共に町を後にする。姉の書いた小説『閉じる日』を読み終わった拓海。その時、彼はその様子をじっと見つめている姉に気づく。