東京騎士隊
劇場公開日:1961年2月1日
解説
原健三郎の原作により「俺の故郷は大西部」の山崎巌が脚本を書き「くたばれ愚連隊」の鈴木清順が監督した和田浩治のアクション篇。撮影も「くたばれ愚連隊」の氷塚一栄。
1961年製作/81分/日本
原題または英題:The Lost Cufflinks
配給:日活
劇場公開日:1961年2月1日
ストーリー
アメリカへ留学中だった松原孝次は、土建業を営んでいる父が急死して日本へ呼び戻された。松原組々長三代目襲名披露の日、専務の三島は孝次を熱心に紹介した。だが、孝次はそんなことよりも新しく入学したミッション・スクールのサッカー試合の方に気をとられていた。試合は孝次の活躍で勝った。孝次は今度は音楽部へ入った。彼は先代の時から働いているじいやの甚作から、ホテル建設工事をライバルの徳武組に横取りされてしまったこと、父の死に疑いがあることを聞いた。数日後、ダム工事の入札が開発省で行なわれた。落札は徳武組のものときまりかけたが、孝次が不正があると談じこんで入札は保留となった。三島が徳武にしめあげられた。三島はこの入札にからんで松原組を裏切り、徳武組に入ることになっていたのだ。孝次は徳武の娘百合子に頼んで、徳武に会った。徳武は孝次を松原組の若社長として遇したが、なにかスッキリしない。その夜、クラブで孝次は徳武と三島の話し合いをテープに収めることに成功した。翌日、そのテープをもって三島と義母理枝に聞かせた。“松原組をつぶすのは訳ありません。あの女は私が手なずけてあります”理枝の顔は蒼白となった。ヤケになった三島は、徳武が孝次の父を殺したのだと口走った。徳武も本性を現わした。孝次を待ちぶせ、襲った。多勢に無勢、孝次は窮地に追いこまれていった。その時、百合子の決断によって、警察が駈けつけ、徳武一味は逮捕された。父を裏切った百合子の心情を思い、彼女を求めて孝次は駈け出していった。